「性差医療」ご存知ですか??~「女性外来」がうまれた訳~

性差医療

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性差医療の(言葉の)認知度は1割未満

女性2,000人に「『性差医療』という言葉を知っていますか?(単一回答)」と聞いたところ、「知っている(「聞いたことがあり、内容まで詳細を知っている」「聞いたことがあり、内容はなんとなく知っている」の計)」と回答した女性は1割未満で、一般には知られていないことがわかりました。 

性差医療とは?

「性差医療」とは男女の違いに基づき発生する疾患・病態の違いを念頭に行う医療のことで、その差異を研究する学問を「性差医学」と呼ぶ。

始まりは1957年の米国と言われており、1960〜1970年代に起きたサリドマイド薬害、心血管疾患死亡数における男女差、1985年のNIH(アメリカ国立衛生研究所)による女性特有の病態に関する研究などを背景にしながら医療界で性差が注目されるようになり、研究が進展。

やがて日本でもこの概念が注目され、2000年に入り医療の現場で導入が始まった。

引用:性差医学・性差医療って何? これからの女性ヘルスケアビジネスに必須の知識

女性は、特にライフステージ(初潮、妊娠、出産、閉経、更年期など)における変化の影響が大きいのに、男性のデータをそのまま女性にあてはめていいものなのか?という疑問から、「性差医療」の研究がはじまりました。

性差医療からうまれた「女性外来」

性差医療の必要性が求められた中、できたのが「女性外来」です。

特に性差の違いに、女性医師自身が気づき、積極的に取り組むことが必要である、という考えから、女性医師の担当が好ましいという判断もあり、日本では女性医師が担当する形態での取り組みが始められました。

それが、「女性外来」という診療の形態になりました。

診療内容
女性外来で扱う病気は多岐にわたり、不妊や、月経不順、貧血、性感染症といった若い女性特有の問題、女性に多い膠原病やホルモンの病気、骨粗しょう症、更年期障害、など中高年以降の健康障害、うつや不眠などの精神疾患、子育てや家庭内暴力などの環境問題も対象となります。

実際の性差医療の声

「性差医療」の言葉の認知は1割未満も、「性差に配慮した医療や女性向けのヘルスケア商品は必要」と考える女性は8割(20〜90代)|【女性ヘルスケア市場専門の企業支援】では、性差医療に配慮したサービスを求める女性にその理由を聞いたところ、次のような声が集まりました。

27歳、広島県
薬の副作用で顔に湿疹ができたりムーンフェイスになったりした。その時に肌状態もケアしてもらいたかった。

77歳、大阪府
私自身が脱毛でウイッグを着用しています。夏は暑くて気分が悪くなりますが、解決できる商品はない。経済的にもキツイ。

70歳、東京都
男性にトイレやお風呂の介助をして欲しくない。

などの声があがりました。

最後に

私も「性差医療」という言葉をこの記事を書くことで知ることができました。

女性特有の悩みは、女性に聞いてほしい。と思う半面、もちろん男性にも分かってほしいと思うのが正直なところです。

 

しかし、女性の患者さんに寄り添っている男性医師も必ずいると思います。自分にあった主治医を見つけることが一番大切なのかもしれません。

 

 



参考サイト

「性差医療」の言葉の認知は1割未満も、「性差に配慮した医療や女性向けのヘルスケア商品は必要」と考える女性は8割(20〜90代)|【女性ヘルスケア市場専門の企業支援】ウーマンズのプレスリリース

女性外来は、なぜ開設されるようになったのでしょうか? -「性差医療」をご存知ですか?-

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。