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こんにちは、どうも、ゆたです。
私がライターを始めてもうすぐ半年が経とうとしています。
一応、言葉を扱う仕事なので、皆さんにも伝わるような言葉を選んで話しているつもりです。私自身の語彙力が足りてないので、上手く表現できないこともしばしばありますが泣
日本語は他の言語よりも多種多様な言い回しがあって、そこが面白い部分でもあるんですが、時として間違った使い方、そして、正しい使い方をしていても伝わらないこともあります。
今回は若者からしたらその言葉はもう古いかも、というお話です。
勉強、というほど堅苦しくはないですが、もしかしたら皆さんが知らなかった言葉もあるかも知れませんので、頭の片隅にでも知識として覚えておいて損はないと思います。
一応、軽いクイズなども用意していますので、是非、チャレンジして見てくださいね!
それでは本編スタートです!
これ、通じないの? 若者に対して驚いた話。
参考例としていくつか提示したいなと思います。
・出張から帰宅した部下に対しての上司の発言。
「出張お疲れ様。一日延びたから足が出たんじゃないか?」
「あ、はい。急遽とった宿だったので布団が小さくて足先が出てよく眠れませんでした」
どう思いますか?
何かのギャグかな?と思う人もいれば、どういうことか、イマイチピンときていない人もいるかも知れませんね。
実はこの「足が出た」という言葉は慣用句で「支出の予算が上回る」という意味があります。
つまり上司が言いたかったことは「一日、多めに泊まったから予想していたお金より多く使ってしまったのではないか?」的なことを尋ねているわけです。
社会人で出張をすると基本的に会社が交通費や宿代を支払ってくれます。なので、会社、そして上司としてはどのくらいお金が掛かったか、おおよそを把握しておくことも仕事なのです。
それはさておき、そう考えると部下の答えがとんちんかんな回答なのが浮き彫りになったと思います。
もう一問出しますね。
・支払い見積書を企業から企業に渡すとき。
「すみませんが、もう少し色をつけてくれませんか?」
「あ、白紙じゃダメですか?」
これはあまり違和感がないように思いますが、実際は全く噛み合っていません。
ここで重要なのは「色をつけて」という部分です。
これも慣用句ですが、「色をつける」というのは「物事に対して温情をかける」ことを指してます。
詳しく説明すると見積書の額をもう少し高くしてくれないか?ということです。
つまりこの場合の色をつけては、私の活躍にあなた(企業)の情で賃金を上げてくれ、みたいな意味なのです。
皆さんはどうですか?聞いたことはあったでしょうか?
私は幸い、どちらも聞いたことがあった言葉でしたが、一瞬、混乱してしまいました。
私は丁度若者とおじさんの中間にいる存在だと思っています。
なので、その観点からも今回のような言葉が通じないことに対して、面白さを感じています。
若者がなぜ、慣用句を使わないのか。
さてさて、上の二つの例でもわかるように慣用句ってわざわざ、例えを言うような、遠回しな言い方をしているんですよね。
これには実は深い理由があって、その前に、追加で二つの慣用句を紹介します。
「どうにも首が回らない」←(お金がなくて困っていること)
「たまたま耳に挟んだもので」←(聞こうとしていたわけではなく、ふと聞いてしまった)
さて、この二つをあえてストレートにいってしまうとします。
「お金がない、困ってる」
「聞こうとしたわけではないけど、たまたま、聞いてしまったんだ」
上に関しては、気の知れた友人に対してなら別に構いませんが、少し恥ずかしく思いませんか?
会社で飲み会に誘われたとき「金がないです」って正直に言うと自分も恥ずかしい思いをするし、上司も「そ、そうか」とどこか気まずくなってしまいます。
そこで「どうにも首が回らないんだよねー」といった言い方でやんわり飲み会に行けない意図を伝えることができるのです。
下の方もストレートに言うことでなぜか、言い訳しているように聞こえませんか?
「たまたま耳に挟んだもんで」と言うと、ストレートに言うよりも仕様がないような気がしなくもないです。
このように慣用句の多くがストレートにいってしまうとちょっと気まずいことを例えのように使うんですね。
良く言えば日本語の奥ゆかしさ、悪く言えば歯切れの悪いような言葉が慣用句なのかも知れません。
さて、慣用句の役割について理解してもらったところで若者がなぜ、慣用句を使わないのか、それは遠回しに言う必要性がないからだと私は推測します。
SNSなどの発達により言葉は話す事よりチャットで行うことが多くなりました。
友人とチャットをしていると短く端的でストレートな言葉が必要になります。
返答もイエスか、ノーか、二択になることが多いんですね。
なので、遠回しな言い方をする必要があまりないんです。
とはいえ、多くの人間は誰かと協力して仕事や学校での生活をします。
その際にあまりに短い言葉では味気ないのかも知れません。
なので、次は私自身も知らんかったいくつか慣用句をクイズ形式で紹介します。
もしかしたら、年上の方と話すときに役に立つかもしれませんね!
こんな言葉聞いたことないぞ?慣用句まとめ!
それぞれ、私の主観で初級、中級、上級に分けました。
初級はいくつか元々知っているものもありましたが、正直、中級ぐらいか混乱して、上級に至っては全く知りませんでした。
ほとんどわかるよ!って人は相当物知りだと私は思います。それを踏まえた上で気軽にどうぞ!
Q意味を答えなさい。
初級
踏み台にする
水を差す
ぬるま湯に浸かる
種をまく
A回答
踏み台にする
【意味】目指していることを達成するために、ちょうどよい足がかりとして、他人を利用すること。
水を差す
【意味】うまくいっている物事の邪魔をすること。
ぬるま湯に浸かる
【意味】何かをする意欲もなく、現在の境遇に甘んじて、のんびりとただ時間を費やしながら暮らすこと。
種をまく
【意味】あるできごとが生じる原因をつくること
どうでしたか?
日常的によく聞くのは「水を差す」じゃないでしょうか?
あとはぬるま湯に浸かるなども知っている方は多いと思います。
アニメが好きな人は種をまくというセリフは聞き馴染みがあるかも知れません。色んなアニメや漫画でこのセリフを聞きました。「お前がまいた種だろ?」といった言い回しは特に何度も見ましたね。
続いては中級です。
雷が落ちる
バスに乗り遅れる
寝た子を起こす
A回答
雷が落ちる
【意味】先生や親など主に年長者から、大声でひどく叱られること。
バスに乗り遅れる
【意味】時代の流れに置いていかれること。
寝た子を起こす
【意味】静寂になったというのに、つまらないことをつい起こしてしまって、もとの騒然状態にしてしまうこと。
これはどうでしたか?
バスに乗り遅れるとか寝た子を起こすもですが、そのままの意味で解釈してしまうと話が通じなくなりますよね。
正しく慣用句だと思いますね。
続きましては上級編です。
私は全く知りませんでしたが、もしかしたら、社会人なら知っていて当然の慣用句かも知れません。そこは主観なのですみませんが、ご了承くださいませ!
船を漕ぐ
秋風が吹く
A回答
船を漕ぐ
【意味】居眠りをするという意味。頭を前に垂れたり上げたりを繰り返して眠るさまが、船を漕ぐように見えたことから命名された。
秋風が吹く
【意味】仲がよかった男女の関係が冷めること。「秋」を「飽き」にかけて、相手に飽きた、愛情が以前ほどではなくなったという意味を持つ。
どうでしょう、皆様は知っていましたか?
意味としてはなんとなく知っていても、言葉自体はほぼ初見でした笑
何問正解できたか、皆様よければコメントで教えてくださいね。
詳しい説明は下記のURLからも確認できます。合わせてお読みください!
終わりに。
時代の流れるスピードはかなり早くなっていると私は思います。
それこそ今の10代の話を聞いていると、バスに乗り遅れたようです。
それは年を重ねるとさらに加速するでしょう。
そんなとき若者は年上の言っていることに対し、時代遅れだなー、と一線引いてしまうのか、なるほど、そういうこともあるか、と一旦受け入れるのか、それによってかなり変わってくると思います。
逆も然りですね。
若者の新しい感覚に対して、それはおかしい! と突っぱねるのか、それとも、なるほど、そういう意見もあるな。と受け入れるのかで、若者の成長速度はかなり変わってくると思います。
どっちが先か後かはありません。生まれた時代が違えど、同じ人間ですので、ある程度分かり合えると思います。
ただ、これからの若者に対して一つおじさんから話すのであれば、自分たちが若い頃、楽しかったもの、新しかったものが古くなっていくのは寂しいものです。
「そんなことも知らないのか」「そのぐらい常識だよ」「最近の若いもんは」なんて発言をしてしまう人が周りにいるかも知れません。
確かに良くない言葉だと思います。
しかし、そういってしまうおじさんは昔の栄光や記憶に浸っていたいという思いがあるのかも知れません。
ここは「これだからおじさんは」と大目に見て頂けると嬉しいです。
少し我儘ですかね?笑
これからの時代は性別、国籍、年齢その他の要素も全部ひっくるめて協力して生きていくことが求められていると思います。
お互い不満に思うことがあるとは思いますが、お互いに寄り添う精神は持ち続けていきたいですね。
今回はここまでです。
以上、相手はゆたでした。また次回の記事でお会いしましょう!
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