TANOSHIKA  PLUS広報誌インタビュー2024

事業所

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就労継続支援A型事業所TANOSHIKAの広報誌『TANOSHIKA TIMES』の取材で、「アクセサリーの通販事業」と「清掃事業」の二つの事業を行っている「TANOSHIAKA PLUS」のサービス管理責任である深野さんと、実際に働いているメンバーのSさんへ、AKARIのライターが取材をさせていただきました。

深野さんへのインタビュー   「清掃事業」編

笑顔の男性
Q.引っ越してみてどんなところがよくなったと感じますか?

深野さん:まずは駅近なので、出勤しやすくなったことが一番大きいかなと思います。また室内も広くなったので、作業がしやすくなりました。以前の場所は少し入り込んだ場所だ  ったので、見学に来られる方だったり、来客の方に分かりにくかったのですが、今はとてもわかりやすい場  所にあるので、迷うことなく来られるようになりました。

Q. 移転して便利になった印象ですが、最寄りの駅からのアクセスやコンビニなど周辺の店舗などはどのようになっていますか?

深野さん:駅から徒歩10歩ほどなので、かなりアクセスはかなりいいと思います(笑)コンビニに関しても徒歩でいけるところが2ヶ所あり、お昼を購入される方とかは便利になったと思います。 

Q. こちらに移転して想像よりも駅が近いことに驚きました。この部屋でインタビュー をしている限りは音とか気にならないのですが、仕事をしていて音が気になること はありますか?また、駅が近いことのメリットとデメリットについて教えていただけますか?

深野さん:駅が近いことでのメリットは先ほども話通り、通勤がしやすいこと、場所がわかりやすいことです。デメリットですが、やっぱり音は気になります。踏切もあるので気になる方もいらっしゃると思います。また、時間帯によっては人通りが多いこともデメリットかなと思います。

 音に関しては耳栓をつけたり、個室で作業したり、あとは音楽を聴きながら作業するということで対処しています。人通りが多いことのデメリットは無断で駐車する人やゴミをポイ捨てする人もいて、そこはちょっと困っています。(笑)

Q. 最近移転して駅から近くなったことで利用される方も増えたと思うのですが、今現在どれくらいのメンバーさんがいますか?

深野さん:現在32人で、これから入社される方も含めると、35名の登録があります。

Q.清掃の仕事をやる上で、作業に取りかかる前に、意識されて取り組まれていることがあれば教えていただけますか?

深野さん:清掃は、意外にもたくさん道具を使います。箒やちりとり以外でも、細かい場所を掃除するための様々な道具がありますので、道具の管理には細心の注意を払っています。番号を割り振ったりしてなくさないようにもしますし、壊れていないか、しっかり確認するようにして、試行錯誤しながら道具を長く使えるようにしています。

また、事前情報で何が作業で必要なのかは予測がついてくるので、それに向けて準備したり、時間配分を決めたりするようにしています。

Q.私が経験したことのある清掃のお仕事で、駐車場での清掃があったのですが、その時、車が動いたりするので、注意を払って清掃していました。そういったお仕事も ありますか?

深野さん:私共も駐車場がある物件だったら、駐車場の清掃も行っているのですが、車の出入りがあるケースもあります。車が近すぎる場所というのは清掃しないようにしていますが、もしもの可能性   もありますので、当たらない範囲で清掃するようにしています。

Q.清掃作業は主に野外での活動になると思いますが、その際の支援員とメンバーの人数の 大まかな割合はどのようになっていますか?また、支援員として気をつけている部分はありますか?

深野さん:まず、人数の割合の話ですが、メンバーさんが5人に対し、支援員が1人で6人体制で動いています。車に清掃道具を乗せたりしますので、そこが限界です。意識しているところはその日その日でいく場所や物件で作業内容が変わるのと、あとは天候によっても変更があるので、ある程度臨機応変に動かせるようにしています。

例えば、屋根がある物件にしてみたりとか屋根がない物件は晴れた日にするようにとか、急ぎの物件は先に清掃に行くようにしたりとかの調整はします。

深野さんへのインタビュー  「アクセサリーの通販事業」編

アクセサリー
Q.「YOW」のインスタを拝見させて頂きました。思わず欲しくなる、心をくすぐる、映える投稿がお上手だなと感じました。SNSの投稿で、意識していることやコツなどがあれば、教えていただけますか?

深野さん:写真とか撮影も、まだまだ試行錯誤の段階で、逆に教えて欲しいぐらいではあるのですが(笑)皆さんと話し合いながら意識しているところは、『商品が主体になるように』といったところで、使っている小物や背景が目立ってしまわないようにしています。

Q.「YOW」のアクセサリー販売はどんな層をターゲットにしていますか? また、 そのターゲットに販売するためにメンバーさんたちにどんなことをしてもらっていますか?

深野さん:ターゲット層については年齢とかは絞っていませんが、アクセサリーに興味を持っている方でないと購入しないと思いますので、そうなると女性が多いかなとイメージしており、そこがターゲット層かなと考えています。

「YOW」の広報活動は基本的にInstagramで行なっています。その中でアプローチしていく相手というのは、アクセサリー関連のものを検索している方であったり、アクセサリー関連の投稿をしている方であったりとなってくるので、そういった方々にコメントしたり、いいねをしてみるというのが具体的な動きとしてあります。

 あとはマルシェに出店しています。実際、どの年代に強く支持されているのかという情報収集ができていないため、そこはまだまだ発展途中なので、これからしっかりやっていきたいなと思っています。

Q.「YOW」の人気商品はありますか?

深野さん:商品によって売り上げに明確な差はそこまでありませんが、シンプルリングや、小ぶりなイヤーカフなどが人気があるのかなと思っています。

メンバーSさんへのインタビュー

笑っている男性

手前がSさんです。深野さんと一緒に受けてくれました。

Q.「YOW」もマルシェで出店されていましたが、直接お客様の前に立って、販売する時に得た反響とか、印象に残っているお客様との会話とかはありますか?

Sさん:会話ではないのですが、ご結婚された方がいらっしゃって、その時にリングを選 んで下さったことが印象に残っています。

Sさん:販売するときは明るく、元気よく接客するように心掛けています。

Q.オススメの「YOW」のアクセサリーのライフスタイルへの取り入れ方や、付け方へのこだわり、また、「YOW」の販売が始まって変化した心境とかありましたら、是非教えて頂けますか?

Sさん:毎日し続けるというよりかはオシャレしたい日に重ねてつけたりとかはします。 心の変化としては、最初は何も分からなかったので、緊張や不安が強くあったのですが、最近ではいい緊張感で業務にあたれています。

Q.清掃活動では野外で暑い中行うこともあり、簡単なお仕事ではないという印象 があります。清掃活動の際、自信やモチベーションに繋がったことは何でしょうか?

Sさん: 最初は不安が強かったのですが、何度も清掃することで自分の中で自信が生まれ ました。モチベーションとしては綺麗になっていくところを自分で見ることができるのと、通りがかりの人に「ありがとう」って声をかけてもらえた時に、やっぱり嬉しいと感じました。

Q. PLUSでの業務は一人でやる仕事とは違い、協力が必要かなと思います。その 際、コミュニケーションはどの程度取っていますか?

Sさん:作業中に分からないことがあれば、その都度、職員さんに相談するようにしています。また、利用者さんからも質問があったりするので、そのときは仕方を教えることもあり ます。

Q. PLUSで業務にあたる上での受けている支援で、どんなことが助かっていますか?

Sさん:体調が悪くなったときに、「頓服を飲みました」とか、「少し休憩します」といったことを伝えるようにしています。そうすると、職員さんがしっかり対応してくれるので、そこの安心感はあります。

Q.PLUSでの仕事で困ったことはありますか?また、その時の解決方法はどのようにしていますか?

Sさん:困ったことがあれば、まずは支援さんに聞くことが大事だと思います。あとは、それ以外でも報告をこまめに行ったりします。

深野さん:最近、困ったことはありましたか?

Sさん:インスタの方で「YOW」の宣伝をしたりするんですけど、その時にリールの作成でわからないことがあったので、そういったことを職員さんに聞いたりしていました。

Q.メンバーさんが新しいメンバーさんに仕事を教える場面もあると思うのですが、仕事を説明するうえで、教える工夫や何か気づきなどありましたか?

Sさん:工夫というわけではないですが、ゆっくり丁寧に教えるようにしています。その中で相手の反応を見つつ、教えるようにしています。

Q.PLUSでの仕事を生かしてどのような職種に就職しようと考えていますか?具体的な目標があればお聞かせください。

Sさん:まだ、どういった仕事に就きたいという正確な目標はありません(笑)しかし、もしするとしたら、清掃も視野に入れています。

Q.清掃の仕事をする上でPLUSに入る前と入った後の心身の変化や、清掃の仕事をしていく中でできるようになったことなどがあれば教えていただけますか?

Sさん:細かいところに気がついて清掃するようになりました。それと、PLUSに入ってからは体力がついたなと感じます。

Q.「YOW」のアクセサリーをマルシェで販売されていますが、具体的にどのような場所で販売しているのか、そして、今後どのように拡大していきたいとお考えですか?

Sさん:ブーゲンの森というところでマルシェを出店しました。

深野さん:ブーゲンの森がどんな場所かというと、大きなビニールハウスがあって、綺麗な花がたくさんあって、日常とはちょっと違った素敵な空間を作っている場所です。そこでマルシェを開催するということで私たちも参加しました。

今後の拡大については遠すぎる場所は難しいので、PLUSから30分ぐらいでいける場所で集客が見込める場所が理想です。

サービス管理責任者深野さんへのインタビュー 「PULS」編

オフィス

Q.PLUSでは20代〜30代の比較的若い世代が過半数を超えている状況ですが、深野 さんからみて利用者さん同士の関係は良好だと感じますか?また、年代の違いがあっても良好な関係を築いていけると思いますか?

深野さん:人数自体が以前より多くなっているというのがPLUSの現状なのですが、個人的な感想としてはどこかのメンバーに偏りがあるとは思っていません。

結構色んな年代の方がいらっしゃいますので、年代が違っても関わりというのはあります。もちろん、人同士の関係なので、相性というのはどうしてもありますが、そこに年代は関係ないと私は思っています。

あくまで仕事をする場所なので、仕事をする上でのコミュニケーションに支障はないと思うので、年齢による差というのは正直、感じたことはありません。

Q.PLUSでは清掃・アクセサリー販売、データ入力など様々な仕事ができますが、それを通してメンバーさんにどのように成長してもらいたいですか?

深野さん:PLUSの業務内容として、アクセサリーや清掃など、他にも様々ありますが、メンバーさんそれぞれ目標が違うので、一人一人どんな準備が必要なのか、どんな場面で困り事が起きるのかといったことを把握して、どう解決するのかを一緒に考えています。

Q.現在、主に「清掃事業」と通「アクセサリーの通販事業」の二つを軸に利用者さんが選べる形になっていますが、今後PLUSが発展していく中で、より業務の幅を広げるとしたら、どんな風に拡大できると思いますか?

深野さん:まだ具体的に決まっているわけではないのですが、清掃のお仕事をもう少し幅を広げていく、または、業務量を増やしていくことを考えています。

今は共有部分の清掃、箒で掃いたり、雑巾で拭いたりしているのですが、今後、例えば、駐輪場で置きっぱなしの自転車の対応をしたり、照明とかが切れていたらそこも対応したりとか報告するような仕事もできればいいなと思っています。

清掃の部分で先に動いている理由としては、やっぱり、収益的なことです。PLUSの収益の多くは清掃でのお仕事なので、そこを先に広げていくということを考えています。

Q.メンバーさんが一般就労に向けて困りごとがあるというお話でしたが、できる範囲でいいので、具体的にどんな困りごとがあるのか、それに対してどう支援しているかを教えていただけますか?

深野さん:「一つ、二つの指示なら上手く熟せるけど、複数になってくると混乱してしまっ     たり、どう動いていいのか分からない」ということで困っている方だったら、仕事を探す時に相手側に一つ二つにまとめて伝えるようにしてほしいとお願いすることができますし、それが叶う場所であれば働けるなという感じで判断することもあります。

出勤が安定しないことで困っている人に関しては、日々の会話の中で相談を受けたり、出勤を安定させるために何ができるかというのは考えます。その中で、どういう時に気分が落ち込むのか、体調を崩しやすいかというのを知っておくことを意識しています。

本当に悩みや困りごとはケースバイケースなので一緒に考えることが大切かなと思います。

Q.メンバーさんが一般就労にステップアップするために、どのような取り組みが必要 だと思いますか?

深野さん:一般就労の先の希望は人それぞれ違うと思いますし、その人の仕事をする上での困りごとも個人によって全く違いますので、まずはどういったことが困りごとになるのか、目標としている職場につけた時にどんなことに躓いてしまう可能性があるかを把握すること、知っていくことが一番最初にやることだと思っています。それを知った上で一緒に対策を考え、実践してみたり、挑戦していくこと     が一般就労に向けて大切なことだと思います。

Q. PLUSから就職された方でどんなお仕事をされている方がいらっしゃいますか?

深野さん:最近、PLUSから就職された方が2名ほどいまして、1名はグループホームでの調理だったり、清掃するお仕事です。もう1名は選挙活動をする事務所さんなのですが、そこで広報活動のお仕事をしています。

編集後記

インタビューは以上です。皆さん非常に緊張しながらも、一生懸命考えてお答えをいただきました。

少しでもリニューアルしたTANOSHIKA PLUSの魅力が伝わればいいなと思います!

TANOSHIKA PLUSの皆さんご協力いただき、ありがとうございました!

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