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こんにちは、翼祈(たすき)です。
親御さんがお子さんを持ったことで、仕事に復職したくても席がなく、昇格といった立場も失われ、退職を余儀なくされるなどといった不利益な現状を被る現象を「チャイルドペナルティー」と言います。
男女どちらにとっても起こり得るものですが、今でも日本では女性の方が、出産をきっかけにお子さんか仕事かを選択しなければならない現実が続いています。
今回は、日本において「チャイルドペナルティー」が、世界と比較してどれだけ多い話なのか?などを発信したいと思います。
「チャイルドペナルティー」という概念が提唱が始まった経緯や日本の世界より大変な実情

ノーベル経済学賞を受賞したアメリカ・ハーバード大学のゴールディン教授が、男女の賃金格差の要因として指摘したことでも注目されました。
その格差が顕著なのが日本です。
財務省の研究機関の推計によると、第1子の出産前後で、男性の所得にはほとんど変化が見られない一方で、女性は約6割も所得が減少し、その後もほとんど回復していませんでした。
デンマークは約3割、アメリカは約4割の減少で、日本が国際的に見ても減少幅が大きいことがわかります。
私の母が仕事を完全に辞めて専業主婦になるまで、仕事を幾つか転々としていました。
元々正職員として始めた仕事も、私を妊娠したことがきっかけに退職しました。
あの当時は「妊娠で仕事を退職するのが当たり前」の時代でした。
その後18年間勤めた仕事も、臨時職員という名の日々雇用の扱いで、その仕事が「今度面接をしますから。貴方は受かりますよ」と言われて軽装で面接に行くと、他の面接志望者はスーツを着た、バリバリ仕事をする資格を持った方ばかりで、母一人だけ採用されず、形式上の送別会だけされて退職しました。
その後も、臨時職員として、仕事を転々としていました。
特に母が正職員として仕事をしていた時に置かれていた状況などは、恐らく「チャイルドペナルティー」なのではないか?と思いました。
仕事に恵まれなかった時と、今母が恵まれていることとは?
母より少し上の人は就職氷河期で就職難だったと言いますが、母が仕事を始める前、学校に会社から求人が来て、指名され、試験を受けましたが、ほぼ内定確定だったと言います。
そのため、早い時期から、卒業後の就職先が決まっていて、就活ということもほとんどしなかったそうです。就職が決まっていたので、アルバイトだったり、友達と遊びに行くことも存分にできていました。
就職後、毎年寿退社する人がほとんどで、結婚や妊娠がきっかけとなって、会社から当然の様に「退職して下さいね」と言われる時代でした。
「退職して下さいね」と言われることは、母が入社する前から、そうだったと思うそうです。
会社の意向に従わず、産休を取ると、休んでいる間に新人が入社し、机も没収され、復職しても戻る場所はありませんでした。
男女雇用機会均等法が改正されましたが、母が仕事をしていた企業では、「うちには関係ない話だ」と言っていました。
その後、私を妊娠して、母は退職しました。
18年間日々雇用として仕事をしていた会社をクビになり、その後別の場所で仕事をする際には、「今どきバソコンも使えないなんて、役に立たないですね」など嫌味を言われ、合計年数で3年間仕事をしたところでは、今でも縁があります。
合計3年間臨時職員として働いた職場では人の入れ替わりがあっても、みんな優しく、その縁は今でも続いています。
全員ではありませんが、一部の人が今でも母の知人として、母が元気がなさそうに落ち込んでいたら、「大丈夫?どこかに遊びに行かない?」など、引きこもりがちの母を心配して外に連れ出してくれたり、時々自宅まで顔を見せに来てくれたりします。
今でも親交のある知人は、私の病気や障害のことも理解した上で受け止め、母の傍で何も言わず、ただ寄り添ってくれるかけがえのない存在で、かつ母にとって、それほど連絡回数がなくても、社会と繋がっていける、大きな存在となっています。
私は友達は一人もいないけど、仕事をしている。
母は仕事をしていないけど、親身になってくれる人に恵まれている。
母は、『今まで貴方のことを含めて、色々あった人生だけど、そんな困難があっても、なぜか私の周りに残って傍にいて支えてくれる人は良い人ばかりで、人には恵まれていると感じている』と言っていました。
そのことで、母が悩みがあったら吐き出せる居場所があることには、いつもホッとしています。
母も本題の「チャイルドペナルティー」があったと思います。
今は物価高で、現在子育てされている親御さんたちは、凄く大変だと思います。
今いるその方たちのお子さんが、将来の日本を担っていく存在です。
日本は本当に何でも格差がありますが、それでも日本の宝と言える、子ども達を育てている親御さん達は、キャリアなどを諦めず、自分の能力を活かせる仕事に就き続けていける、出産などで諦めなくても大丈夫な、そんな日本を今後はなっていかないといけませんね。

noteでも書いています。よければ読んでください。
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