「なんとなく怠い」「すぐに疲れる」に「慢性疲労」の可能性-治療法とセルフケアについて

慢性疲労

この記事は約 6 分で読むことができます。

皆さんこんにちは。Pinkです。私は梅雨が苦手なのですが、そうでなくても「なんとなく怠い」「すぐに疲れる」といったことがよくあります。

不調とはいえ、「誰でもそんな時がある」と思うと同時に、「大袈裟に考え過ぎなのではないか」とあまり深く考えていませんでした。

しかし今回、東洋経済オンラインの記事を読んで、「慢性疲労」の可能性もあるとわかりました。

 また、「慢性疲労」は紛れもない病気であり、「コロナ後遺症」とも深い関わりがあるとのことです。

世界的に進む「慢性疲労」の研究

日本で多くの人を悩ませている病気の1つに、「慢性疲労症候群」があるそうです。「慢性疲労症候群」では、日常生活を非常に駄目にする程の、強い「全身倦怠感」や慢性的疲労感が休養しても回復せず、6カ月以上の長期にわたって続くとのことです。

また、「慢性疲労症候群」という診断は伴わず、長引く疲労感・倦怠感に悩まされたり、家事や仕事の後、職場や家庭でのちょっとした人間関係のストレスを受けたりした後に、強い疲労感が出て、日常生活に支障がある人はかなり多いそうです。

さらに、「新型コロナウイルス感染症」のパンデミックが始まってすぐに、感染後に長引く体調不良に苦しむ「コロナ後遺症」が注目されるようになり、疲労感・倦怠感は「コロナ後遺症」において、1番頻度が高い症状とのことです。

味覚障害」や「嗅覚障害」などは、「慢性疲労症候群」ではほとんど認められないそうですが、「コロナ後遺症」の中心となる症状は、「慢性疲労症候群」そのものであるという視点も成り立つと言われます。

数年前まで医学の世界では注目されることがあまりなかった「慢性疲労症候群」ですが、「コロナ後遺症」が世界中で大きな問題になったことで「慢性疲労」に関係する研究が一気に進んだとのことです。

その成果の1つが疲労感の原因が脳の炎症であることの示唆だったそうです。

椅子に眠る女性

「慢性疲労」が生じるのはなぜなのか

迷走神経」から「」へ炎症が広がり、「慢性疲労」が起こるとのことです。その「脳の炎症」を含めた、「コロナ後遺症」が起こる仕組みについては、主として下記の5つに原因があるとされてるそうです。

主となる原因

①ウイルスの持続感染

②腸内の微生物環境の異常

③自己免疫機序の誘導(自分の体の細胞を攻撃する抗体がつくられる)

④微小血栓の形成(細い血管で小さい血栓がつくられる)

⑤迷走神経の異常(炎症)

引用元:「すぐ疲れる」「だるい」と不調な人の意外な盲点 – 東洋経済オンライン

医師によると、これまで多くの患者の診療を通して、「コロナ後遺症」の中心的役割を果たしていると実感するのが、ウイルス感染によって引き起こされる「迷走神経の炎症」とのことです。

事実、「コロナ後遺症」の患者では、頸部の「迷走神経」が炎症のために厚みを増していることがエコー検査で確認されているそうです。

迷走神経」は、「自律神経」のうち「副交感神経」の約8割を占める、全身に分布する大事な神経で、炎症を起こすと「副交感神経」と「交感神経」との均衡が崩れてしまい、体に様々な異常を惹き起こすとのことです。

また、「迷走神経」は「副交感神経」として呼吸、心拍、消化管運動などにかかわっているため、炎症を起こすと、呼吸困難・動悸・胃もたれ・下痢・便秘・腹痛などの症状が現れるそうです。

さらに、延髄の孤束核に向かう「迷走神経」が炎症を起こすと、延髄からさらに大脳の視床下部や大脳辺縁系にまで炎症が広がった(脳の炎症)結果、めまいなどの「自律神経」系の障害や、頭痛・倦怠感・疲労感・集中力の低下・記憶力の低下などの身体症状を引き起こすとのことです。

脳のMRI画像

「慢性疲労」の治療法

迷走神経」の炎症が始まる問題となる体の場所は、次の2箇所とのことです。

  1. コロナ感染で炎症が起こる場所
  2. 迷走神経が広がっている場所

参照:「すぐ疲れる」「だるい」と不調な人の意外な盲点 – 東洋経済オンライン

この2つを満たす場所が「上咽頭」といい、鼻の奥で両側の鼻腔から入った空気が合流し、肺に向かって下方に方向を変える「上咽頭」は細い毛が生えた繊毛上皮で覆われていて、ウイルス・細菌・粉塵などが付着しやすい場所だそうです。

迷走神経」の炎症を治すといっても、神経の炎症であるため一般的な抗炎症薬が効くわけではなく、迷走神経」の炎症を抑える方法として海外で注目を浴びているものに「VNS」と呼ばれる「迷走神経刺激療法」があるとのことです。

また、「迷走神経」を刺激する簡単で安価な治療法が「上咽頭擦過療法」(EAT)で、EATとは「迷走神経」が豊富に分布している「上咽頭」を薬液を浸した綿棒で擦過する治療法となります。

日本独自の治療法で、耳鼻咽喉科医の間で一時期脚光を浴びたそうなのですが、治療に伴う痛み、低い診療報酬などの理由により、1980年代以降実施する医師がほとんどいなくなったとのことです。

しかし、10年ほど前から、「腎臓病」の1つである「IgA腎症」などとの関係で、この治療の価値が見直され、最近になり再び注目を集めつつあるそうです。

近未来的な女性

「慢性疲労」を解消するためのセルフケア

上咽頭」を健康な状態に戻すうえでEATは言うまでもなく大事なことなのだそうですが、セルフケアとして「上咽頭」を洗う「鼻うがい」「上咽頭洗浄」は炎症を抑え、ウイルス・粉塵・黄砂など、炎症を引き起こす原因から「上咽頭」を守るために役立つとのことです。

また、口呼吸の習慣のある人は、普段の呼吸を鼻呼吸に変える必要があり、そのために役立つのが、「かにゆで体操」や就寝時の「口とじテープ」(マウステープ)だそうです。私自身、就寝時の「口とじテープ」を使用しています。

慢性疲労」は「交感神経」の程度と「副交感神経」の程度が共に低下した不安定な状態で、動悸・苛々感・不眠・不安などの症状は「副交感神経」の程度が極端に低下しているため、交感神経系が相対的に優位になることで起こるそうです。

この状態では「副交感神経」の程度、あるいは「交感神経」の程度と「副交感神経」の程度をともに高めることが必要な治療となり、EAT、「鍼治療」、「チクチク療法」には直接「迷走神経」を刺激して「副交感神経」の程度を高める効果があるとのことです。

また、自然塩を溶かした塩水を飲む「塩水療法」にもこの作用がある程度期待できるそうです。

低温サウナを利用して体を温める「和温療法」は「副交感神経」の程度のみを高める治療法で、「副交感神経」の程度が特に低くて、「交感神経」優位の状態の患者におすすめとのことです。

参考サイト:「すぐ疲れる」「だるい」と不調な人の意外な盲点 – 東洋経済オンライン

Pinkのおすすめ記事10選!自分の障がいや皆さんに知って欲しいことを選びました

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

HOME

慢性疲労

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です