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わたしはよく、母と1泊2日の旅行に出かけるのですが、場所的に黒川温泉や湯布院温泉あたりをよく利用します。
中でも母のお気に入りは「長湯温泉」です。
長湯温泉は日本一の炭酸泉と言われており、長期滞在して利用している温泉ファンも多いのだとか・・・
いわゆる、一般的に”湯治”と言われるものなのですが、この”湯治”、条件があえば医療費控除の対象になる場合があることをご存じでしょうか?
湯治とは?
温泉にはそれぞれ効能があり、有名なところでいうと、玉川温泉は循環器系や免疫力低下などの疾患に効果があり、伊香保温泉は傷の回復を早める効果があります。
温泉地に長期間(少なくとも一週間以上)滞留して特定の疾病の温泉療養を行う行為を湯治と言います。
本来、日帰りや数泊で疲労回復の目的や物見遊山的に行う温泉旅行を湯治とは言えません。
では、湯治と言えばなんでも医療控除が適用されるのか・・・これには、いくつかの条件をクリアしなければならないのです。
条件① 「温泉療養指示書」を受け取る
お目当ての施設が見つかったら、直接施設に連絡しましょう。
医療費控除を受けたいと伝えてください。
その後、主治医や温泉療法医に相談し、温泉利用指示書を作成します。
Microsoft Word – 温泉療養指示書(見本) 17.43.08.docx.pdf (toyotomi-onsen.com)
温泉療養を始める前に施設の専門スタッフや温泉療法医が、どのようにあなたが温泉療養をしたらよいのか、あなたにあった入浴プログラムを作ってくれます。例えば、メタボや血圧、といったあなたの気になる症状、改善したいことを伝えてください。このとき温泉療法医から「温泉療養指示書」が発行されます。
↓全国の温泉療法士がいる医療施設はこちらです。
温泉療法医の紹介|日本温泉気候物理医学会 (onki.jp)
条件② 指導を受けながら療養
温泉利用指示書に沿って、温泉理療指導者の指導を受けながら療養します。
あなたに合わせたオーダーメードのプログラムですので、あなたの気になる症状に効果的な入浴法です。
施設の専門スタッフが適切な入浴法をアドバイスしてくれます。
条件③ 温泉療養証明書を受け取る
温泉療養が終わったら「領収証」と「温泉療養証明書」をもらいましょう。
その後医師が温泉療養証明書をもとに、終了証明を作成します。
確定申告の時、他の医療機関の領収書、と合わせて、往復の交通費と共に医療費控除を受けましょう。
その後は確定申告の手続きになるのですが、証明書と領収証は手続きの際に必要なので、大切に取っておいてください。
注意しなければいけない条件
①1か月以内に7日以上(通算可)であること
②浴設備と運動設備が総合的に整備されていること
③「厚生労働省の認可がある施設」であること
です。
厚生労働省の認可がある施設を利用した場合は、交通費・施設利用料金が医療控除の対象になります。
ただし、宿泊費や滞在中の食事代は対象外なので注意しましょう。
↓対象施設はこちらです
温泉に行って健康になろう!温泉利用型健康増進施設連絡会ホームページ (jph-ri.or.jp)
自治体独自の取り組み
長湯温泉がある大分県竹田市では、多くのお客さんに楽しんでもらおうと、自治体独自の取り組みを行っています。
戦後、温泉=観光・歓楽となった今、湯治という言葉・文化を取り戻そうと、「温泉療養保健システム」という斬新な試みをスタートさせました。
このシステムは、竹田市を訪れ、ある日数以上宿泊し、ある一定回数以上温泉を利用した人に、一定の入浴料や宿泊代金の一部を「保健」として還元するというものです。
温泉利用型健康増進施設とあわせて利用すれば、けっこうお得になるのではないでしょうか?
パスポート登録で給付と特典!|竹田式湯治 (taketa.guide)
煩雑そうな手続きで尻込みしてしまいますが、一度覚えたらかなりお得になる湯治の医療控除。
交通費も対象になるのなら、遠方からも通いやすくなるのかもしれません。
いつか湯治を・・・と考えている方がいらっしゃれば、是非この制度を活用してみるのもアリですよ!
暮らしや健康に関する有益な情報を発信するWebライターichihimeのおすすめ記事
この湯治が、医療費控除の対象になる
制度を利用したいと思っています。
川村元一様
コメントありがとうございます!
必要な人には本当に有難い制度です。
ぜひ試してみてください^ ^