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こんにちは、金次郎です。
今年のゴールデンウィークは、3年ぶりの何の行動制限も無い休日でした。
旅行会社や交通機関、宿泊施設などは予約で一杯でした。
しかし、そんな楽しい大型連休が終わると「仕事」と言う現実に戻されてしまいます。
私も社会人になって、毎年闘って来た「5月病」。
最近の傾向を書いてみます。
5月病の深刻さ、GW明けに退職する人が多い
近年、弁護士事務所や社会保険労務士事務所には、ゴールデンウィーク明けになると「会社を辞めたい」と言う社会人の相談が多いそうです。
特に若い人が多く『しらばっくれる』から来た「学校や会社を無断で休む」事を意味する若者言葉「バックレる」を使った「バックレ退職」。
会社に何の連絡も無く、いきなり出社しなくなる。
この様な、事案が凄く増えているそうです。
ある相談者は、個人経営の会社だから雇用契約書も交わさなかったし、雇用保険や有給休暇も無い上に、労働基準法すら守らない。
パワハラも日常茶飯事だし「バックレたいです」とこぼします。
この相談者だけでなく、ゴールデンウィークを境に会社に来なくなる、若いサラリーパーソンが多くなっています。
最近の新卒者は、入社3年で3割が会社を辞めてる
厚生労働省が、2022年(令和4年)10月28日に発表した「平成31年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況」を見ると
就職後3年以内の離職率
・高卒就職者 35.9%
・大卒就職者 31.5%
と、3割以上の人が、入社3年以内で会社を辞めています。
ちなみに、1992年(平成4年)卒の離職率は23.7%ですが、離職率が低い原因は「バブル経済崩壊」の影響だと言われています。
就職した後にバブル景気からバブル崩壊と経済活動が極端に低迷したために、転職活動が難しくなった事で会社を辞めようと考える人が減り、離職率が低くなったと考えられています。
現在の就職後3年以内に辞めて行く若者離職者に理由を聞くと、多い順に
・キャリア成長が望めない :25%
・残業や拘束時間の長さ :24.4%
・仕事内容とのミスマッチ :19.8%
・待遇や福利厚生の悪さ :18.5%
・企業の体制や組織体制・社風などとのミスマッチ:14%
・休日の少なさ :10%
・社内の人間関係の悪さ :8.8%
・企業や業界の将来性のなさや業績不振 :8.3%
・仕事の評価や人事制度に対する不満 :7.2%
と言う退職理由を語ってくれました。
参考:(厚生労働省)新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します
参考:(HR NOTE)退職者の傾向の分析に必要なのは「3年後離職率」である理由
退職する前にまずは相談しよう「相談窓口一覧」
退職が悪ではありませんが、その後の手続きや新たに就活する大変さを考えると、まずは会社に相談することが先決です。
辞めるしかなくなるところまで追い込まれる前に早めに掛け合えば何か配慮をもらえたり、改善してもらえる可能性もないわけではありません。
例えば
・会社に労働組合や相談に乗ってくれる人がいない
・会社に相談したけれど、取り合ってくれない
などの場合は、会社外部の相談窓口を利用して悩みを聞いてもらいましょう。
・総合労働相談コーナー
解雇や雇止め、配置転換、賃金引下げ等の労働条件以外にも、募集や採用、各種
ハラスメントなど、労働問題に関するあらゆる相談に乗ってくれます。
各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内など、379か所に設置しています。
参考:(厚生労働省)総合労働相談コーナーのご案内
これ以外にも
・(中央労働委員会)労働条件に関するトラブル
・(みんなの人権110番)差別や虐待、ハラスメントなど
更に
・(心の耳)過重労働や嫌がらせ等で、メンタル面で不調になってしまった
など、色々と働く人の相談窓口はたくさんあります。
参考:(厚生労働省)相談窓口のご案内
法律で決まっている退職届を出す日(退職届の書き方)
この様に色々な相談窓口で相談しても「どうしても今の会社で働き続けるのは、肉体的にも精神的にも苦痛だ」と思ったら、無理をしてまでその会社にこだわる必要はありません。
潔く退職して、自分に合った会社を新たに探しましょう。
ただ、会社を退職するにもルールが有ります。
民法627条1項の規定により、退職の意思表示は2週間以上前にする事が原則です。
雇用期間がいつまでと定めがない会社で働いている人は、辞める2週間前までに会社にその旨を伝えなければいけません(会社によって違いますので、就業規則を見て確認しましょう)。
そうしないと、下手をすると会社から損害賠償を請求される場合もありますので気を付けましょう。
退職届(願)は、色々な転職雑誌に見本が書いて有りますから、それを参考に書いても良いです。
退職届と退職願の違い
・退職届 ⇒ 退職することが確定したのち、退職を会社に対して届け出るための書類
・退職願 ⇒ 退職(労働契約の解除)を会社に願い出るための書類
※辞表と言うのは、管理職など役職に就いている人が、務めている役職を辞めることを
届け出るための書類です。
1・書き出し :私儀(わたくしぎ)で始めます
2・退職理由 :自己都合退職の場合は、「一身上の都合」と書きます
3・退職日 :退職届の時は、退職希望日を記載します
退職願の時は、上司が決めた日付を記載します
日付は西暦、和暦どちらでも良いです
4・文の終わり:退職届は「退職いたします」
退職願は「お願い申し上げます」
5・届出日付 :退職届・退職願どちらも提出する日付を記入します
6・所属と氏名:最後の宛名よりも下の位置に所属部署と名前を記入して捺印します
7・宛名 :会社名を書き、横に会社の最高責任者(社長)の名前を殿の敬称をつけて書きます
参考・画像引用:(パーソルキャリア)退職願・退職届の正しい書き方や出すタイミング【社労士監修】(テンプレート・手書き版・封筒の書き方見本あり)
終わりに
私は色々な会社で働きましたが、実は「退職届(願)」を書いた事が無いのです。
新卒で入社した会社は14年働きましたが、病気になって休職してしまい、中々治らず休職期間を使い切ってしまったので、会社から「休職期間満了解雇」の通知が来ました。
その後の仕事は、期間限定の契約社員が多かったので「契約期間満了」での退職ですし、今勤務している事業所の前の事業所は、利益率悪化による「閉鎖」でした。
ですから、今回記事を書くに当たって色々調べて見て、「なるほど」と思う事が多かったです。
「五月病」に関しても、確かにゴールデンウィークの連休明けの勤務はどの仕事の時も憂鬱でしたが、「働きたくない」と思うまででは無かったです。
多分それは、私が今まで勤務した会社は全て自分で探して「この仕事がしたい」と希望して働いていたからだと思います。
また、参考にしたニュースにある様な、嫌がらせとか差別された事も無かったからでしょう。
それを考えると、今の若者たちの職場環境は劣悪な会社が多いのかな?とも思ってしまいます。
また若者たちも、就職活動でキチンと会社のリサーチが出来ていなかったのも原因じゃないかな?なんて思っています。
ただ、新型肺炎下で満足な就職活動が出来なかったのも有るでしょう。
バブル経済崩壊後の学生と同じく、不幸な世代とも言えるかも知れません。
参考:(弁護士ドットコムニュース)五月病でもう働きたくない! 大型連休明けの「バックレ退職」にリスクはある?
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