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こんにちは、翼祈(たすき)です。
子宮頸がんはその前から届きますが、乳がん健診の案内はある程度の年齢になると、市役所から送られて来て、その内毎年健診を促される様になります。
その陰で、元女性で現在トランスジェンダーの男性に乳がん健診が届き、アウティングの危険性があるのでは?と、悩んでいる方もいるみたいです。
今回はトランスジェンダーの方への乳がん健診の悩みについて、考えていきます。
トランスジェンダーの男性に乳がん健診の案内が届いたことでの葛藤
男性として暮らしているトランスジェンダーのAさんから「乳がん健診の案内はがきが届きました」という話がありました。案内のはがきの表に乳がんと記されているので、戸籍上は女性だということが周りの住民にバレないか不安に感じたといいます。乳がん健診のはがきを発送した自治体の思惑とはー?。
Aさんは、東京都足立区にあるシェアハウスで生活しています。一緒に住む人には、戸籍上の性別が女性だということを話していません。
郵便物の受け取りポストはシェアハウスに住む人がみんなで共有しています。Aさんは2019年、足立区から「女性がん健診」と表に記された子宮頸がんなどの健診の案内はがきが届きます。2022年になると「乳がん予防セット」と記載のセルフチェックキットが入った封筒を受け取りました。
2つとも、他のシェアハウスの住人より早く郵便ポストを見ましたが、どちらも偶然に見たものでした。「もし自分より先に誰かに中身を見つけられていたら…」と思うとゾッとしたといいます。
Aさんは「案内はがきが届くことは、アウティングの恐れもあります。性に関連するデリケートな言葉や内容を全面に表記しないで欲しい」と苦言します。
足立区は住民基本台帳の性別・年齢と照らし合わせて、乳がん予防セットや「女性がん」と表に表記された案内を発送しています。データヘルス推進課の課長の女性は「子宮頸がんや乳がんなど女性特有のがんは、若い人の罹患率が高い傾向で、健診を受けて早期発見に繋げることが狙い。目に付きやすい様にしただけです」と回答します。
Aさんは、足立区から初めて子宮頸がんの検診の案内はがきが届いた時、「対象者の性別が理解される様な表記をやめて下さい」と足立区に訴えてました。その後、足立区はAさんに女性がん検診の案内は発送しない様にしていましたが、事務処理ミスが起こり、乳がん予防セットを送ってしまったということです。
東京都内の別の区で生活していた時も、足立区と同様の女性特有のがん健診の案内だということが表から理解できる案内はがきが届いたことがあるというAさんは「みんなが安心して生活できるはがきの案内・郵送の仕方に改善できないでしょうか」と要望を出しました。
データヘルス推進課の課長の女性にそのことを伝えると「Aさんには申し訳ないことをしました。がん健診の受診率向上などを考慮し、当事者の人の意見を取り入れながら、どういう形だと良いか話し合いです」との回答でした。
世田谷区は、封筒の表面から性別が判断されない様に「健診のご案内」などと、どんな検診か書かずに発送しています。担当者は「LGBTQの人以外にも、性別を誰かに知られたくない人もいます。個人情報保護の観点からも必要な対策を講じています」とします。
そうなんですね。
私に過去来た健診案内と言えば、子宮頸がんと、乳がんでした。どちらも健診受けていて、恥ずかしかったですね。痛かったですしね。
この記事を書くにあたって、性別変更していても、乳がん健診の案内が届くことに驚きました。男性として生きている方にとっては、その性で今は暮らしている訳なので、他の方に知られたらマズいという部分はあるかと思います。
日本はまだまだLGBTQの方への配慮が遅れている国なので、そういうところも徹底して欲しいなと思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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