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こんにちは、金次郎です。
あなたが通った小学校に、薪を背負って歩きながら本を読んでいる「二宮金次郎」さんの立像は有りましたか?
最近は「戦前の思想教育」とか「歩きスマホを助長する」と言う事で、撤去する学校が多いそうです。代わりに、木の切り株に座って本を読んでいる像を立てている小学校も有るそうです。
(テンミニッツTV)学校から「二宮金次郎」像が消えている理由
https://10mtv.jp/pc/column/article.php?column_article_id=1679
私のペンネームにもしている「金次郎」ですが、苗字が同じなので敬意を込めて使わせて頂いています。
芸能界にも、音楽グループ「嵐」のメンバーに二宮和也さんがいますが、多分彼も子供の頃の「あだ名」は「二宮金次郎」を短く省略した「にのきん」って呼ばれていたんじゃないでしょうか?
と言うのも、私の弟たちをはじめ従妹や甥っ子姪っ子ほぼ全員が小学校での「あだ名」が「にのきん」だったからです。
また、新卒で入社した会社には、私を含め二宮姓が複数人いましたが、女性は「にのきんさん」とか「にのきんちゃん」と呼ばれていました。
ところが、最近小学校で友達を呼ぶのに「あだ名」を禁止する学校が増えています。
学校が「あだ名」禁止する訳は?
発端は、平成25年に施行された「いじめ防止対策推進法」により、変な「あだ名」をつけられていじめに遭う事を防止する為に校則を定めた学校が増えたからです。
しかし、現状「いじめ」は減っておらずむしろ増えています。
文部科学省が行った調査では、令和元年度の「いじめ」の認知件数は前年度から6万8563件増加し、61万2496件と過去最多を更新しています。
また近年は時代を反映して、携帯電話やスマートフォンから誹謗中傷メールを送るなどの「ネットいじめ」が増え続けています。
親や世間の反応
ある親は「先生の前では、一応男の子も女の子も苗字に『さん』を付けて呼んでいますけど、子供同士だけの時は名前を呼び捨てで呼び合ってますよ。」と言い「あだ名が無いのは寂しいけれど、子供が変な「あだ名」で呼ばれる事を考えると仕方がないのかもと思ってます」と言います。
ネット調査を手がける「日本トレンドリサーチ」社が、男女1400人にインターネット調査したところ、小学校の校則で「あだ名」が禁止されることについては、以下の通りです。
・「賛成」 18.5%
・「反対」 27.4%
・「どちらとも言えない」54.1%
しかし回答した人の69%は「小学校の時に「あだ名」があった」と言っており、うち36.7%の人が「あだ名で嫌な思いをしたことがある」と回答しています。
「あだ名」で呼び合う事の良い点と悪い点
「あだ名」の良い点
・良い「あだ名」は、仲間との精神的な距離が縮まります。
「あだ名」の悪い点
・心ない「あだ名」によって、その人が傷つく可能性があります。
「さん付け」の良い点
・「あだ名」の悪い点の逆で、相手を傷つける可能性が少なくなります。
「さん付け」の悪い点
・こちらも逆で、仲間との精神的な距離ができてしまいます。
「あだ名」は、色々なものから付けられます。
1・名前を短縮したもの(私の様に「二宮金次郎」を短縮した「にのきん」等)
2・容姿から来たもの(漫画のドラえもんに出て来る「ジャイアン」の様に身体が大きい等)
3・行動に由来するもの(知識の有る人を「博士」とか「教授」と言ったり等)
ここで気を付けるのは、2番目と3番目で、容姿や行動を馬鹿にするような「あだ名」だと、その人を傷つけてしまう可能性が有ります。
ところで、二宮金次郎さんって何で有名なのか知っていますか?
さて、では私のペンネームにもしている「二宮金次郎」さんって、何で小学校にも立像が有るほど有名なんでしょう?
二宮金次郎さんは、江戸時代の1787年(天明7年)9月4日、今の神奈川県小田原市で百姓ながら13石の扶持を小田原藩から与えられていた、二宮利右エ門(りえもん)の長男として生まれます。
しかし、金次郎さんが4歳の時に襲った台風で川が氾濫し、持っていた田畑が全て流されてしまいます。更に、12歳の時に父の利右衛門が目の病気に罹ってしまい、氾濫した川の堤防工事を父の代わりに引継ぎます。そして20歳の時に、流された家の再築や田畑の買戻しを行い、家の復興を果たします。
その噂を聞いた小田原藩の家老が、自分の家の財政再建を依頼し、これも成功に収め小田原藩内で名が知れる様になり、小田原藩主の殿様までもが小田原藩が持っている田畑の整備を命じます。
金次郎さん46歳の時に起こった「天保の大飢饉」の時も、幕府より命じられた小田原藩から関東にある600もの村の救済を命じられ復興します。
これらの功績により、第12代将軍徳川家慶(いえよし)によって、江戸幕府の幕臣として召し抱えられ、徳川から1文字取って「尊徳(そんとく)」と言う名前も与えられます。
終わりに
子供の頃、祖父から聞いた話では「二宮と言う名前は神奈川県と大分県に多い名前だけど、元々は1つの家系だった様で、平安時代の源平合戦の時に源氏につくか平家につくかで家内で意見が分かれ、最終的に頭領が『各々、つきたい方へつけ』と言って家が分裂した。」と言うのを聞いた記憶があります。
「あだ名」だけでは無く「苗字」や「名前」には色々と意味が有ります。
特に人の「名前」には、親の願いや愛が込められています。
また「地名」も過去の色々な出来事(歴史)から取られている事が多いです。
例えば、事業所の有る久留米市には「宮の陣(みやのじん)」と言う、私鉄の急行電車も停まる駅や地域があります。
これは、鎌倉時代後期に天皇家(朝廷)が南朝と北朝に分かれた「南北朝時代」に、南朝の後醍醐(ごだいご)天皇が、北朝軍と戦う「大原の合戦(筑後川の戦い)」に、息子の懐良(かねよし)親王を大将として九州に軍を派遣します。
その懐良親王が、合戦の指揮をする本陣を構えた場所から
「宮様の本陣」→「宮様の陣」→「宮の陣」
と言う風に現在も地名や駅名として残っている由緒ある場所です。
(たびらい)宮ノ陣神社|市内で最大級の梅の木「将軍梅」を訪ねて/久留米
https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0007187.aspx
その人を傷つける様な「あだ名」はいけませんが、「あだ名」で呼び合うのは親友どうしの親交を深めるのに役立つのではないでしょうか?
親の愛がこもった「名前」や、由緒ある「地名」。
一律に「あだ名禁止」は、ちょっと良くないなと思っています。
参考
(大人んサー)「あだ名禁止」「さん付け奨励」意味はある? 教育アドバイザーの見解
https://otonanswer.jp/post/123020/
(産経新聞)学校現場で消えゆく「あだ名」 呼ぶ賛否
https://www.sankei.com/article/20210220-B5OGY6GVKVO5XAPBWPW472SMBU/
(読売新聞)「あだ名」「呼び捨て」は禁止、小学校で「さん付け」指導が広がる
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220528-OYT1T50150/2/
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昔はあだ名は親しみだったのが、今では良くないと決めつけになってしまったのでしょうか?男の子は君で女の子はさんづけで呼んでいたのが、今では差別的に感じている時代になってしまったようですね。
次の記事も楽しみにしています。
いつも記事を読んで頂きありがとうございます。
昨日は祭日でお休みでしたので、返信遅れてすいませんでした。
私は「にのきん」と呼ばれる事は特に抵抗は無かったのですが、最近は心無い「あだ名」を付けられ
傷つく子供たちが多い様です。
でも「あだ名禁止」では無く「もっと良いあだ名を付けなさい」と指導した方が良い様に感じています。
記事にも書いた様に「あだ名」で呼び合う方が、友達との親近感がわくと思います。