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こんにちは、改めましてM. Jです。
この記事をご覧の皆さん、次の言葉をご存じですか?
「人を相手にせず、天を相手にせよ」
「天知る 地知る 子知る 我知る」
「お天道様はお見通し」
これらの言葉は、特に現在最も必要不可欠な言葉ではないかと思われます。
最近は「バレなければ悪いことをしても良い」「収入が減るから、ごまかしでやったことにしておこう」という風潮になっていることが多いようです。
過去に、社会で話題になったニュースには、「耐震偽装問題」「生命保険料未払い問題」「生産地偽装問題」などの事件がありました。
現在も「自分の立場さえ良ければ・・・」ということが問題となっている事件が起こっています。
2018年から起こった、日大アメフト部の「危険タックル問題」と、「大麻事件」です。
この2つの事件はまさしく「自分さえ良ければ」という人が起こした事件だと思います。
また、日大の上層部の対応も自分本位な感じがしています。
明らかに「天を相手にした対応」ではないと思います。
この記事をご覧の皆さん、M.Jと一緒に「天から見た適切な行動」について考えてみましょう!
今回は、以下の項目に沿って天から見て適切な行動について書きます。
- 危険タックル問題
- 大麻事件
- 日大上層部の対応
- 西郷隆盛の名言・稲盛和夫の名言
- 天知る・・・ ➡️ 正しさを追求する名言
- 天から見ても適切な行動をしよう!
危険タックル
- 2018年5月6日にアメフトの試合を関西学院大学と行なった。
- 関西学院大学のQB(クォーターバック)の選手がパスを投げ終えて無防備になったところに日大の選手が背後からタックルをした。
- タックルを受けた選手は腰と膝の靭帯損傷靭帯損傷のケガを負った。
【危険タックルした選手、監督・コーチの発言】
- 同年5月3日に実戦形式の練習を外され、翌日監督から大学日本代表の辞退するよう言われた。
- 試合前日、コーチから「相手のQBを潰せば、試合に出してやる」と言われた。
- 選手は「相手をケガさせる」という意味で捉えていた。
- 監督は、危険タックルについて「私から指示はしていない」と否定した。
- コーチは「QBを潰していくことを・・・」と言っただけで、「相手にケガをさせることが目的ではない」と否定した。
詳しくは以下の文献に記載しています。ご覧いただけると有り難いです。
無防備になった選手を潰しにいくタックル・・・、ものすごく危険なことだと思います。
日大の選手のタックルは「追い詰められたことによる行動」だったと思います。実戦形式の練習を外されることなどで、精神的に相当追い込まれていたことが想像されます。
日大アメフト部の監督とコーチの発言は「不適切」だったと思います。選手が「単独で危険なタックルをする」とは思えないのですが・・・。
「自己保身をしている」としか思えない発言です。
「選手の行動の責任を取りたくない」かつ「問題から逃げたい」としか思えません。
監督とコーチなどが上記のような対応をしていたので、日大の問題はこれだけでは終わらず、アメフト部員が次々逮捕されるという「大麻事件」が起こることになるのです。
次の項では、大麻事件について書きます。
大麻事件
- 2023年7月上旬:父兄から手紙で「アメフト部員が薬物を持っている」と日大と警視庁に連絡があり、日大が調査。
→《結果》部員1名が使用していたロッカーから少量の植物片と錠剤2錠が発見された。
- 7月19日:日大から警視庁へ連絡 → 植物片と錠剤は大麻と覚せい剤と判明した。
- 8月3日:警視庁が日大の寮を家宅捜索 → 大麻と覚醒剤を発見した。
- 8月5日:日大のアメフト部員が逮捕された。(大麻取締法違反・覚せい剤取締法違反)
- この後、アメフト部員が次々と逮捕された。
詳しくは文献に記載しています。ご覧いただけると有り難いです。
参考:バズblog:大麻を使用した日大アメフト部メンバーは?
この状況をじっくり見ていくと、先生方は「教育や見守り」が十分ではなかったのではないかと感じずにはいられません。
例えば「毎日あいさつだけでなく、声掛けなど学生の様子をヒアリングする」「時々、学生が生活している様子を観察する」など、これだけで大麻の使用が防げるわけではないのですが、4~2年生で6名という人数が大麻を使用していることからして、「学生への関心」が低かったのではないかと感じます。
また、日大の先生方には「他の人が見ていないところで悪いことをする人間がいる」という視点も欠けていたように思います。
大学生ともなれば「大麻を持っていることが悪いこと」という判別はつきますし、大麻を使用するのに使っていた「大麻部屋」は、施錠して外から入れないようにしていたそうです。
ほとんどの企業で行われていることですが、もし仮に上層部や先生方による「抜き打ちでの見廻り」があれば、隠れて行う悪いことの多くを防ぐことができたかもしれません。
日大の上層部は、大麻事件に対してどのように対応したのでしょうか。
次の項では、日大上層部の対応について書きます。
日大上層部の対応
【沢田副学長の対応】
- 7月6日、警察から「薬物所持の疑いがある」として情報提供があったため、持ち物検査とヒアリングを実施した。
- 沢田副学長は、7月6日時点で学生が大麻を持っていると認識していなかった。
《発言》「私が発見した小さなビニール袋の中に・・・(中略)カスのような感じだった」
- 学生が持っていた「小さなビニール袋の中にあった物」を大学本部で保管し続けた。
- 警察に渡さず、父母会から手紙がくるまで「12日間保持」していた。《これが、空白の12日間》
- 7月18日、保持していた「薬物らしきもの」について警察に報告した。
空白の12日間については、以下の文献に詳しく記載しています。ご覧いただけると有り難いです。
この空白の12日間について沢田副学長は、以下のように発言しています。
- 7月6日に学生から小さなビニール袋を預かった時「本人に反省を求め、自首させたい」と考えていた。
- 学生から「薬物らしきもの」を預かったが、副学長は「理事長に上げなくてもいい事案」と判断して、林理事長へ報告しなかった。
「えーっ!」と驚くしかない感じです。
沢田副学長は、ご自身が検察という経歴があったにも関わらず「12日間保管し続けた」「理事長に報告しなかった」という行動をしてしまったのです。
また「本人に自首させたい」という発言をされたのですが、多くの人が「副学長がその発言をした理由がわからない」と思ったのではないでしょうか。
基本的にはどんな企業においても、警察が関わる事件になるような事柄は「上司に報告する」「独断で判断しない」ということがルールなのではないでしょうか。
おそらく、沢田副学長は「自分のことしか見えていない」状態だと推測されます。
ご自身の行動が「天を相手にした視点」ではなかったのではないでしょうか。
沢田副学長が冒頭で紹介した、「天知る 地知る 人知る 我知る」「神はお見通し」という言葉を認識していれば、「適切な行動」をしていたかもしれません。
ところで「天を相手にした視点」とは、どのようなものでしょうか。
西郷隆盛や稲盛和夫氏の名言を基に掘り下げていきたいと思います。
次の項では、偉人の名言について書きます。
西郷隆盛の名言・稲盛和夫の名言
まず明治維新の時の偉人である西郷隆盛の名言を紹介します。
【西郷隆盛の名言】
◎「人を相手にせず 天を相手にせよ」
◎「天を相手にして己を尽くし 人をとがめず」
◎「我が誠の足らざることを 尋ぬべし」
《意味》
⚫️人を相手にしないで天を相手にするように心がけよ。
⚫️天を相手にして自分の真心を尽くし、決して人をとがめないで、自分の真心が足りないことを反省すること。
◎「敬天愛人」
《意味》
⚫️天を敬い、人を愛すること。
※敬天の「天」は、この世界にあるすべてのこと →「神様」と訳されることもある
◎「己れに克つためには 意なし 必なし 固なし 我なし」
《意味》
⚫️自分に克つ(自分の欲に負けない)ためには、主観だけで判断しない、無理強いをしない、固執しない、我を通さないことです。
⚫️大きなことでも 小さなことでも 道理にかなった正道を踏み、真心を尽くし 決して策略を用いてはなりません。
◎「誠の心がないのに世間の人から誉められるのは偶然の幸運にすぎない」
◎「誠の心が厚ければ たとえその当時知る人がなくても 後の世に必ず理解してくれる人が現れるものだ」
次に京セラの経営とJALの経営をされた稲盛和夫氏の名言を紹介します。
【稲盛和夫の名言】➡︎京セラフィロソフィーから一部記載しています
《1》素直な心をもつ
《2》常に謙虚であらねばならない
《3》感謝の気持ちをもつ
《4》仲間のために尽くす
《5》率先垂範する
《6》フェアプレイ精神を貫く
《7》人生・仕事の結果=考え方✖️熱意✖️能力
《8》反省ある人生を送る
今回の記事にあたり、稲盛和夫氏が提唱されている「京セラフィロソフィー」の思想を大いに参考にしました。ご覧いただけると有り難いです。
これらに加えて、以下は稲盛和夫氏が基調講演された「人間学」についてわかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。
参考:株:京セラ:西郷南洲に学ぶリーダーのあるべき姿/稲盛和夫講演
西郷隆盛の名言ですが、現在の社会でこそ通用する「名言」だと思います。
我々は、その時の誘惑に負けて「人が見ていなければ、このくらいの悪いことはバレないだろう」「手を抜いてやったことにしておこう」となるのですが、一時はごまかすことができても長続きはしません。
常に「天からの視点」を忘れないようにして、自分自身の行動を「慎む」「いましめる」ことはものすごく大事です!
また、稲盛和夫氏においても、「素直な心」「謙虚」「反省」など座右の銘にすべき名言がほとんどで、我々が「忘れそうになる心得」が詰まっていると感じます。
特に、素直な心など3つの要素を忘れると「悪いこと」を平気でするような人間になってしまうのではないでしょうか!
次の項では、古典のことわざなどの名言について書きます。
天知る・・・ ➡️ 正しさを追求する名言
古典のことわざなどからも学ぶことができます。
【重要なことわざ➖①】天知る 地知る 子知る 我知る
《原文の語訳》
◆天は知っているし、地も知っている。あなたも知っているし、私も知っている。
《意味・解釈》
◎こっそり悪いことをしても必ずいつかはバレる。
◎まるで「天(空)」や「地(地面)」が知っているように・・・「他者の目」を意識すれば、人は悪いことができなくなる。
【重要なことわざ➖②】神はお見通し(=お天道様はお見通し)
《意味・解釈》
◎神様は「人間の行動・人間の心の中」をしっかり見ている。
◎神様の前で悪いことをしても、隠し通すことができない。
◎自分の行動は「正直である」ことが大事。
◎悪いことを「ごまかす」「隠す」ことはできない。
「天知る 地知る 子知る 我知る」・・・、繰り返せば繰り返すほどこの言葉の「重み」が増してきます。
ここで押さえておきたいことは、「悪いことはこっそり行なっても隠せない!」ということです!
現代の人たちは上記のような言葉の意味を知らない人も多いのではないでしょうか?
このようにしてみていくと「ものを知らない怖さ」を感じます。
アインシュタインも「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知か思い知らされる」「自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる」という素敵な名言を残しています。
M.Jも、日々この名言を身体に染み込ませるところまで徹底して唱えています。
正直であるために「勉強」は必要なのです!
天から見ても適切な行動をしよう!
以上、天は知っている:日大アメフト部の事件に学ぶでした。
この記事をご覧の皆さん、この事件からどのようなことを学びましたか?
M.Jは約20年前に入った会社でとんでもない考えを持った上司のもとで働いていました。
「バレなければどんなことをしてもいいのだよ」「とりあえず、やったことにしておけば」という考え方の上司と働いていたので、常に「悪事がバレる不安」を感じながらの勤務でした。
「正しさとは何か!」を常に自分に対して問いかけていました。
休日は、ずっと本屋に行き「正しさ」を問うための本を探していました。
そこで出会った言葉が、前述した「お天道様はお見通し」と「敬天愛人」という言葉です。
その言葉をしっかり感じてからは「人の見ていないところでも、気を抜かず正しいことをしよう!」という思考で行動するようになりました。
改めて、このようなことを記事にした理由として「社会人として仕事をする上で最も大事なこと」について考えていきたいと思ったからです。
「人はごまかせても、天はごまかせない」という意味を身体に染み込ませて、天から見ても適切な行動を心がけることはものすごく大事です。
このような視点を持つ方たちが増えていくと、「こっそり悪いことをする人」が減少して、いろんな意味で「きれいな社会」になると思います。
きれいな社会になれば「生きやすい」「働きやすい」世の中になるのではないでしょうか!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
shimahiko.com:日大薬物問題で沢田副学長が解任協議に反発
以下は、日大の上層部の対応と上層部が問われる可能性の高い罪についてです。ご覧いただけると有り難いです。
今後について
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今後ともよろしくお願いします!
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