「ブラック企業」とか「ホワイト企業」って何?

この記事は約 5 分で読むことができます。

こんにちは、金次郎です。

 経済関係のニュース記事を載せている「週刊ダイヤモンド」が、2月1日に「2022年度版ブラック企業ランキング」を発表しました。
 インターネット全盛の現代、ネット上には勤務している企業の仕事量に対する報酬面での不満や、福利厚生など待遇面での不満等の書き込みが多く見られます。

 そこで今回は、「ブラック企業」と「ホワイト企業」について書いてみます。

「ブラック企業」の定義と特徴

 「ブラック企業」と言うのは、実は明確な定義は無いのです。
 それは、厚生労働省も「〇〇の条件を満たす事」などと言う具体的な定義は示していません。

 ただ、厚生労働省の労働条件について書いているサイトでは、ブラック企業の特徴として以下の3点をあげています。

・極端な長時間労働やノルマ
・賃金不払い、違法残業、パワハラなど低いコンプライアンス(法令遵守)意識
・労働者に対する過度な選別

また、ブラック企業の特徴としては以下の様なものが有ります。

・長時間労働
・セクハラ or パワハラ
・いじめ
・低賃金
・コンプライアンス(法令遵守)違反
・育休や産休などの制度が整っていない
・労働組合への敵対的な行為
・派遣社員への差別
・派遣社員への過度な業務依存
・残業代の未払い

厚生労働省が「ブラック企業」を発表しなくなった理由

 以前は、厚生労働省のHPに「ブラック企業一覧」を掲載していましたが今は掲載していません。
 と言うのも、ブラック企業のほとんどが労働基準法違反では無く、労働安全衛生法違反の企業だからです。

例えば
・高所作業の作業員に安全ベルトを装着させなかった(労働安全衛生法21条違反)
・工場内のベルトコンベアに非常停止ボタンを設置していなかった(同法20条違反)

などの労災事故関係の違反がほとんどで、後は

・労働者に6ヶ月間、所定の賃金を払わなかった(最低賃金法4条違反)

と、安全面や賃金で問題を起こしている事例ばかりでした。

私たちが就職活動する上で知りたいのは、「その会社の職場環境がどのくらい劣悪で、パワハラ等が横行していないか?」です。
 と言う事で、現在は厚生労働省の外郭団体が、ブラック企業の企業名を検索出来る様にしています。

(非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構)ブラック企業一覧
 

 このページの下部にある「優ジロウ ブラック企業 ホワイト企業」をクリックすると、「会社名」もしくは「都道府県名」で会社を検索できます。
 そのページの更に下には、「業種」・「従業員数」・「残業時間」・「有給取得率」と言う項目でも検索できる様になっています。 

ブラック企業の見分け方

 では、私たちが求人広告を見る時に、どうやってブラック企業を見分ければ良いのでしょうか?

・長期間求人募集 
 いつ見ても載っている企業は、応募者が集まらないか、離職率が高く人手が常に不足して
 いて掲載を続けている事が考えられます。

・賃金の幅が大きい
 同業他社に比べ凄く給与が高いとか、金額に幅がある場合は厳しい設定のノルマをこなした場合
 にだけ高給になり、ノルマを達成出来かった時は基本給だけの可能性があります。

 後は、東洋経済新報社が出している「就職四季報」と言う本があります。
 この「就職四季報」は、どの企業からも一切掲載料をもらわずに発行している本ですから、完全に中立な立場での情報になりますので、ブラック企業を見分けるのに役立ちます。

ハローワークも対応しています

 ハローワークも、労働関係の法令違反があった会社に、新卒者などを紹介する事が無い様に、違反のあった会社の新卒求人を一定期間受け付け無い様にしています。

(厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク)事業主の皆さまへ

「ブラック企業」が有るなら、「ホワイト企業」も有る

 劣悪な職場環境の「ブラック企業」とは反対に、働き易い「ホワイト企業」も存在しており、その様な企業をランキング形式で紹介しているサイトも有ります。
 また、ホワイト企業の求人が多い「求人サイト」もランキング形式で載せています。

(ジョブ シフト)【2023年版】ホワイト企業ランキングTOP100!大賞結果やホワイトの共通特徴も紹介!

ホワイト企業の特徴

・新卒社員の3年後の定着率が高い
・ワークライフバランスが良い
・職場の環境が快適
・ワークスタイルが柔軟
・20代の社員が「働きがいがある」と感じられる
・社員が「成長性・将来性」を感じている
・社員が納得できる人事評価制度がある
・有給休暇が取得しやすい

終わりに 

 私が新卒で入社した会社は、有名企業の子会社でしたが仕事が有る分、残業も多かったです。
 その代わり、働いた分の残業代はキチンと支給されましたから、毎月のお給料がボーナスみたいな金額でした。
 でも、やはり長時間労働で身体に負担がかかり過ぎていたからでしょう。
 30代半ばで、体調を崩してしまいました。
 「多少、手取りが少なくても健康的に生活できる範囲で働くのが幸せかも」と、時々当時を思い出しながら、今は勤務しています。

参考

 (DIAMOND ONLINE)従業員の不満投稿が多い“ブラック”企業ランキング2022
             
 (MY就活ネット)【禁断のブラック企業リスト60社】あの有名企業がゾロリ

HOME

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。