老犬や老猫の介護をどうする? -室内飼いが主流になり、ペットも高齢化している-

ワンちゃんネコちゃん集合写真

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「一般社団法人ペットフード協会」は、毎年犬や猫の飼育頭数の調査を行っています。
これは、ペットショップやペットフードの会社に、今後の販売方法や商品開発の参考にしてもらうためです。

この調査の2023年度の調査結果を見ますと、現在日本でペットとして飼われている犬や猫は

 約684万頭
・猫 約907万頭 いるそうです。

しかし、そのうち7歳以上の老犬や老猫と呼ばれる高齢の犬猫の頭数は
・犬が56.0%
・猫は46.5%

犬は半数以上、猫も半数近くが高齢の犬や猫たちです。

参照元:(一般社団法人 ペットフード協会)令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査

参照元:(一般社団法人 ペットフード協会)・「主要指標サマリー」(pdf形式の 犬:2ページ目、猫:3ページ目)

ペットは、私たち人間を和ませてくれる家族の一員ですが、年老いたペットにはどう接すればいいのでしょうか?

今回は、「ペットの高齢化と介護」について書いてみます

人間同様に犬の寿命も伸びている

昔は、犬と言えば番犬の役割から屋外で飼うのが普通でした。
しかし現代は、猫同様に室内で飼うのが主流です。
快適な暮らし故か、犬の寿命も伸びているそうです。

先述した、「一般社団法人ペットフード協会」の調査を見てみると
犬の平均寿命も、13年前に比べて1歳ほど延びている様子が伺えます。

参照元:(一般社団法人 ペットフード協会)「主要指標サマリー」(pdf形式の19ページ目)

平均寿命が延びている理由としては
・室内飼育が増えている
・ペットフードや獣医療の発展

などが挙げられるそうです。

ちなみに、犬の歳のとり方は、犬種や大きさによって異なりますが、犬は生まれて最初の数年で急速に成長します。
その後は、人間換算にして1年で4〜7歳ほど年を取っていくとされています。

一般的には
・小型犬 10~12歳以上
・中型犬 8〜10歳以上
・大型犬 6〜8歳以上
で、老犬となります

年老いた犬はどう言う行動を取る?

年老いた犬には、どの様な変化が現れるでしょうか?

先ず見た目ですが
・体重が減って痩せる
・毛の色が薄くなり艶がなくなる
などの変化が現れます。

次に行動ですが
・立ち上がって歩くことが難しくなる
・食欲が無くなってしまう
・糞尿をおもらしする
・昼夜が逆転してしまい、無駄吠えや夜鳴きをする

※夜鳴きの4つの原因
 ・認知症
 ・痛み
 ・不安
 ・欲求

また、今まで興味を示していたものに関心を持たなくなったり、特に意味もなく徘徊しだしたら、それは「認知症」になってしまっている可能性があります。

参考元:(毎日新聞 2024年10月14日)ペットの犬も高齢化 トイレ失敗や昼夜逆転…「介護疲れ」で相談も

老人ホームならぬ「老犬・老猫ホーム」

室内飼育が増え快適な暮らしをして、美味しいペットフードを食べる。
そして、動物病院の医療の質も向上した事により、ペットの寿命も伸びました。

しかし、ペットと共に飼い主の人間も歳をとりますから、ペットの介護が必要な歳になって来たら世話が出来なくなってしまう恐れがあります。

例えば、老犬になり以下の様な行動を取り出したらどうしましょう?

・愛犬の認知症により徘徊が生じ、一日中目が離せない
・愛犬の認知症により夜鳴きが止まらず、近所迷惑や寝不足が生じている
・愛犬が寝たきりになり、介護方法がわからない
・老犬介護によるご家族の疲労がたまっている

引用:(老犬ホーム オレンジライフ湘南)老犬ホームとは

そこで登場したのが、人間の「老人ホーム」と同様に、介護が必要になったシニア犬を預かって、世話をする「老犬ホーム」と言う施設です。

「老犬ホーム」では、飼い主に変わって
・食事やトイレの介護
・散歩のサポート
・必要に応じて点滴など病気のケア

などをしてくれる施設です。

参考元:(老犬ケア)老犬ホーム・老猫ホーム情報・ご入居相談

この様な施設が出来た背景には、2013年(平成25年)9月に施行された「改正 動物愛護管理法」があります。
同法の改正により「飼い主の終生飼養義務」が明記され、これにより飼い主がペットの高齢化や病気を理由に保健所に引き取りを求めても、保健所はその求めを拒否できることになりました。

更に罰則規定も強化されており、2020年(令和2年)動物愛護管理法第44条において

 ・愛護動物を遺棄した場合は100万円以下の罰金に加えて1年以下の懲役
と定められました。

我が家の犬たち

私の家では、過去に4匹の犬を飼いました。

1匹目の犬は、私が幼稚園の頃に拾って来た「雑種の犬」です。
この犬との記憶は、私が小さかったせいもあり、黒い犬で「リキ」と言う名前をつけた以外は、あまり良く覚えていません。

2匹目は、昭和40年代当時流行っていた「日本スピッツ」と言う白い犬です。
元々日本には「スピッツ」と言う犬種は存在せず、ジャーマン・スピッツとアメリカン・スピッツの白い毛並みの小さい犬同士を交配させ改良した犬です(現代の「豆柴」みたいな犬です)。
キャンキャンと良く鳴く犬でした。
この犬は、父の転勤によりお向かいさんに引き取ってもらう事になり5年ほどでお別れしました。

3匹目は、父の「血統書付きの日本犬が飼いたい」との希望から、犬舎まで行き家庭でも飼いやすい犬という事で「柴犬」を飼いました。
この犬は、小さい頃からしつけをキチンとしたので、主人の命令に従う良い犬に育ちました。
13年ほど生きたのちに老衰で亡くなりました。

4匹目も、前の柴犬が飼いやすかった事から、またしても「柴犬」にしました。
この犬も、しつけをしましたので、命令に従う良い犬でしたが、晩年は認知症になってしまい、ウロウロと落ち着き無く歩き回り、夜鳴きも酷かったです。
ある朝起きた時に「小屋にいない」と庭を見まわして見ると、父がコンクリートブロックで作った小さな池に浮かんでいるのを発見。
最後は溺死でしたが、15年も生きた長寿犬でした。

終わりに

現在は、父がデイケアに行きだして「散歩に連れていける人間が私か母しかいない」のと、経済的にペットを飼うのは難しいと言う事でペットは飼っていません(しいて言えば、庭の池にいる金魚くらいです)。
また、父が「犬は外で飼う動物」と言う過去の固定概念を崩しませんので、近年の「室内飼い」には理解を示しません。

ペットは、人間を癒してくれる可愛い動物(家族の一員)ですが、犬にせよ猫にせよ人間同様に病気にならないようにキチンと予防接種や定期健診などを動物病院でしてもらい健康管理をしなければなりません。

生き物を飼うということは、その動物の「命を預かっている」と言う事を肝に銘じて責任を持って飼いましょう。

参考元:(Yahooニュース エキスパート 2023年8月30日)【ペットの高齢化の悲劇】鳴き続ける愛犬をどうしますか? 飼い主に残された3つの選択

参考元:(日テレNEWS 2023年11月14日)”老犬介護”の現実 老老介護が問題に・・・愛するペットの高齢化にどう取り組む?

 

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