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パラリンアート世界大会2021開催
パラリンアート世界大会とは、世界中の障がいのある方が芸術的才能を披露する、障がい者アートのワールドカップです。毎年テーマを決め、世界中から作品を募集します。
2021年7月1日から募集したアート作品の応募数は、日本を含む世界29カ国より862点にものぼり「笑顔(SMILE)」をテーマに、国際色豊かな作品が多数集まりました。
パーソル賞には、アラブ首長国連邦の障害者アーティスト、Marium Kashif (マリアム カーシフ) さんの「Dancing in the rainbow」が輝きました。
写真は、受賞したMarium Kashif (マリアム カーシフ)さんと、受賞作品「Dancing in the rainbow」です。
パラリンアートとは?
障がい者自立推進機構が行う、障がい者のアート作品を企業・個人に提供し、作者報酬をお支払いする活動です。社会参加できず、経済的にも苦しんでいる障がい者のサポートを主な目的とし、アートを通じて社会保障費に依存せず、障がい者の社会参加と経済的自立を推進しています。アーティストの登録は無料で、2021年12月現在で約660名の方にご登録いただいております。
NFT LaFanでパラリンアート発売
今後は、NFTLaFanにて障がい者アーティストのアート作品をNFT化して販売し、社会参加と経済的自立の支援に取り組むことも決定しました。
パラリンアートの公式ホームページには、「障がい者の多くが抱える現状を改善したい」という目標が示されていました。
障がい者の社会的課題とは
社会参加への周囲の理解の少なさ、周囲の理解の少なさ、金銭的困窮などがあげられます。
国内の障がい者総数は約740万人 (日本人口の約6%)です。その中で、身体障がい者は386万人、知的障がい者は62万人、精神障がい者:287万人となっています。※65歳未満の国内、障がい者数:約350万人(身体障がい:118万人 知的障がい:56万人 精神障がい:178万人)
そして、公的・民間企業に就労している障がい者数は約49万人弱となっています。(就労している障がい者数の内、身体障がい者が約70%をしめる)
障がい福祉サービスの実利用者数は、約67万人。健常者の貧困率が16%であるのに対し、障害者の貧困率は56%と厳しい数字となっています。
参考:平成22年厚生労働省「国民生活基礎調査」貧困率とは、上記中央値の1/2未満の所得の者を指す
パラリンアートの可能性
このように、障がい者には社会的課題が多くあります。
その中で、パラリンアートの取り組みが注目されています。
障がい者には、社会的課題の解決に、自立推進を行う“パラリンアート”との連携でPR効果の高い社会貢献型事業(ソーシャルビジネス)が可能となり、障がい者の自立や就業に繋がることでしょう。
最後に
そして、パラリンアート世界大会2022のテーマは、「未来」と決定しました。
理事の中山秀征さんの揮毫(きごう)パフォーマンスにより来年度のテーマが発表されました。中山さんからは、「毎年、想像を超える作品が集まってくることに驚いています。新型コロナウイルスの影響がまだ続いている中ですが、『未来』は必ずやってくる、光が差してくるということを忘れずに頑張っていきましょう!」と期待が述べられました。
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参考サイト
障がい者アートのワールドカップ「パラリンアート世界大会2021」表彰式開催
「NFT LaFan」にて障がい者アーティスト作品の販売開始
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