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昨今のスマートフォン普及によりアプリで生活が豊かに、便利になって情報を共有したりと、様々なニーズに応えてくれる側面も増えてきたと思います。そんな中で注目を集める、あるアプリをご存知でしょうか? 先日24時間テレビでも紹介された車いす方向けの「Whee Log!」という「みんなで作るバリアフリーマップ」アプリです。紹介していきます。
1.車いすでもあきらめない世界を目指す
アプリの名前でもある「Whee Log!」は会社名でもあって、アプリの開発だけではなくイベントや教育プログラムなども定期的に開催されていて活動している会社です。その代表者の「織田友理子」さんは「車椅子ウォーカー」というYou tubeチャンネルでバリアフリー情報を発信、活動していた方だそうです。
織田友理子氏について
遠位型ミオパチーという進行性の病気を持っている織田さんは、子どもを産んでから車いす生活になりました。子育てするなかで、毎年夏のシーズンになると子どもを海に連れていきたいけど「車いすだから無理だ」とあきらめていたそうです。
そんな状況が続いて3年経った時、車いすでも行けるビーチのバリアフリー情報をネット上で見つけてそのおかげで、息子と海へ行けたことがきっかけで「車いすでもあきらめなくていい」と情報があれば、いろんなところへ行けると思い始めたそうです。
しかし当時はまだネット上にはバリアフリー情報があるわけではなく、織田さん自身が発信していこうと思い、You tubeチャンネルを開設して車いすでお出かけしたときの体験記を動画で紹介し始めました。ある動画では148万回再生という、需要の高さが分かります。ですが1人だけでは、情報発信に限界があるとも感じてきました。
そこでひとりひとりが情報の発信者として、みんながバリアフリーの情報を共有できないか? と考えて2015年に、Googleインパクトチャレンジという「よりよい社会を作るため」のアイデアを募集するイベントで発表したところグランプリを獲得し、Googleからアプリ開発の資金を受けることができて、アプリ「Whee Log!」を制作できることになりました。
2.アプリの機能や性能について
いったいこのアプリでどういったことができるのか紹介したいと思います。
走行ログ
ユーザーがお出かけする時に走行ログボタンをONにするだけで、車いすで通った道のりを地図上で描くことが可能で、他のユーザーの参考になります。つまり情報をシェアしてどういったルートで目的地に行けるのか、という目安になります。
スポット
施設や設備のバリアフリー情報を地図上に自由に投稿ができて、おすすめの場所を知ってもらうという機能です。お店、多目的トイレ、駐車場などカテゴリー別に登録ができます。お気に入りのスポットをNiceカテゴリーに入れおくと、誰かが見てくれた時に共有する楽しさあるでしょう。
リクエスト
先ほどの機能とは逆でこの場所行ってみたいけど、どうなんだろう? という知りたいスポットにリクエストができる機能です。事前に知りたい情報はどんどんリクエストして、他ユーザーのリクエストにも答えられる機能です。
つぶやき・コメント・タイムライン
つぶやきを地図上に載せたり写真も一緒に上げて、場所もシェアできます。走行ログやスポットにコメントを載せてユーザー間でやり取りも可能です。そんな投稿されたものをタイムラインで追うこともできるので、見逃すことがないでしょう。
ミッション
これはゲーム的な要素で、機能を使いこなすほど実績を積んでいき、すべてクリアすると「WheeLog!マイスター」という称号を貰えて、運営から特別なご招待もあるそうです。
簡単にご紹介しましたが公式サイトに詳細な説明が載っていて、使用したユーザーの声もありますので、ご興味持たれた方は覗いてみてはいかがでしょうか。使い方の動画リンクも貼っておきます。
感想・車いすの方の目線で作られたアプリでお出かけを自由に
多種多様に悩みや障碍なんて人それぞれで、あきらめてしまう機会も多かったのですがスマホなどのデバイスで垣根が無くなり、困っている情報を共有できるのはイイ時代だなと思います。
アプリ開発も簡単ではなく、リスクやコストなども考えなければなりませんし「Whee Log!」は日本だけじゃなく、世界マップにも対応しているのでいろいろなユーザーの声にも対応しなければなりません。
私もアプリをダウンロードして少しだけ使ってみましたが、私が住んでいる久留米ではチラホラ情報がありましたが、都市部の福岡天神などに比べると密度はまだまだでした。まずは知ってもらうというのが大事だと思いますので、24時間テレビに取り上げられたり、メディアで発信していけばまだまだ伸びるでしょうし、この記事も微力になればと思います。
※画像はPC版です
車いすの方もそうですが、このアプリを通してどこに多目的トイレがあるのか? みたいなことに目を付けながら、困っていることや普段気付かない所を共有できる良いアプリだと思いました。応援しています!
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