セレンディピティ~偶然が生む多様性の出会い~

この記事は約 5 分で読むことができます。

はじめに

セレンディピティという私の好きな言葉があります。

(セレンディピティ・・・偶然で幸福な出会い。何かを探しているときに、探しているものとは違う別の価値があるものを見つけること。)

様々なところでセレンディピティに出会う可能性がありますが、私にとっては書店があります。書店にはいろんな思想、考え方、娯楽など様々な本に触れ合うことができ、多様な価値観を見せてくれます。それは知識となり自分を形成しています。自分の中に貯まった知識がふとした時につながり形になることがあります。これが私のセレンディピティです。

今回は、書店を例にあげて、多様性に触れること・偶然性について書いていきたいと思います。

皆さんの街にはいくつ書店がありますか?

自分が住んでいるところはここ数年で書店がだいぶ減ってしまいました。これはとても残念なことです。自分にとって書店とは知らない事を教えてくれる出会いの場です。それぞれのお店によって品揃えも違うしディスプレイの仕方も違うこれも楽しみのひとつでした。なによりも買いに来た目的以外の本との『出会い』が書店に足を運ぶ喜びでした。今、ネットや電子書籍で買うことが当たり前になりつつあります

 

書店が減ることによって偶然の出会いが少なくなってしまっているのではないでしょうか?ネットで本を購入すると購入履歴や閲覧履歴からおすすめを提案してくれるが自分の趣味嗜好に固まってしまう気がします。何よりほしいと思ったタイトルや著者名がわかっていないと買いづらいです。便利にはなりましたが本当に豊かな社会になったのでしょうか?

 

現在、書店は上記したとおり、ネットなどのツールが増えたことで苦境に立たされています。しかし、書店にも書店なりの良さがあります。書店、ネット、電子書籍それぞれのメリットは以下のとおりです。

 

  • 書店は本の内容を読んで購入でき、目的以外の本と出会うことができること。

 

  • ネットは、豊富な在庫を持っているので探していた本が見つかり、買った商品は、自宅まで届くこと。

 

  • 電子書籍は、いくら購入しても本がかさばらないこと。

 

それぞれいいところがあります。皆さんのライフスタイルによって、『本を購入する』選択肢がいくつもあるのですが、偶然性に出会えるのは書店だと私は考えます。

それでは次に、書店の以前から行われている工夫や新たな試みを書いていこうと思います。

 

書店も生き残りをかけて

 

ここ何十年と書店も販売方法を変えませんでした。しかし書店も生き残りをかけて新たな付加価値を見つけようと現在、色々チャレンジしているので、いくつか紹介したいと思います。

 

①ヴィレッジヴァンガードでは以前からPOPに力を入れていてお客さんの目を引くような陳列をしています。

②書店での売り上げ一位のツタヤはCDやDVDのレンタルや販売などでお客さんに足を運ぶ機会を増やしています。

③佐賀県武雄市の武雄図書館には蔦屋書店が併設となりさらにカフェがありリラックスしながら本を読むことができます。

④東京六本木にある文喫というところでは入場料として1500円払いお店にある本を読むことができる。約三万冊の中からここでしか出会えない本を買っていく人が多いそうです。

 

書店+アイディア、書店+他業種、工夫次第でまだまだ伸びしろがあるかもしれません。

便利さを得て失ったもの

インターネットのおかげで無駄を省いて最短距離で情報や、欲しいものを得られる、買える時代になりました。

しかし失ったものもあります。

それは車で例えるとおもしろそうなお店や美味しそうな飲食店があっても立ち寄らないでただ目的地を目指すそんなドライブではないでしょうか?

 

『ある博識の芸能人は美容室の書棚から本を目をつぶって選ぶと聞いたことがあります。例えそれが絵本や異性のファション雑誌であっても読むそうです。テレビ番組も決まったものを選んでみないそうです。』

そういった知識はすぐには役にたたないかもしれません。でも私はいろんなことにアンテナを広げ、ある時、点と点がつながり線となることもあるんじゃないかと思います。

最短距離でつくことは時間を無駄にしないことでは評価はできます。時間は人生にとって有限だからです。ですがこのすぐには役に立たない無駄こそ価値があるのだと、私は考えています。

終わりに

書店とは多様な価値観との出会いの場だと私は思います。

本とは役に立つものもあれば、すぐには役に立たないけど純粋に楽しめるものもあります。

著者の考えや作品、何年も読み継がれているものなどに触れることが出来ます。

今はスマホがあり買いたい本があればすぐ買えます。便利な社会で無駄がない。

しかし、本を買いに行くこの無駄と思える行動こそが、探しているものとは違う物を見つけることができるのではないでしょうか。

この出会いこそが大事だと思います。

 

自分の興味のある本にしか出会えないのは視野を狭めていませんか?

今の社会、自分が興味がある事で固まりすぎていませんか?自分と違う考えを持った人(=価値観の多様性)と接することができるツール・手段として本屋にいくという選択肢があってもいいと思います。 価値観の違う人と話すことは難しいかもしれませんが本だと容易にできるのではないでしょうか。

今の時代答えのない問題がたくさんあります。効率が優先されて、すぐに役立つことを求めがちかもしれません。しかし、必要のないと思ったものがつながり新たな価値を生むかもしれません。

ちょっと意識を変えて偶然の出会いを求めて書店に行ってみませんか?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です