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こんにちは、どうも、ゆたです。
皆さんは絵を描いたりしますか?
私はたまに絵を書いたりします。
特別上手なわけではないけど、思い思いに鉛筆を走らせるのはとても楽しいもんです。
ただ、鉛筆で真っ直ぐ線を引けるのも、色を見分けることができるのも、目が見えているからだと思うのです。
今回、ご紹介するのは全盲でありながら似顔絵を描く「全盲アーティスト」とその活動を支える人たちのお話です。
『Art In The DARK』
Art In The DARKは全盲者がアートを作成し、販売やイベントの開催を行うサービスです。
このサービスはNPO法人ソーシャルアート市場(いちば)がリリースしたもので「新しい社会参画のきっかけを提供する」を理念としており、誰もが参加しやすいコミュニティを目指し「障害者アート」事業を運営しています。
目が見えているとそのものの色、形、そういった情報は簡単に得ることができます。
しかし、目が見えない当事者にとってはその当たり前は、当たり前でなくなります。
そういった方々がどのようにアートを描いていくのか、そこに着目した「障害者アート」事業なのです。
全盲者は世界で4000万人、国内では約10万人いると言われています。
国内だけで言えば、視覚障害者の就労率は5%前後で最も高い割合の職業は「あん摩マッサージ指圧師」で32.4%です。
しかし、あん摩マッサージ指圧師の給与は一般平均の半分以下であり、規模も年々縮小していると言います。
代表は知人の全盲者から「本当は、やりたいこと他にもあるんです」という一言がきっかけで、全盲者・視覚障害者だから、支援やサポートをうけなければならないい、消去法で「残された選択肢しか選べない」ではなく、だからこそできる、可能性と創造性があり、「選択の自由があるはず」という思いに至りました。
仕方なくやるしかない、ではなくやりたいから目指す、という思いに応える世界を作りたい、そういったメッセージを強く感じました。
参考:『Art In The DARK』 創造と想像の感情没入型コンテンツ 全盲アーティスト募集
第二回 『Art In The DARK』では。
千葉県我孫子市手賀沼。
5月5日、6日の二日間で我孫子市みんながつながるSDGsフェア〜健康・環境編〜を開催しました。
そこに『Art In The DARK』も出展していて、大変楽しいイベントになったそうです。
そこでは主に二つのコンテンツがありました。
①全盲アート体験会
ここでは晴眼者(普段目が見えている人)がアイマスクをつけ視覚情報が一切遮断された状態になり、手探りをたよりにミニキャンバスに思い思いの絵を描く体験会です。
今回のイベントでは合計15名ほどが体験しました。
ほとんどの方が、目が見えないことに慣れていないので、ゆっくり恐る恐る筆を持ちます。そしてパレットに触覚だけを頼りに絵の具を出していきます。
もちろん、一人で全てをするのではなく、周りの方と声を掛け合いながら、一つの作品が完成します。
普段、どれほど視覚情報に頼っているのかがわかる、面白い体験ができると言います。
②全盲アーティスト「あなたの似顔絵を描きます」
ここでは全盲アーティストである吉田さんが参加者との対話から顔の輪郭や、ご本人が持つ声色を彩りに表現して一気に書き上げます。
参加者からは「本当に見えないの?!」と驚きの声が上がりました。
似顔を描かれるお客さんは吉田さんが描く姿勢に皆が興味津々で真剣に見ていました。
出来上がりを見て、中には握手を求める人もいたりと大変盛り上がったようです。
参考:特定非営利活動法人ソーシャルアート市場 全盲アーティスト「あなたの似顔絵描きます」
終わりに。
『Art In The DARK』は今後も様々なイベントで出展する予定です。
そのため是非NPO法人ソーシャルアート市場(いちば)の公式HPを覗いてみてください。
主にアートを主軸にした取り組みが盛んで、その中でも障害者アートとデザインを組み合わせ世界で一つだけのアイテムを制作する「ソーシャルOne」のサービスは要注目です。
他にも取り組みがいくつかあるので、気になるものがあれば是非、参加したり、購入を検討してみてはいかがでしょうか?
公式HP:NPO法人ソーシャルアート市場(いちば)
今回はここまで、以上相手はゆたでした。
また次回の記事でお会いしましょう。
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