色々ある、老後に住む施設-公的施設と民間施設の費用の違いや選ぶポイント-

この記事は約 6 分で読むことができます。

こんにちは、金次郎です。

 現在日本は、少子高齢化がどんどん進んでいます。
 来年2025年は、5年に1回の「国勢調査」の年ですが、前回2020年の国勢調査の結果を見ますと、2020年の日本の人口は1億2,615万人いまして、その中で65歳以上の高齢者は3603万人で総人口の28.6%と約3割が、65歳以上の高齢者です。
 この様な高齢化社会に合わせる様に、高齢者向け施設も多様化しています

参考:(厚生労働省)将来推計人口(令和5年推計)の概要(pdf形式 4ページ)

色々有る、老後の生活場所

 高齢者が住む施設としては、大きく分けて「老人ホーム」と「老人保健施設」が有ります。
 どちらも、食事の提供と介護、入浴・排せつ、洗濯・掃除等の家事や健康管理、更に機能訓練(リハビリやレクリエーション)などのサービスが提供されます
 これらは、公的に運営されている施設と民間企業が運営している施設が有ります。

公的施設 民間施設
特別養護老人ホーム  介護付き有料老人ホーム
介護老人保健施設 住宅型 有料老人ホーム
介護医療院(介護療養型医療施設) サービス付き高齢者向け住宅
ケアハウス  グループホーム

かつては、高齢者が入所する施設のことを「養老院」や「養老施設」と呼んでいましたが、
 1963年(昭和38年)制定の老人福祉法によって「老人ホーム」が正式名称となりました
 

「介護老人保健施設」って何だろう?

 各論①で、大きく分けて「老人ホーム」と「介護老人保健施設」が有ると書きましたが、公的施設の方で2番目に書いている、介護老人保健施設と言うのは老人ホームとは少し違います

・老人ホーム
 「老人ホーム」と言うのは、「高齢者が入所する施設の一般的な呼称」です。
 上にも書いている様に公的施設と民間施設の2種類ありまして、さらには入居する方の介護度
 や費用、認知症の有無などによって、色々なタイプの施設があります。

・介護老人保健施設
 それに対して「介護老人保健施設」とは、主に医療的ケアやリハビリを必要とする要介護者が
 入居する施設です。
 病院と自宅の中間的な役割ですので、在宅復帰を前提としていまして、リハビリが終われば自宅
 に戻ります。
 ですから入所可能な期間も長くなく、3ヶ月から1年程度です。

参考:(イリーゼ)介護老人保健施設とは?サービス内容と特別養護老人ホームとの違い

それぞれの費用は、どのくらいかかるのだろう?

 さて、気になるのが入居の時にかかる費用や月の利用費ですよね。
 これも、公的施設と民間施設で様々です。

公的施設  入居費 月額利用料
特別養護老人ホーム  無し  10万円 ~ 14万4000円
介護老人保健施設  無し  8万8000円~15万1000円
介護医療院(介護療養型医療施設) 無し  8万6000円~15万5000円
ケアハウス    0~30万円 7万5000円~12万4000円

 

民間施設 入居費 月額利用料
介護付き有料老人ホーム 0~1380万円 14万5000円~29万8000円
住宅型 有料老人ホーム 0~380万円 8万8000円~19万1000円
サービス付き高齢者向け住宅  0~27万円 11万1000円~20万円
グループホーム  0~16万円  8万3000円~13万8000円

   公的施設では、入居費がかからない施設が多いですが、民間の施設では、入居費から家賃や食費などの月額利用料は、それぞれの施設が個別に設定しています。
 ですので、入居費や月額利用料は、運営している事業者によって大きく変わって来ます。
民間の施設には、高級志向の施設もあれば、入居費用を抑えた施設などさまざまにあります。 

参考:(みんなの介護)【一覧表でわかる】老人ホーム8種類の違いと特徴(介護度別・認知症対応)

こんなに種類がたくさんあって、選ぶの大変そう

 実家を離れて2番目の家ともなる老人ホームは、本人だけでなく子供たち家族も安心して住める場所であって欲しいですよね
 しかし、選ぶとなると「どうやって探せばいいの?」とか「選ぶポイントは?」など、本人に合った老人ホームを選ぶコツが難しいですよね。
 とりあえずは、以下のポイントを押さえて探してみましょう。

1.老人ホームの種類
2.費用負担はいくらぐらいか(入居時と毎月)
3.入居・退去の条件
4.認知症の有無(認知症に罹っていると、入れない施設も有ります)
5.看取りの対応力
6.立地条件(家族が無理なく、会いに来れる場所か)
7.設備
8.ケア体制(介護、医療、リハビリの3つを確認)
9.食事の内容(療養食をはじめ、個別対応が可能かどうか)
10.職員や入居者の雰囲気

 特に10番目を確認する為には、人が多い時間帯に見学に行ってみると、普段の施設の雰囲気をつかむ事ができます。
 その時に、入居者の男女比や年齢構成、要介護の度合いがどの程度の人が多いか等もチェックしておきましょう。

終わりに 

 家の最寄り駅に、その鉄道会社が建てた120室もある巨大な老人ホームが有りますが、あっという間に満室になってしまいました。
 また、老人用ではなく障がい者用のグループホームも近くに出来ましたが、ここも直ぐに満室になりました。
 私は、高齢の両親が亡くなった後の事は、未だおぼろげにしか考えていませんが、多分今の実家に住み続けると思います。
 それは、お向かいの家の息子さんも、両親が亡くなった後も一人で住んでいるからです。

 今回記事を書くにあたって、色々調べて見て「食事や医療的ケアが有るからだろうけど、老人ホームの月額利用料がこんなに高いとは」と驚きました。
 私の今の収入や定年退職後に支給されるであろう年金額では「老人ホームに入居するのは難しいな」と感じました。
 ケアマネージャーさんとの相談次第ですが、築40年以上経って資産価値も無くなってしまいましたが、愛着の有る実家ですので、団地の皆さんの様に今の実家を「終の棲家」とするかもです。

参考:(有料老人ホーム情報館)老人ホーム探し介護ガイド  

HOME

2 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。老人ホームとひとくくりするには種類もあるし、民間が立ち上げたのもあります。どちらを選択するかは本人の気持ちがいちばんではないでしょうか?誰もが家族と最期までそばにいたい!
    と願っていても、その通りにならないこともあるのだと思いました。

    • 毎度コメント、ありがとうございます。
      「民間企業が作った、老人ホームは高いだろうな」と言うのは想像していましたが、公営の老人ホームも「毎月、こんなに払うのか!」と調べてビックリでした。
      記事にも書いている様に、私は父が建てた今の家にいるつもりですが、一人きりだと病気や身体が弱った時にどう対処するかですね。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です