この記事は約 16 分で読むことができます。
改めまして、M.Jです。
「年に1回の会社の健診、面倒くさっ!」
「コレステロールが高い?」
「そんなもん、ビールをたくさん飲んでスッキリだー!」
こんなことを言っているうちに「動脈硬化」による魔の手が忍び込み、進行してしまいます。
「脳梗塞」などの、動脈硬化を起因とする病気はいわゆる「サイレントキラー(忍び寄る殺し屋)」です。気づかないまま静かに進行して「手がしびれる」「言葉が出にくい」「歩くと痛い」などの症状が出現していきます。マヒなどの「後遺症」が出現する危険性が高くなるので、もう少し「ドキッ」としてほしいです。M.Jも書いていて「ドキッ」として、冷や汗が出ています。
ただし皆さん、ご安心ください!
動脈硬化の進行は「生活習慣の見直し・改善」である程度予防することができます!
今回は、2部構成のパート2として「脳梗塞」と「動脈硬化の予防」などについて掘り下げていきます。以下の項目に沿って書きます。
⚫︎脳梗塞
⚫︎サイレントキラーはこわい!
⚫︎サイレントキラーを予防する方法
⚫︎こわい病気の前兆に早く気づいていこう!
⚫︎補足事項:病気の体験談
⚫︎ドキッとする動脈硬化よ、さようなら!
脳梗塞
動脈硬化の状態が悪化して、脳の血管が詰まってしまう「脳梗塞」になってしまうと、介護が必要な病気になってしまいます。ここでは症状や原因、治療法について掘り下げていきます。
【脳梗塞とは・・・】
⚫︎脳の血管が狭くなる、または詰まる病気
⚫︎脳の細胞に栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が死滅する
→《一度死滅した脳細胞は元には戻らない》
⚫︎後遺症が残ってしまう可能性が高い
【脳梗塞の原因】
①動脈硬化
⚫︎動脈硬化によって血液の通り道が狭くなり「血管が詰まる」
⚫︎血管が傷つくとプラークが発生→プラークが破裂すると「血栓が発生する」
※プラークとは・・・血管内膜にコレステロールが蓄積してできた血管のコブ
②心房細動
⚫︎不整脈《心房細動が起こっている状態》
⚫︎心房細動は心臓の電気信号の異常
⚫︎左心房が充分に収縮できず、心室内に血液がうっ滞して「血栓が発生する」
③脱水
⚫︎脱水状態になると「ドロドロ血液」となるため「血栓が発生する」
【脳梗塞の分類】→詳細は、以下の文献に記載
⑴ラクナ ⑵アテローム ⑶心原性
《文献》
【脳梗塞の症状(後遺症)】→詳細は、以下の文献に記載
◎運動マヒ ◎感覚障害(鈍麻・過敏)
◎失語症 ◎構音障害
◎高次脳機能障害 など
《文献》
参考:脳梗塞リハビリBOT静岡:脳梗塞の後遺症/症状・原因・リハビリ
【脳梗塞の治療】→詳細は、以下の文献に記載
①血栓溶解療法《tーPA》 ②血栓回収療法 ③薬物療法
《文献》
基本的に脳卒中は夏と冬に多いと言われています。
夏に起こりやすいのは「脳梗塞」のようです。
夏は、暑いため汗をかくことが多く「水分を失いやすい」ので、どうしても「血流が悪化」してしまいます。
血流の悪化によって「動脈硬化」が起こりやすくなります!
動脈硬化によって血管が硬くなり、場合によっては「血管が詰まる」ということになってしまいます。
「血流の悪さ」や「血栓の発生」が「脳の血管」で起こると、後遺症が残る「脳梗塞」の発症の危険性が高くなります。
ですので、何とかして「脳の血流を改善する」ようにしなければなりません!
そのためには、動脈硬化による「サイレントキラー」を防ぐことが必要不可欠となってきます。
動脈硬化による病気は「気づかないうちに進行する」「気づかないうちに脳梗塞・心筋梗塞になる」ので、意外と甘くみてはいけないのです!
自覚症状に乏しい「サイレントキラー」とは、どのような状態なのでしょうか?
次の項では、サイレントキラーについて書きます。
サイレントキラーはこわい!
動脈硬化による病気は、気づかないうちに進行してしまいます。いわゆる「サイレントキラー」つまり「忍び寄る殺し屋」と言われています。
この項では「サイレントキラー」について掘り下げていきます。
【サイレントキラーとは・・・】
⚫︎動脈硬化になっても初めの頃には自分で気づかない
⚫︎自分で気づかないまま進行し、気づいたときには手遅れ
⚫︎進行すると、ある日突然「脳梗塞・心筋梗塞」など、
⚫︎「後遺症の残る病気」または「生命に関わる病気」を発症してしまう
【サイレントキラーと呼ばれる病気】
①高血圧
⚫︎血管の中を血液が流れる時にかかる圧力が高くなる状態
⚫︎血圧が高い状態が続くと動脈硬化になる
②高脂血症
⚫︎血液中に含まれる「悪玉コレステロール」「中性脂肪」が多い状態
⚫︎血液中に余分な脂質が多くなると動脈硬化になる
③糖尿病
⚫︎すい臓で作られる「インスリン」の量が不十分で働きが悪化する
⚫︎血糖が著しく高くなった状態が続くと動脈硬化になる
⚫︎網膜症(視力低下・失明)の危険性が高くなる
⚫︎腎症(尿毒症・腎不全)の危険性が高くなる
⚫︎神経障害(しびれ・痛み)の危険性が高くなる
《動脈硬化が進行すると脳梗塞・心筋梗塞の危険性が高くなる⚠️》
【サイレントキラーの病気:原因】→詳細は、以下の文献に記載
⑴善玉コレステロールの減少 ⑵肥満 ⑶中性脂肪の増加 ⑷喫煙
【サイレントキラーの状態を放置すると・・・】
⚫︎脳梗塞 ⚫︎心筋梗塞 ⚫︎下肢閉塞性動脈硬化症 ⚫︎腎不全 などになりやすい。
《文献》
改めて、動脈硬化の進行は「気づかないまま起こる」ことがほとんどです。
血圧測定や血液検査でしか「状態がわからない」ため、「状態の悪化を放置する」又は「日常生活を改善しようとしない」ことが著しく多いようです。
動脈硬化が進行して何らかの症状が起こった時は「後の祭り」で、取り返しのきかない「後遺症」が出現してしまいます。
ですので、「高血圧・高脂血症・糖尿病」についてしっかり認識して防ぐことができるようにすることが重要となってきます。
これらの「サイレントキラーと呼ばれる病気」を防ぐ方法としては、生活習慣を「改善すること」しかありません!
サイレントキラーを防ぐ「適切な生活習慣」とは、どのようなものでしょうか?
次の項では、サイレントキラーを予防する方法について書きます。
サイレントキラーを予防する方法
放置してしまうとものすごくこわい動脈硬化、いわゆる「サイレントキラー」の状態ですが予防することはできます!どのようにすれば、適切な「予防」をすることができるのでしょうか?
【サイレントキラーの予防法】
①禁煙する
⚫︎タバコの煙には7,000種類の化学物質、250の有害物質が含まれている
⚫︎新型タバコでも有害物質は多く含まれている
《タバコの煙の有害成分》
〔ニコチン〕
⚫︎血管収縮作用によって血圧を上昇させる
⚫︎糖代謝や脂質代謝に異常をきたす
〔活性酸素〕
⚫︎細胞を酸化させる・老化させる
〔一酸化炭素〕
⚫︎一酸化炭素によって酸素結合を妨げる
⚫︎ドロドロ血になる→「血栓」が発生する
〔タール〕
⚫︎発がん性物質、発がん促進物質が多く含まれている
【⚠️危険】
◎タバコの煙:70種類以上には発がん性が確認されている!
◎喫煙者本人だけではなく受動喫煙者も動脈硬化の危険性が高い!
◎喫煙者は「COPD(=慢性閉塞性肺疾患)」の危険性が高い!
→COPDは「タバコ病」と言われている
◎喫煙によって「脳卒中」「心筋梗塞」の危険性が著しく高くなる!
②飲酒量を少なくする《アルコールは少量に減らすこと》
⚫︎アルコールの量は、20g未満に抑えること!
《ドロドロ血になる→血管が詰まる》
⚫︎お酒のつまみの「脂質」によって「血管にプラークが発生」する
【⚠️危険】
◎アルコールには「利尿作用」があるので「動脈硬化」の危険性が高い!
◎飲酒後の「オシッコの排出」とつまみの脂質で血管が詰まる危険性が高い!
◎アルコールの過剰摂取は「心不全」と「心筋梗塞」の危険性が高くなる!
◎大量のアルコールは脱水状態となり「脳卒中」の危険性が高くなる!
③食事《食事は腹八分目に》
◎満腹になるまでは食べないこと!→腹七分〜腹八分に抑えること!
◎「野菜・キノコ類・海藻類」を意識して多く摂取するようにすること!
【⚠️危険】
◎白米と小麦の多量摂取は食後高血糖を起こす危険性が高くなる!
◎食塩の多量摂取高血圧や慢性腎臓病の危険性が高くなる!
◎砂糖の多量摂取は糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞の危険性が高くなる!
④運動《適度な運動》
◎「座りっぱなし」は身体に悪い!
◎仕事や日常生活の中で身体を動かすことを「積極的」に行なうこと!
◎1日の中で30分程度運動の時間を週2回つくっていこう!
◎「少し汗をかく」程度以上の運動が望ましい!
⑤ストレス解消または軽減
◎深呼吸(腹式呼吸)やストレッチでストレスを軽減!
◎悩みがあったら「信頼できる人」に相談する!
◎楽しみ(趣味など)をもつこと!
⑥しっかりした休養
◎睡眠時間は6時間〜8時間を心がける
◎仕事の合間の休憩をしっかりとる
◎休日はしっかり休養をとる
動脈硬化による「後遺症の残る病気」の予防でものすごく重要なことは、上記①・②の「禁煙」と「飲酒量を少なくする」ことです。
タバコには「血管を収縮させてしまう物質」「血栓を発生させてしまう物質」が多く含まれています。
また、お酒(=アルコール)には「利尿作用」があり、水分が「オシッコとして排出される」ので「血管が詰まりやすい状態」となり、おつまみを摂取すれば「更に、血管が詰まりやすい状態」となります。
「ヘビースモーカー」や「大量の飲酒をする人」は、いつ「脳梗塞・心筋梗塞」になってもおかしくない「危険な状態」と言えます!
意識して「禁煙」「節酒(できれば断酒)」に取り組むことが必要不可欠です!
このほかに、食事は「炭水化物・食塩・砂糖の摂取量を少なくする」、運動は「会話をしながらできる程度の軽め運動を30分《週2回》行なう」と「動脈硬化による病気の予防」につながると思います!
食事と運動についてはストレスとの兼ね合いもあるので「適度に」「ごほうびの日をつくる」感じで、習慣づけられると「血管年齢の若返りが図れる(=動脈硬化の予防ができる)」でしょう!
ただ、これだけでは「動脈硬化による病気への対処」としては不十分で、「脳卒中」や「心臓の病気」をなくすことは難しいことも確かです。
これらのことに加え、「脳卒中」や「心臓の病気」の前兆に気づくことが必要となります。
また、発症して「意識障害」になった場合などには、周囲の人々が「救急車を呼ぶ」「緊急の対応をする」ことが必要となってきます。
病気の前兆や緊急の対応は、どのようなことでしょうか? 皆さん、いざという時に「対応できる」ようにM.Jと一緒に考えてみましょう!
次の項では、動脈硬化によるこわい病気の前兆について書きます。
こわい病気の前兆に早く気づいていこう!
動脈硬化によるこわい病気は、主に「脳卒中」と「心臓の病気」があります。
これらの病気は「前兆(=前触れ)を把握・発見」して素早く対応する必要性があります。周りの人で「脳卒中」や「心臓の病気」の前触れがある場合は、素早く「救急車を呼ぶ」ようにしなければなりません!
まず、どのような前ぶれがあるのでしょうか?
【⚠️注意➖脳卒中の前兆:FACEとは】
◎FASTに気づき、早期に対処することがすごく重要です。
⚫︎F➖Face《顔のゆがみ》
⚫︎A➖Arm《手の力が入らない》
⚫︎S➖Speech《呂律が回らない、言葉が出ない》
⚫︎T➖Time《時間が勝負》
◎上記の「F・A・S」のうち1つでも当てはまれば脳卒中を疑うこと!
◎早く気づくこと《発症の時間から治療の時間は短く!》
◎「F・A・S」の症状が出たらすぐに救急車!
《発症の時間は確認しておくこと!》
【脳卒中の症状:FAS以外】
⚫︎激しい頭痛 ⚫︎めまい ⚫︎吐き気 ⚫︎物が二重に見える ⚫︎意識を失う《突然》
【心臓の病気の前兆】
⚠️注意:基本的には「胸の痛み」で気づく→しかし・・・
《心臓の病気の前兆は直接心臓付近に出ないことが多い》
⚠️特に、以下の症状がある場合は心臓の病気の危険性が高いです!
◎背中の痛み
◎お腹の上部の痛み《胃のあたりの痛み》
◎左肩の痛み又は左肩から腕の痛み
◎首の痛み
◎アゴの痛み
◎不整脈(=脈が乱れる・脈が飛ぶ)
◎脈が異常に速くなる
◎階段を使用した時、坂道を歩いた時の息切れ
次に、周りの人に「脳卒中」や「心臓の病気」の前触れがある場合、以下の手順で「救急車を呼ぶこと」と「救急病院への電話」をしなければなりません!
【救急車の呼び方】→詳細は、以下の文献に記載
⑴日頃、通院している救急病院があれば「救急病院」に電話をする
《特に、通院している救急病院がない場合は次の⑵から行なう》
⑵「119」に連絡し、救急であることを伝える→消防ではない!
⑶救急車に来てほしい住所を伝える
《目標になる建物、国道などわかりやすく伝える》
⑷具合の悪いかたの症状・年齢を伝える
⑸救急車を呼んだ人の名前と連絡先を伝える
◎詳しい対応の方法は、以下の2つの文献に記載
《文献》
脳卒中の前兆は「早く気づく」ことです。これがものすごく重要で、後遺症がひどいかどうかは「時間が勝負」ということが言われています。「顔・手・言葉」の異変に素早く気付き「救急車を呼ぶ」ことを徹底していきましょう!
また、心臓の病気も初めの症状は「直接心臓にこない」場合もあるので、「お腹の上部の痛み」「動かしていない時の左肩の痛み」には注意して「早く気づく」しかありません。これに加えて「脈が乱れる・顔色が悪い」場合は「救急車を呼ぶ」ことを徹底していきましょう!
生命に関わることですので「一刻も早い対応」が求められます!
「早くかつ適切な対応」を意識していきましょう!
補足事項:病気の体験談
以下の4つの記事は、動脈硬化による脳の病気を30歳代でされた方の体験談です。わかりやすく書いてあるので、ご覧いただけると有り難いです。
参考:メディカルドック:大橋未歩アナが振り返る「若年性脳梗塞」
スポニチ:脳内出血で療養中の清原翔/30歳誕生日にSNS更新
1つだけ言えることは「若いから大丈夫」という過信をしないようにして、「生活習慣に注意すること」や「前兆に気づく」ことが必要不可欠です。経験談を通して、しっかりした知識を身につけていきましょう!
ドキッとする動脈硬化よ、さようなら!
この記事をご覧の皆さん、いかがでしたか?
今回は「動脈硬化の進行を防ぐ生活」「脳梗塞・心筋梗塞の前兆」「緊急時の対応」を中心に書きました。
前述したように、動脈硬化による病気は「気づかないうちに進行していく」「後遺症が残って日常生活に支障をきたす《場合によっては介護を必要とする》」ので、予防できるものは「徹底して予防していく」意識が必要となってきます。
夏は「ドロドロ血液になりやすい」と言われていますので、どうしても「水分補給は十分にすること」「ビールとおつまみの大量摂取は避けること」が必要です。
血管が詰まって「周りの人から救急車を呼ばれなくてもいいように」自分自身の生活習慣に注意していきましょう!
「ドキッとする動脈硬化」から脱出できるように、生活習慣を改善していきましょう!
また、周りの人で「手に力が入らない」「いつもより顔色が悪い」という現象が起こった場合は、今回の記事に書いた「救急車の呼び方」を参考にして「生命」を大事にしていきましょう!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
【補助文献】
推奨文献:厚生労働省:脳梗塞・くも膜下出血・心筋梗塞・不整脈など(PDF)
以下の2つの記事は、素敵なライターが「暑い夏の生活の方法」についてわかりやすく書いています。ご覧いただけると有り難いです。
これまでに私が書いた記事です。ご覧いただけると有り難いです。
Noteのほうにも記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
→HOME
コメントを残す