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こんにちは、どうも、ゆたです。
最近、インターネット上で度々話題になっていることがあります。
それは「男性の方が生きづらい」というワードです。
ほんの2、3年前までは「女性は辛い」という言葉が流行っていたのですが、今はそれに感化された男性が「男も辛いよ!」と声を上げている状態ですね。
私は男性、女性、どっちが辛いか、という問題について特別、答えを出したいわけではありません。
ただ、私は男性として生まれたので、女性の辛さに関しては知らない部分も多くあるだろうし、さらに言えば、男性によっても私より年上だったり家族がいたり、状況によって辛さは変化していくものだと思います。
ここでこの記事を読むにあたってお願いがあります。
どっちが辛いか、ではなく、自分とは違う性別や性自認の方に対し、なるほど、男性はそういうところが辛いのか、とか女性はそんなことに困っているのか、など今後の考え方の参考にして頂けると嬉しいです。
白黒つけるぞ!!
というような記事ではないので、そこはご了承ください。
追加の注意事項。
今回は主に、インターネット上に上がっている意見をまとめていこうと思います。
もしかしたら、読んでいく中でそれは違わないか? と思うこともあるでしょうが、まずはそういった意見があるんだなー、といった程度に見てください。
それでは本編へどうぞ!
男性が思う男性の辛いところ
実は男性が生きづらく感じるのは、女性に比べてパターンは多くありません。
しかし、それは悩みが少ない、というわけではなく、社会や周りの当たり前に縛られてしまっているゆえの悩みが偏ってしまっているのです。
今回は大きく分けて二つの悩みについて紹介します。
稼ぎ手のプレッシャー
まず、女性に質問です。
稼ぎが少ない男性をどう思いますか?
そう聞かれたら、女性はあまりいい顔をしません。仮に好きな相手だとしてもあまりに稼ぎが少ないと結婚相手には選びにくいと言えます。
そういった「男性は稼ぐべきだ」という社会的プレッシャーが男性を苦しめているのです。
とはいえ、結婚し、子どもができたらお金はあっという間になくなってしまいますし、稼ぎが良い男性の方が女性にとって価値が高いのは当たり前です。
ですが、世の中の流れとして、稼ぎが少ない男性をどこか馬鹿にするような風潮が実際にあるのです。
私が体験したのは学生の頃、とあるアルバイトをしていた時、40代の男性と一緒に働いていたのですが、20代の女性2人がこそこそと彼を笑っていました。
話を聞くと「男のくせにあの年でアルバイトなんておかしいよ」と話していたようです。
このように口に出す人は珍しいですが、内心そういった男性を変わり者だと思っている女性は少ないと私は思っています。
弱音を吐けない
これは日本に限った話ではないですが、世界全体の自殺者数は明らかに男性の方が多いと言われています。
これは「男性は強くあるべきだ」という無言のプレッシャーにより、愚痴や弱音をなかなか吐けないからだ、という見解があります。
女性に比べて、男性はお喋りが得意ではないと言われています。なので、息抜きを上手くできない男性は一定数います。
それに加え、社会は「男性は女性より強い」と定義づけてしまいます。そうなると、どこにも逃げ道がなくて、最悪、自らの命を絶ってしまいます。
さらに精神科に入院する患者の70%以上が男性だというデータもあります。
これは病院によっても違うと思います、少なくとも私が入院していた精神科であれば男女比は6:4ぐらいだったと思います。
とはいえ、やはり、社会的なプレッシャーに対して、我慢の限界がきて、心が病んでしまう男性も少なくないのです。
以上が男性が感じている辛い部分です。
女性が思う女性の辛いところ
続きましては、女性が感じている女性の辛いところについて紹介します。
男性に比べて、女性が思う女性のつらいところはたくさんヒットしました。
先ほども言いましたが、たくさん悩みがあるから女性の方がつらい!とか、男性はつらくない!とかそういったお話ではないので、参考まで見てくださいね。
生理が嫌
なんといっても、女性から声がたくさん上がっているのが生理についてです。
皆さんも知っていると思いますが、女性は月に一回、生理が訪れます。正確には一回きりではなく大体1週間ほど続くので1ヶ月のうちの1週間ほど生理である、と言えそうですね。
私は姉がいて、生理の時の腹痛や情緒の乱れ方はかなりしんどそうだったので、なんとなくわかります。
もはや、性格が違うとすら思うほどで、いつもニコニコしている姉がずっとイライラしているのです。
これが一年に一回とかなら全然問題ないのですが、毎月訪れると思うとその苦しさは男性でも想像が付きます。
女性が男性に向けて「生理の辛さなんてわからないでしょ!!」と怒る話をよく聞きますが、もちろん当人ではなく、経験もないのでわかりません。
しかし、とあるアンケートによると「彼女が生理の時は特別な対応をしたい」と思っている男性は少なくないのです。
男性としても生理を代わることはできないものの、苦しそうなのは見てわかります。その際、男性側にできることがあればどうにか対応していきたい、と考えているようです。
妊娠をするのが女性のみはずるい
これは生理と同じく、女性特有のものです。妊娠すると10月10日、お腹の中で我が子を育てることになります。
その間、体力も精神力も何もかもボロボロになる、と母も言っていました。
確かにこれに関してだけ言えば、その通りだと思います。
しかし、人間が生物である以上、女性しか妊娠ができないという事実があります。
女性から男性も妊娠して!と頼まれてもできないものはできません。
男性も女性からそんなお願いされてしまったら何も言えなくなるでしょう。
これは確かに女性のつらいところでしょう。
ただ、女性はホルモンの関係か、妊娠し、出産することに人一倍の喜びを見出すと言います。
稀に生まれ持った性質で子どもに対し、愛着が湧かないこともあるそうですが、多くの場合は我が子は可愛いく思うそうなのです。
これは誰かを否定したり、女性だから育児しなさい! とかそんなつもりはさらさらないですが、やはり、人間も生物である以上、母性というものが男性より女性の方に顕著に現れるようです。
何が言いたいかというと、女性しかできない出産、というのはただ痛い、辛い、というだけでは語れないのかも知れないな、ということです。
社会的キャリアは形成しづらい。
これは妊娠や生理の話に繋がっていますが、女性は妊娠や出産の都合上、どうしても会社を休むことになります。
そうすると、なかなか社会的地位を確立することは難しくなるのです。
さらに毎月生理のせいで体調不良になったりと、男性より体調の変化の波が大きく、その点でもキャリアを積むことが難しいと言います。
少しずつではありますが、生理休暇を認めるなど、女性が働きやすい会社作りを進めている企業も増えてきました。
しかし、会社としても有能な仕事上で責任がある女性ほど、休まれるとその穴を埋めるのに大変苦労するのは火を見るよりも明らかです。
問題改善は当分先になると思いますが、変わり続けることを止めてはいけませんね。
結婚についての質問
今、セクハラやマタハラは世間的にもかなり厳しくあろうとしています。
しかし、なかなか0にはなりません。
結婚の話題というのは今の時代でも友人同士でよく話すことがあります。しかし、それを未婚の人に、それも会社の後輩や同僚に行うのはどう考えても止めた方が良いと思います。
そもそも結婚に興味ない場合もありますが、結婚したくてもいい出会いがない人もいると思います。
これは身内の体験談ですが、自分も頑張って相手を探しているという状況で、上司から「結婚しないの?」と聞かれたら嫌な気持ちになるようです。
これに関しては男性、女性は関係なく、こういった発言を気軽にしないよう、気をつけていく意識が必要かも知れませんね。
容姿を求められる
多くの男性は女性の容姿に興味があります。
そのせいか、女性は可愛くあり続ける努力を強いられてしまうようなのです。
そればかりか、社会に出ると暗黙の了解、いや、もはや暗黙ではなく会社のルールになっていることすらありますが、化粧をしなくてはなりません。
私個人の見解ではありますが、男性が女性の容姿に強く惹かれることは間違いないと思います。自分の好みの女性を見るとテンションが上がるもんです。
それが差別というのであれば、多くの男性は女性を差別してしまう生き物になってしまいます。
しかし、化粧に関しては女性と同意見の部分があります。
化粧はしたい人がすればいいのにと思ってしまいます。
これは男性も女性も関係なく、興味がある人がすればいいし、したくないのであれば無理してする必要はないと私は思います。
偏った意見ではありますが、皆さんはどう思うのでしょうか?
是非、コメントで教えてください!
女性らしさを強要される
これは男性でもありましたね。
皆さんの想像通りだと思います。
「女子だから清楚でありなさい」「女性だから化粧をしなさい、ファッションに拘りなさい」「女性であれば慎ましくありなさい」
なんとなく社会が女性という生き物をこう言った要素で括ろうとする風習があるのです。
これは女性であれば特に感じている部分だと思います。
こういう決めつけみたいなものは鬱陶しいですよね。
一人一人の個性やこだわりに対して寛容な世の中になってほしい、そう強く願います。
終わりに。
日本では男女平等、という言葉が頻繁に騒がれています。
男女平等の話をしていると、女性は差別されている! とか男性はいじめを受けている! といった自分の性別での不満を言っている場合が多くあります。
本来の男女平等は、男性も女性も互いの意見を理解し、尊重することにあると私は思います。
自分は男だからこんなにつらいんだ! 女だから、LGBTQ+だから、ではなく、自分とは違う性に対して、興味を持ち、尊重し、意見を交えることが、結果として世の中を生きやすくするのだと思います。
そして、何より、自分の性について誇れる時が来たなら、それは「自分が自分で良かった」と思えるのではないでしょうか。
皆さんが自分の性を誇れる時が来ることを願いつつ、今回はここまでにしたいと思います。
以上、お相手はゆたでした。また、次回の記事でお会いしましょう!
参考:実は男だって生きづらい……。男性学から考える「ジェンダー平等」の意義とは?
参考:「女はつらい」と思うことって? – 生理に苦しむ声が続出
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