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こんにちは、翼祈(たすき)です。
毎日暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
あらゆる生活する上で、この酷暑はヒトに影響を与えています。
最近は食に関しても影響が大きく、日本人の主食であるお米は現在新米の時期ですが、稲が緑色のままだったり、価格も依然高いままです。
そういった状況を改善すべく、「高温耐性品種」という、暑さに強い米などが作られていることをご存知でしょうか?
この「高温耐性品種」の米の登場で、米が作りづらい問題も解決するかもしれません。
今回は、「高温耐性品種」とはどんな作物を指すのか、また農家は栽培時にどんな暑さ対策をしているのかなどを紹介したいと思います。
「高温耐性品種」がもたらす恩恵とは?

高温耐性品種とは、高温状況下においても品質・収量が低下しにくい品種のことです。米をはじめ、さまざまな野菜や果物の高温耐性品種の開発・普及が進んでいます。高温耐性品種の採用により、農家は気候変動による収量減少や品質低下のリスクを軽減でき、食料の安定確保にも寄与することが期待されます。
引用元:自然電力株式会社 高温耐性品種とは?米や野菜の品種一覧、高温障害のメカニズムを紹介(2024年10月31日公開)
「高温耐性品種」は、何千という品種をかけ合わせて、改良していきます。
250品種を植えて、1つの品種を選ぶこともあるそうです。
ある都道府県では、さらに暑い環境を耐え抜くために、特殊なビニールハウスを建てました。昼間は暑い外の空気を入れ、夜は密閉して米を育てます。
なぜ、密閉したビニールハウスの中に置くかというと、夜の気温が高いと、米の品質が下がると言われるからです。
専門機関によりますと、地球沸騰化対策を何もしないままでいると、米の品質は低下し、2100年には収穫が2割減ると予測されるほど、深刻な状態に。
「高温耐性品種」は、何千通り以上の品種改良をした後でできるので、まだまだ種類が少なく、ブランド米より知名度が低いです。
それでも、今後もこの暑さが続けば、通常の育て方を続けていては、米がいずれ日本では食べられなくなるかもしれません。
凄くコストがかかりますが、その発展の暁には、日本の食を守れます。
もっと、「高温耐性品種」が米に限らず、増えて欲しいと思いました。
それ以外の、いろんな米の酷暑対策とは?
米は暑いと白濁し、割れやすくなります。これを「高温障害」と言い、味にはさほど影響がありませんが、食用に適さなくなります。
そういった事態を防ぐために、米農家さんは以下の3つの対策を行っています。
「中干し」
簡単に説明すると、
米の収量や品種に影響を与えやすい、最も重要な管理作業。
[中干し]を行わなかったり、開始が遅れたりすると、粒が大きくならない原因の穂にならない現象が増加。
また、米が成長していく期間の養水分の吸収に必要な根の発達も十分ではなくなる。
すると、くず米や粒が大きくない米が出来上がり、収量と品質の低下を起こします。
参照元:JAあつぎ 水稲の中干しについて(2019年6月号)
「かけ流し」
暑い日は、水田を1日に何度も水の入れ替え。そうするために、通常よりおよそ5cm近く耕し、温度の低い、地中深くに稲の根を伸ばすための努力も。
「再生二期作」
春に植えた稲を、夏に上の方だけ切り取って、下を40cm位残し、秋にまた切り取る。収獲を、1つの稲で2回収獲する方法です。
参照元:自然電力株式会社 再生二期作とは?注目の理由や品種・品質・肥料について解説(2024年11月14日公開)
米は高温が続くと、白未熟粒(しろみじゅくりゅう)と呼ばれる品質の低い状態になっていしまいますが、これらの対策をすることで、私たちのもとに米が届いています。
日本の食文化を守って下さる、米農家さんたちにも頭が上がりません。
ぜひ高温耐性品種のお米が売られていたら、買って応援してもらえればと思います。

noteでも書いています。よければ読んでください。
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