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こんにちは、金次郎です。
前回、認知症と診断された父の事を書いたら、同意のコメント等を頂きありがとうございました。
私自身「認知症」と言う言葉は知っていましたが、いざ家族にその症状の人が居るとなると対処の仕方など良く知らなかったので、インターネットで色々調べて見ました。
今回、その「認知症」について、どの様な状態になるのか?また家族はどの様に接すれば良いか書いて見たいと思います。
認知症とは?
認知症とは、脳の中の認知機能に障害が起きることにより、日常生活や社会生活が困難になる病気の総称でして、発症の仕方によって「アルツハイマー型」・「レビー小体型」・「脳血管性認知症」の3種類に分類されます。
それぞれの型の特性
・アルツハイマー型
脳の中にアミロイドβやタウタンパクというたんぱく質が異常に溜まり脳細胞を傷つけます。
これにより、脳が萎縮して引き起こると言われています(所説あります)。
認知症と診断される人の半数は、この型です。
・レピー小体型
次に多いのがこの型で、レビー小体と言うこれもまた特殊なたんぱく質が脳内に生じることで
脳細胞が破壊されて起こります。
・脳血管性認知症
脳卒中や脳梗塞・くも膜下出血などによる、脳の血管の詰まりや破れから生じる病気を脳血管
障害と言いますが、この障害により脳細胞が死滅することで発症する認知症です。
※ 昔は「痴呆(ちほう)症」と呼ばれていましたが、痴呆と言う言葉にその人を侮辱する様な
表現が有ると問題になり、2004年に厚生労働省が「認知症」と言い換えました。
認知症の症状
認知症の症状と言えば「もの忘れ」や「徘徊」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、それ以外にも「みんなの会話についてこれない」・「テレビを見ていても内容が理解できない」・「趣味や家事をしなくなる」など、今まで出来ていた事が出来なくなったり、やっていた事に興味を示さなくなったら認知症を疑って見た方が良いかも知れません。
また、感情をコントロール出来ず、イライラして落ち着かなかったり些細な事ですぐに怒り出す様になるのも症状の1つです。
認知症の診断
先ずはかかりつけの病院があれば医師に相談し、軽い問診(現在の状態や罹った病気の履歴など)を受け認知症なのか別の病気なのか診断してもらいます。
その上で、認知症の疑い有りとなれば、認知症検診をしている大きな病院で身体検査(血液検査・心電図検査・レントゲン撮影など)を受け、次は心理学検査として「簡単な質問(今日の日付や年号)に答える」・「計算問題を解く」など頭を使った課題をした後にMRIなどで脳の画像撮影を行い、課題の正解率と身体の状態を見て総合的に判断されます。
認知症の治療
現代においても、認知症の進行を止める方法や、根本的な治療方法は未だ見つかっていません。
しかし症状を悪化させないために、大きく分けて「薬物療法」と「行動療法」の2つを行う事があります。
薬物療法
≪認知機能改善薬≫
比較的軽度な認知症の場合、薬によって今の状態を保つ事ができると言われていますが、認知症の進行を食い止めるものではありません。更には、薬を飲みながら身体を動かしたり頭を使わせたりの「行動療法」を同時に行わせる場合もあります。
行動療法
パズルや麻雀などの頭を使うゲームをしたり、料理や洗濯をする事なども立派な行動療法になります。
また、庭いじりなどの園芸や好きな音楽を聴きながら歌う事も立派な行動療法です。
終わりに
父は、とりあえず今は薬を飲みながら、診断以前から続けている散歩をしています。
ただ父は片足が悪いので、杖をつきながらゆっくりと住んでいる団地内を歩いています。
以前は隣の団地の公園まで歩いていましたが、転んだ拍子に起き上がれず、通りがかった人に助けてもらい家まで送ってもらう事が2度ありました。
その事が辛かったのか一時期散歩を止めていましたが、医師から「身体を動かしなさい」と助言され、最近また家の周りのみですが散歩を再開しました。
また、上にも書いた様に認知症の症状の1つで、自分の感情のコントロールができず、怒った様な口の利き方を時々して来ますが「怒った事はすぐ忘れてしまうから、反論せず受け流す様に」と、これも医師から助言されたと母が私に言いました。
私の難聴と言う障害に加えて、父の認知症。
我が家の男性陣は母に負担ばかりかけていますが、母が気にせず父や私に明るく接してくれているので助かっています。
参考元
・認知症を知ろう (LIFULL)
https://kaigo.homes.co.jp/manual/dementia/
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