この記事は約 7 分で読むことができます。
わたしはアルコールが苦手です。
突然ですが、わたしはお酒が飲めません。
全くという訳ではないのですが、どうしても飲まなければいけない時は、気合を入れています。
わたしは九州出身なので、「お酒は強いでしょー?」と言われることも多かったです。
わたしも、両親はお酒大好きなのに、どうして飲めないんだろうと不思議に思っています。
以前会社に務めていたときは、仕事の付き合いで飲み会に行かなければいけないこともありました。
「鹿児島で営業するなら、焼酎くらい飲めないとだめだよ!」と言われ、練習と称して飲まされることも多かったです。
しかし、そんなふうにお酒を飲んだ夜は、あんまり眠れないんですよね。
目が冴えて、寝ても何回も目が覚める、とか…。
だから、寝酒というか、眠れないからお酒を飲む、みたいなことがよく分からなくて。
そもそもなぜアルコールが得意な人と苦手な人がいるのでしょう?
お酒には強い人、弱い人が存在します。
肝臓の中にアルコールを分解させる酵素が生まれつき多く持ち合わせている方が、お酒の強い方。
酵素が少ない方はお酒の弱い方、いわゆる下戸と呼ばれてしまう方々のことですね。
このお酒の強い・弱いは生まれ持った体質なのです。お酒の弱い方はアルコールに対してある程度慣れることができますが、それでも生まれつきお酒の強い方と同じように飲めるようにはなりません。
…余談ですが、コロナの影響で手の殺菌・消毒用に、お店にはアルコール消毒液が設置してあることも多いのですが、ほとんどがアルコールのもので、消毒するたび気持ち悪くなるので、わたしはノンアルコール・エタノールのものを携帯するようにしています。
寝酒のデメリット① 中途覚醒の原因
酔いが醒めてくると睡眠が浅くなり、中途覚醒の原因となります。
アルコールの直接的な作用は3時間程度で効果が切れます。
アルコールは体内の水分が奪うのでのどが渇きやすくなり、また、利尿作用からトイレに行きたくなることから、睡眠途中で目が覚めることが増加します。
寝酒のデメリット② 熟眠感が欠如
つまりは、深い睡眠がとれなくなり(特に睡眠後半に)、熟眠感が欠如しがちになります。
はじめは、たとえ寝つきがよく感じても、アルコールは代謝されてアセトアルデヒドになるときに覚醒作用をもたらすため、途中で目が覚めやすく、利尿作用もあいまって睡眠が分断されてしまいます。
アルコールには眠りの後半の睡眠を浅くする作用もあるので、睡眠は量・質ともに悪化していきます。
寝酒のデメリット③ 効果が減少、耐性ができる
連日飲酒しているうちに効果が減弱していくようにもなります。
長期間アルコール摂取を継続することによって慣れが生じてしまい(これを耐性と言います)、同じ効果を得ようとすると飲酒量が増えていきます。
寝酒をすると次第にアルコールに耐性ができ、いつもと同じ量では眠れなくなり、眠るために飲酒量が増えていくという悪循環になりかねません。
これが睡眠を全般的に悪化させ、場合によってはアルコール依存症へとつながります。
寝酒のデメリット④ 睡眠時無呼吸症候群など、体への影響
アルコールには筋肉を弛緩させる作用があるため、睡眠中にいびきをかきやすくなり、睡眠時無呼吸症候群のある人では、症状が悪化します。
充足感のない睡眠は、体調だけでなく、気力にも影響し、うつ状態の引き金になることもあります。また、アルコール性肝炎などの肝障害や肥満などの生活習慣病のリスクを高めます。
寝酒のデメリット⑤ アルコール依存症
飲酒歴が長い人では、イライラ、不安、軽い震えなど軽度の離脱症状がしばしば見られます。夕方過ぎには晩酌(寝酒)をやりたくて落ち着かなくなってくる、などの症状が出てきたら要注意です。
寝つけないときに寝酒を追加したり(耐性による増量)、冷蔵庫の中にビールがないことに気づいて舌打ちしながら(不安とイライラ)、キッチン周囲をウロウロと探し回ったり(薬物の探索行動)、それでも見つからないと風呂上がりにもかかわらず近くのコンビニに買いに出かけたり(強い探索行動)していませんか?
思い当たる節があれば、中毒になりかけているかもしれないと認識しましょう。
ちなみに、みなさんはどんなお酒を飲みますか?
わたしは本当にお酒をおいしいと思ったことがないので、缶ビールごとの違いもわかりませんし、どんな種類のお酒があるかもしりません。
最近はストロング系アルコールなるものが存在するらしいですね。これが他のお酒と比べて、どうやら体に良くないようです。特にアルコール依存症になる要素も持っているんだとか…。
みなさん、お酒はほどほどにしましょうね!
関連記事:ニュースらぼ「ストロングゼロの危険性・悪酔いまとめ!販売中止や規制の可能性」
https://newslabo.info/strong0d/
寝酒と晩酌の違いって?
しかし、夜にお酒を飲む人はたくさんいますよね?
では、「寝酒」と「晩酌」 の違いはなんでしょう?
それは、この2つの差は、飲んで眠るまでの時間です。
眠る3~4時間前まで飲んでいることは 「晩酌」、それよりも後まで飲んでいることは「寝酒」となります。
ここで多くの方はガックリと肩を落とすのではないでしょうか。就寝の4時間前なんてまだ仕事中の人も少なくない。悠々自適のリタイア世代でもなければこんな早い時間帯で「晩酌」を終えるのは難しい。しかし実際のところ、就寝の少し前まで飲み続けていたのでは睡眠への悪影響は避けられません。
日本は世界と比べて、眠れないときにアルコールに頼る傾向が強い
それにしても日本人は寝酒が諦めきれない人種のようです。世界の先進国、新興国10カ国の「眠れないときにどうするか」調査を行った結果、日本人は眠れなくても「医者には相談したくない」「カフェインを控える工夫もしない」「やるのは寝酒」。これだけ教育水準の高い国なのに、一体どうしたことなのでしょう…。
アルコールの処理能力には個人差がありますが、ビール中びん1本飲んだだけで、体重60kgの人ではアルコールが体内から消えるまでに約4時間かかります。「眠るため」の飲酒は避け、適量を就寝3~4時間前までを目安に楽しみましょう。
アルコールを睡眠改善目的で用いることは、睡眠の量も質も低下させるため、短期的にも長期的にも推奨されません。
むしろ、睡眠の効果を十分に得ようとするのであれば、アルコールは避けた方が良いということになります。
不眠になる原因は様々なものがありますので、自分で判断がつかない時はお医者さんに相談してみるのも一つの手です。
睡眠に関して何かしらの問題が続いている方は、安易にお酒に頼らず医療機関を受診することをお勧めします。
こちらはアルコールの依存度をチェックできるサイトです。WHOの依存度チェックリストもあるので、心配な方は一度見てみてください。
関連記事:ONENESS GROUP「アルコール依存症を知る」
https://www.oneness-g.com/alcohol/index.html
→HOME
コメントを残す