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こんにちは、翼祈(たすき)です。
あと半月足らずで、令和6年能登半島地震発生から7ヵ月が過ぎようとしています。
少しずつ復興が進んでいます。
2024年7月18日に、石川県穴水町に、石川県内で初となる木造戸建ての、能登半島地震を経て、地元から離れて生活している被災した人に対し、元々住んでいた地域に建てる「ふるさと回帰型」と呼ばれる仮設住宅が完成しました。
業者が7月18日午前にテレビや冷蔵庫など家電製品を仮設住宅に搬入する作業を行いました。
「ふるさと回帰型」の仮設住宅の入居は7月19日から開始され、2年間の入居期間を過ぎた後は公営住宅として活用することも可能です。
なかなか住まいの再建が難しかった中で、この様な仮設住宅が完成したことは、一歩前進したと思います。
この記事の本題は、国が災害発生時に、役立てようと推進している、コンテナの話となります。
国土交通省が、災害時にトイレや診療所などに転用できるコンテナを道の駅へ設置することを推進しています。2024年1月に発生した能登半島地震で40件以上コンテナが活用された実績を踏まえ、各自治体などがコンテナを設置する時の留意点を総括した指針を策定しました。普段はコンテナを倉庫や店舗などに活用しながら、防災機能の強化に結び付けたい意向です。
今回は、国が推進する、災害発生時のコンテナのことについて紹介します。
道の駅に設置するコンテナ、災害発生時にはどう変わる?
コンテナは、フォークリフトやトラックで運搬できるもの以外にも、車体が一体となった「トレーラーハウス」や「コンテナハウス」も想定されています。
平常時はコインシャワーやトイレ、物販スペース、ホテルなどとして活用しますが、災害発生時には避難所のシャワーやトイレ、仮眠施設や救護所に転用が可能です。
能登半島地震が起きた時は、各地の自治体や民間企業が避難所や病院、学校、市役所などにコンテナを設置しました。国土交通省九州地方整備局は、福岡県うきは市にある道の駅「うきは」に常設している「トイレコンテナ」を、石川県穴水町へと運搬しました。
水浄化システムや太陽光発電パネルが搭載されていることでライフラインが元に戻っていない段階でも活用できて、およそ1ヵ月稼働しました。
志賀町や珠洲市には、病院などで使用されている医療機器を完備したコンテナが持ち込まれ、現地の病院が被災する中でも、臨時の救護所としての機能を果たしました。
国土交通省は、道の駅には広い駐車スペースがあるところに着目しました。兵庫県養父市にある「ようか但馬蔵」のコンテナ型コインランドリーや、茨城県常総市にある「常総」で社員の休憩室や倉庫として活用されているトレーラーハウスの様な優良なケースがありますが、コンテナの設置はまだごく一部の道の駅に留まります。
・すぐ設置ができる点
・移動がカンタンな点
・機密性が高い点
・塩害などに強く、沿岸部でも使用可能な点
・医療機器や太陽光パネルなど、柔軟に設備が追加可能な点
参考:災害応対コンテナの道の駅への設置、国交省が推進…トイレ・診療所に転用可能 読売新聞(2024年)
2024年4月、コンテナ設置の指針は、民間事業者や自治体向けに策定されました。
道路占用許可の取得が想定される活用法や必要だと想定したケースを記載した上で、災害発生時を想定した訓練を重ねたり防災計画にコンテナ活用を盛り込んだりすることをこの指針では推奨しています。プライバシーへの配慮、バリアフリー環境の確保も要求しています。
これから国土交通省は、道の駅で、発電機能付きコンテナなどを紹介するイベントを開催する以外にも、独自に道の駅へのコンテナの設置を推し進めたい方針でいます。
国土交通省の担当者は、「コンテナの普及が進むことで、道の駅の防災機能が強化されるだけでなく、普段の活気の創出にも結び付きます」と説明しました。
私と道の駅
私の家族は道の駅が好きなのですが、近場にないので、私は長いこと行っていません。
両親は私が仕事で居ない時に、用事で道の駅に行ったことが多々あります。
私と道の駅の縁は、2つありまして。どちらも以前のA型事業所の話なのですが、販売の仕事で、とある道の駅に行っていました。
声出ししたり、接客したり、商品を売るために大変ではありましたが、道の駅だからこそ新鮮な野菜などを買えて、大体いつも出店しているホルモン屋さんで、焼きたてのホルモンを買って食べたり。
たまたま佐世保バーガーのキッチンカーが出ている時があって、一緒に行った人で食べたり。
2つの目のエピソードは、別の道の駅に仕事で行った時に、ずっと欲しかったバラを買ったことでした。[ハッピー・マザーズディ]という品種でしたが、以前欲しいなと思った場所では鉢植えで高く、道の駅なら値段も安く買えたので、買って帰りました。
赤とオレンジの混じった、鮮やかな花びらが特徴的なバラでしたが、ある日強風に煽られ、茎が傷み、その後満開に咲き誇った後、立ち腐れしました。
凄く欲しくて買ったバラだったので、枯れた時、ショックが大きかったです。強風で、根本から叩きつけられていたので、枯れたのは仕方がなかったのかもしれませんね。
この記事の本題のコンテナですが、道の駅という多くの人が行き交う場所の設置は、非常に効果的かと思います。道の駅って、基本的にどこも人が多いので、そんな場所だからこそ、災害発生時に役に立つと思います。
国が今推進していますので、道の駅での設置を進めて欲しいなと思いました。
2024年5月中旬までの能登半島のニュース
2024年5月11日、能登半島地震が発生する前まで輪島市の「朝市通り」に店を出していた事業者の一部は、兵庫県神戸市東灘区で開催された祭りに参加して、「出張朝市」を開催しました。
阪神・淡路大震災で被災した「岡本商店街」から招待を受け、会場の一角で輪島塗の漆器や海産物などを販売しました。
参考:神戸で「輪島の出張朝市」 かつて大震災被災の商店街が招待 NHK NEWS WEB(2024年)
石川県の被災地では宿泊場所が不足していることから、ボランティアは長時間の移動を伴う日帰りでの活動を余儀なくされています。
その環境を改善しようと石川県は、2024年2月の穴水町に続いて輪島市の能登空港に隣接する日本航空学園の校舎に、新しい宿泊拠点を、2024年5月13日に設置しました。
最大およそ100人が利用でき、連泊や自家用車での石川県内入りにも対応可能で、復興を加速させる効果が期待されています。
参考:教室内にテント、簡易ベッド…輪島の日本航空学園が災害ボランティア宿泊拠点に 読売新聞(2024年)
能登半島地震で長引く避難生活による認知機能や体力の衰え、介護が必要となる手前の状態「フレイル」になるのを予防したいと、資生堂ジャパンが、石川県金沢市にある「1.5次避難所」の「額谷ふれあい体育館」で開催し、避難している60代から80代の9人が参加しました。化粧の仕方や肌の手入れなどを教えました。
参加した人たちは、最初に、資生堂ジャパンの職員から教えて貰いながら、口腔ケアにも効果的と言われたり、食事を美味しく感じることのできる、唾液の分泌を促す顔のマッサージから始めました。
次に参加した人たちは、化粧のために手や腕を動かすことが健康にも結び付くと教わり、アイシャドウなどを楽しんだり、明るい表情でファンデーションをほおなどに塗りました。
参考:化粧などで体力や認知機能の衰え防ごう 「1.5次避難所」で教室 NHK NEWS WEB(2024年)
2024年5月14日、能登半島地震の影響で休館が続いていた石川県輪島市中心部にある「輪島市立図書館」が、およそ4ヵ月半ぶりに、隣接する道の駅にカウンターをS設置して、図書の貸し出しを再開しました。
図書館の建物が耐震基準を満たしていないことから、市民を図書館の中に入れるのは見合わせていて、事前にインターネットで申し込んだり、道の駅のカウンターで借りたい本を伝えたりしておくと、本を受け取ることができます。
職員オススメの本を袋に入れて貸し出す「本の福袋」も用意されたり、カウンターの近くには新刊など一部の蔵書が陳列されたり、開館した直後から続々と市民が訪れていました。
参考:石川 輪島 図書館が約4か月半ぶりに貸し出しを再開 NHK NEWS WEB(2024年)
noteでも書いています。よければ読んでください。
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