【クーヴァード症候群】女性の妊娠をきっかけに男性の心や体に変化する不思議な体験とは?

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こんにちは、どうも、ゆたです。

私は母親と過ごす時間が長いので母親からいろんな話を聞きます。

その中でも個人的に面白いと思っていた話を紹介します。

それは母が姉を妊娠していた時の話です。

出産間近で母は吐き気や痛みと戦っている中、父も気分が悪くなり、吐きそうになっていたというのです。

私は情けない父親だなと思うと同時に、なんでお前が気分悪くなるんだよ!と思いました。

だって、実際に妊娠して出産しているのは母親で父親は別に気分悪くなることはないだろう、って思っていたからです。

しかし、実はこの症状は珍しくないうえに、ちゃんとした名前があるんです。

今回はそんな人間の不思議についてご紹介します。

クーヴァード症候群

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私の父親のようにパートナーの妊娠をきっかけに吐き気や気分が悪くなったりする症状が現れることをクーヴァード症候群といいます。

この疾患は心因性のものではありますが、さまざまな身体的、精神的な症状を発症させ、日常生活がままならなくなる場合もあります。

よく見られる症状として、吐き気、体重の増加、気分変動、腰痛、頭痛などがあり、ほかにも睡眠障害、食欲の変化、稀に陣痛のような痛みを経験することもあるそうです。

しかし、これは誰にでも現れるというわけではなく、妊婦とパートナーの間に強い心理的なつながりが顕著に表れていると起こりやすいといわれています。

クーヴァード症候群はなぜ起こる?

実は正確な理由はわかっていません。

ただ、現在の有力な説として、心理的、社会的な要因が組み合わさった結果だと言われています。

これから父親になることに不安や期待を感じ、妊娠したパートナー、そして赤ちゃんに対しても心配する気持ちやこれからの未来を想像して期待します。

そういった感情の起伏から、妊娠したパートナーと感情的につながり、それに伴って、ホルモンの変動が起こります。

その結果、体調不良に陥ってしまいます。

なので、自分の妊娠中にパートナーが体調不良になっていたら、それは決して弱いからではなく、未来に期待し、家族を心配し、疲れている状態だということです。

もちろん、妊娠している女性のほうがよっぽど命を削っていることは間違いないですが、妊娠していないパートナーもまた、不安や期待で心身とも疲弊しているのです。

そして、この期間は夫婦にとって、とても重要な期間です。

その期間を共に乗り越えるためには、パートナー同士の心を開いた会話が必要であり、助け合う必要があります。

とはいえ、妊娠中に助け合うほどの余裕は全くもってありません。

そんな時、旦那や妊娠していないパートナーは不安と期待でぐちゃぐちゃの精神状態のまま、日々の生活を乗り越えるのは、正直、辛いものもあります。

実は海外では父親のクーヴァード症候群というものは既に認知されています。

ですので、その対策として、「父親の役割を支援するプログラム」というものがあり、妊婦の夫と子供を持った経験のある父親をペアとして、指導や助言、支援を受けることができるプログラムがあります。

海外の取り組み。

父親の役割を支援するプログラム」では定期的なミーティングや話し合いを通じて、これから具体的にどうして行くべきか、そしてどのような困難が予想され、どんな対応をすべきかをリアルに知ることができるため、ただの想像が確実な未来への形に変換されます。

そうなるとあとは、覚悟を決め、準備を進めていくだけです。

そのほかにも、芸術に触れ、精神を安定させる想像的表現のワークショップやピアサポートプログラムという今から父親になる者同士で不安を語り合うプログラムなどがあります。

ただ、残念なことに日本ではそれほどメジャーな活動ではなく、今も尚、父親が父親としてどうして行けばいいのか、わからないまま、子どもの誕生を迎えることになる場合が多くあります。

今の時代、女性は家庭のこと、男性は仕事、みたいに分けられることは少ないです。

女性も仕事をしますし、男性も家庭に協力的です。

そんな時代だからこそ、女性が妊娠している間、女性が不安にならないように育児やメンタルケアについて学べる機会が増えるといいですね。

参考:男性のつわり、「クーヴァード症候群」とは何か

終わりに。

妊娠は女性にとって、命懸けであり、心身ともにボロボロになりながらお腹の中で新たな命を育んでいきます。

ただ、夫やパートナーも平気だ、というわけではありません。

不安で、心配で、でも、具体的に何をどうすべきかもわからず、あたふたしてしまいます。

そんなとき、育児について学べるチャンスをできるだけ多く得るためには海外のような父親の役割を理解できるようなプログラムが日本でも増えてほしいなと思います。

新しく父親に、そして母親になった多くの人が幸せな家庭を築いていけることを願い、今日の記事はここまでとします!

以上、相手はゆたでした。また、次回の記事でお会いしましょう!

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