この記事は約 3 分で読むことができます。
年号が令和になって9ヶ月たちました。1日の気温差によって体調管理が難しくなる季節になり、皆さんはどんな風に感じているでしょうか。人によっては暑いと思う人もいれば、逆に寒いと感じる人もいると思います。ところで、衣替えがいつから始まったのか皆さんは知っていますか?
最初の始まりは・・・平安時代
このように衣替えをするようになったのは中国の風習を取り入れたからです。平安時代の貴族が宮中行事として4月と10月に衣替えをして、それにならって民間の人も同じようにまねていました。宮中では女性が衣替えをする時に、冬は木製のあこめ扇(ひ扇)に夏は紙と竹で作られた扇も一緒に変えていたのです。
今でも使われているひ扇は下記の通りです。10月22日の即位礼正殿の儀で、諸外国の来賓に対し天皇皇后両陛下の皇位継承を伝えることになりました。
皇后
即位の礼では、表に金箔押しの雲に桐と鳳凰の絵、裏は同じく金箔の雲に鳥や蝶の舞う絵。立太子の礼などの重儀にも使用。
皇太子妃
結婚の儀と即位礼に使用。即位の礼の皇后と同じ。
皇族妃
結婚の儀と即位礼に使用。松に群青と朱の二羽の尾長鳥(尾の長い美しい鳥。鶏ではない)の絵を描くほかは皇太子妃と同じ。
江戸時代
江戸時代になると、武家の制服(着物に羽織)が定着したことにより年2回が年4回の衣替えとなりました。衣替えをしても下に着るのは半襦袢(じゅばん)で江戸前期までは公家や武家が着ていたのですが、現在では長襦袢(じゅばん)を着るのが一般的となっています。
江戸時代の衣替え
旧暦の4月1日 – 5月4日が袷(あわせ=裏地付きの着物)
5月5日 – 8月末日が帷子(かたびら=裏地なしの単仕立ての着物)
9月1日 – 9月8日が袷(あわせ=裏地付きの着物)
9月9日 – 翌年3月末日が綿入れ(表布と裏布の間に綿を入れた着物)
明治時代
普段着として着物をきていますが、正装の時には洋服を着るようになったのは明治時代になってからです。まずは皇室と政府の正装が洋服となり、それと同時に軍人や駅員、郵便局員の制服にまで広まっていきました。職業をもった人の洋服姿に憧れた一般庶民は、和服の上からコートを羽織って足元にブーツを履くという和洋折衷のファションがうまれたのです。
明治時代の衣替え
太陽暦6月1日 – 9月30日が夏服
10月1日から翌年5月31日が冬服
衣替えが現在のようになったのもこの時代になってからです。
まとめ
私は衣替えを季節の移り変わりにすることが当たり前のようにしていました。いつからこの衣替えが始まったのだろうか?と気になったので調べてみることにしたのです。衣替えは中国から始まっていたのを日本の貴族や皇族が平安時代になってまねていることを知りました。そして、現在の衣替えに定着したのが明治時代から現在まで続くことは凄いなぁ!と感心したのです。
衣替えは、人によって暑い寒いを感じるのが違うので、その時の気候にあわせてされるといいでしょう。
外国ではクローゼットを利用しているので、衣替えをする必要がないのですが、日本の家でもクローゼットや透明のクリアケースを使って簡素にすることで手間を省くことができるようになりました。
→HOME
コメントを残す