年末年始の備えは、大丈夫ですか? -病院も休みだけど、安易に救急車要請すると料金が発生するかもよ-

入院費用を電卓で計算してみる様子の画像

この記事は約 5 分で読むことができます。

こんにちは、金次郎です。

もうすぐ年末年始のお休みですね。
今年は、週休二日制の会社員なら5年ぶりの9連休と長いお休みになります。
それは医療機関も同じでして、病院によっては閉院期間が長い病院も有ります。
ですから早い病院ですと11月の初めには「年末年始のお休みスケジュール」を受付や待合室に表示しているところもあります。
現在通院中の方は、自分が通院している病院が「どの様なお休みスケジュールか?」と薬の残量を確認しておきましょう。

更に現代では、安易に救急車を呼ぶと、病院での処置の結果「救急出動の必要なし」と判断されると料金が発生する自治体も出てきています。

今回は、「長いお休み中の病気や怪我への備えと救急車有料化」について書いてみます

もし病気や怪我をしてしまったら

日本では、年末年始だけでは無く、ゴールデンウイークやお盆休みなど、病院が長いお休みを取る期間が有ります。
でも、病気や怪我はいつ起こるか分かりません。
もしもの時に備えて、風邪薬や絆創膏など救急キットを家庭で準備しておきましょう。
自宅で治療できる程度の病気や怪我ならば、応急処置をして様子を見ます。
それで治る様なら、わざわざ病院にかかることも有りません。
病院で診てもらわないと分からない時は、市報などを見てお住まいの地域の休日当番医の情報も確認しておきましょう

救急車を呼ぶか?判断に迷ったら

それでも、病気や怪我の状態が「救急車を呼ばなきゃいけない」と言う場合が有ります。
・持病を持っている人で、病気の症状が悪化した
・怪我をして出血が止まらない、痛みが酷い
この様な時は、直ぐに119番で救急車を呼びましょう。

しかし、救急車を呼ぶか?どうしようか?と判断に悩む場合は以下の様な相談窓口が有りますので、電話して判断をあおぎましょう。
こちらは、医師や看護師・専門相談員がアドバイスをくれまして、緊急性が高いと判断されたら救急車を呼ぶようにアドバイスをしてくれます。

救急安心センター

「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」、悩んだりためらわれた時は、救急安心センター事業(♯7119)に電話してください!

救急車を呼ぶか迷った時の相談窓口が書いてある画像

引用元:(総務省消防庁)救急安心センター事業(#7119)ってナニ?

子供の病気や怪我に関しての相談窓口

保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したらよいのか?病院を受診した方が良いのかなど判断に迷ったときに、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。

こどもの病気や怪我の相談窓口が書いてある画像

引用元:(厚生労働省)こども医療電話相談事業(♯8000)について

子供医療でんわ相談は、各都道府県に有りまして、固定電話だけでなく携帯電話にも対応しており病院が開いていない、夜から早朝まで対応しています(24時間対応の県も有ります)。
慌てて救急車を呼ぶ前に先ずは上記に相談してみましょう

症状が軽微な場合、救急車利用も有料化へ

なぜ、省庁がこの様な呼びかけをするのか?と言うと、救急医療現場のひっ迫があります。
ちょっとした切り傷や微熱が有る程度で、安易に救急車を呼ぶ人が増えているのです。

下記、参考記事を見ますと、救急車の出動回数は年々うなぎ登りに増えています。
出動回数が増えた事に伴い、おのずと救急車が現場に到着する時間も、2002年に比べて2024年は4分も多くかかる様になっています。
しかし、病院での処置の結果「入院の必要なし」と判断された軽傷者は47.3%と、半分近くは救急出動の必要が無かったと言う結果でした。
そこで

・救急車で運ばれても入院に至らないような軽症の場合は「選定療養費」を徴収する

2024年6月、三重県松阪市で始まりました。
続く様に、2024年12月2日から茨城県でも救急搬送の選定療養費徴収が始まりました。

※ 選定療養費
   一定の規模以上の医療機関(200床以上の地域医療支援病院など)を「紹介状なし」に受診
         した際にかかる費用

参考:(NHK きょうの健康)“有料化”する自治体も!救急車の適切な利用(2024年11月21日)

それでも安易に救急車を呼ぶ事が収まらない場合、各都道府県に「救急車有料化」の波が広がるでしょう

終わりに

もちろん重傷な怪我や重い病気の人は、ためらわずに119番で救急車を呼んでもらって構いません。
しかし、家庭で治療できそうな軽微な傷や微熱程度で救急車を呼ぶのはちょっと待って下さい。

こちらは、2年前の9月に新型肺炎が流行っていた時に書いた記事です。

この年は、新型肺炎に加えて猛暑から熱中症になってしまう人が多くいて、救急隊員も消防署に帰る暇もなく出動していました。
救える命も救えない状態でした。

先ずは家庭で治療できる病気や怪我か?を考えましょう。
分からない時は相談窓口で相談しましょう。
助けられる命を助けるために、冷静に考えてから119番通報しましょう

参考:(Yahooニュース)年末年始休み「薬」と「体調不良」への備え #専門家のまとめ(2024年12月10日) 

HOME

入院費用を電卓で計算してみる様子の画像

1 個のコメント

  • 記事を読ませていただきました。年末年始や休日、夜間の救急車の要請に戸惑う時もあります。症状によっては必要とされる場合もあるので難しいかもしれません。新年の記事も楽しみにしています。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です