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乾燥には欠かせない「加湿器」
冬場の乾燥には欠かせない加湿器。皆さんのご家庭には、どんな加湿器がありますか?
加湿器の加湿方式を大別すると、
「超音波式」、「スチーム式(加熱式)」、「ハイブリッド式(加熱気化式)」、「気化式」の4タイプです。
違いは、水を空気中に放出する方法ごとに分類されます。
お手入れを怠ると「肺炎」に!?
加湿器を使っているご家庭は多いと思います。
冬場は、インフルエンザの流行の季節でもありますし、コロナも依然、流行しています。
そんな中、加湿器をご家庭で利用し、室内を適切な湿度に保つことは、インフルエンザやコロナの予防には、必要不可欠です。
ただし、水道水にはレジオネラや非結核性抗酸菌などが混入していたり、お手入れが悪いタンクの水には緑膿菌が繁殖したりしていることがあります。
水を沸騰させて蒸気を作るスチーム式やスチームファン式の加湿器では、カビや細菌が空気中に散布される心配はほぼありませんが、超音波式や気化式加湿器では、タンクの水がそのままエアロゾル(微粒子)となって室内の空気中を漂うことになります。
お手入れを怠ると、そのレジオネラ菌やカビを、室内にまき散らすことになるのです。
「加湿器肺炎」とは?
「加湿器肺炎」は加湿器の中に発育したカビや、場合によってはレジオネラ菌などを吸い込むことで起こります。カビ自体は病原性が弱く肺に直接炎症を起こさせることはありませんが、肺や気管支がカビによるアレルギー反応を起こすことが加湿器肺炎の原因となっています。
専門的には、加湿器肺炎は過敏性肺臓炎というアレルギー性肺炎の一種なので、通常の肺炎の治療薬である抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。症状は発熱、せき、息苦しさなど通常の肺炎と同じです。重症の場合には呼吸状態が悪化して、入院が必要になるケースもあります。
お手入れの方法
では、どのようにお手入れをすればいいのでしょうか?
気になる汚れは古い歯ブラシなどでこすって落としましょう。
汚れがひどいときは、クエン酸水をタンクに注ぎ入れ、1時間程度運転させます。その後、クエン酸水を捨てて全体を水でもう一度洗うと汚れがきれいに落ちます。
フィルターやタンクの汚れがひどい場合や 匂いが気になる場合は、クエン酸水を使って落とすことをオススメします。
ぬるま湯3Lに対し、クエン酸20gのクエン酸水を作り、タンクやフィルターをゆすぎ、つけ置き洗いをします。つけ置き洗いは30分間が目安ですが、それでも汚れやにおいが落ちない場合は、1〜2時間つけ込んでみるといいでしょう。
また、加湿器の機種によっては、タンクに水ではなく次亜塩素酸水(洗浄・消毒の用途で使われる除菌液)などを入れて使うこともできます。次亜塩素酸水を使用することで、カビや細菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
上手に加湿器と付き合う
毎年のように流行するインフルエンザ対策にも、加湿器は欠かせません。
ウイルスは乾燥に強いと言われています。また、空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。部屋の湿度を50〜60%ほどに保つとよいとされていますので、加湿器の利用や洗濯物を干すなどして湿度を高めるとよいでしょう。
加湿を上手にすることによって、インフルエンザだけでなく、コロナの対策にもなります。
みなさんも加湿器とは、上手に付き合っていきましょう。
参考サイト
乾燥するこの時期は加湿器肺炎に注意 原因や対処法は? – ウェザーニュース
加湿器の選び方 | マイニチプラス | 製品情報 | ダイニチ工業株式会社 – Dainichi
実はこんなに汚れている!?加湿器のお手入れ方法 | アイリスプラザ_メディア
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