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こちらは、2年前に書いた記事です。
あの当時は「新型肺炎」大流行の真っ只中でして、色々な企業が「感染しない様に」と、社内の密を避けるため、自宅にインターネット環境が有る人は通勤勤務から在宅勤務へと切り替えられました。
しかし、在宅勤務になった分、通勤手当等の諸手当が無くなったり、会社によっては給料自体を減らす会社もありました。
ただ、通勤にかかる時間が無くなったので、時間には余裕が出来ました。
そんな時に登場したのが、空いた時間だけアルバイトをする「隙間(すきま時間)バイト」と言う働き方です。
でも、同時に流行りだしたのが「闇バイト」と言う、強盗をする人を集めるアルバイト求人です。
今回は、「闇バイト要員への求人方法が巧妙化している」事について書いてみます。
一見すると普通の仕事の様だけど・・・
2023年(令和5年)、「ルフィ」と名乗る指示役から指示された若者による強盗事件で、明るみにでた「闇バイト」は記憶に新しいところです。
指示役達は、遠く離れた海外から、スマートフォンを使ってSNSで実行者を集め強盗を指示していました。
手軽になったインターネットやSNSを使った犯罪として社会問題にもなりました。
それ故か、今は一見普通の求人情報だと思って応募したら、実は「闇バイト」だったと言う事例が多発しているそうです。
応募した若者たちが、「コレは、闇バイトだ!」と気が付いても後の祭り。
身分証明書等のコピーを送付しており、抜けるに抜けられなくなってしまって、犯罪に手を貸してしまい逮捕されるケースが相次いでいます。
見抜き方としては
・仕事の内容に対して、高額過ぎるバイト料
・連絡方法が、メールのみ
この様な求人は、応募する前に少し考えてみましょう。
参考:(カムデイニュース)闇バイト求人に変化 文面が巧妙に!見抜き方法を学ぼう
闇バイトに応募してしまう流れ
スマートフォンが普及し、簡単にインターネットにアクセス出来る現代。
ネット上では、あらゆる情報を見ることが可能で、また頼んでもいないのにメール(迷惑メール等)が届いたりする時代です。
その様な時代ですから、ネットの闇を知らない人たちは簡単に騙されてしまいます。
・「高額収入」 ・「高額バイト」・「安全に稼げます」
・「1件10万~、2件いけたら20万」・「犯罪ではありません」
・「学生可能」 ・「初心者大歓迎」 ・「国対応」 ・「保証金なし」
・「営業で地方へ出張する仕事」 ・「リスク無し」 ・「詳しくはDM」
・「ホワイト案件」 ・「高校生でもいける」 ・「詐欺ではありません」
・「誰にでもできる簡単な仕事」など
あらゆる甘い言葉が書かれており
1、「仕事の割には給料良いな」と言う事で応募してしまう。
2、その後は、メールだけで、やり取りが行われます。
3、何回かメールのやり取りをした後に「採用しますので、身分証明書のコピーをメールに
添付して下さい」と言われ送付します。
※要求される身分証の例
「学生証」 「運転免許証」 「マイナンバーカード」 「住民票」 「キャッシュカード」など
4、そうしたら、後は犯罪行為の指示が来ます。
5、断ると、送った身分証明書を元に「脅迫メールや脅迫電話」が来る様になります。
6、犯行グループによる脅迫等の結果、少年たちは犯罪行為に加担せざるを得ない状況となり、
犯行グループの末端として犯罪行為に加担してしまった場合、「受け子」などの役割を繰り
返し、結果として必ず検挙されることとなります。
脅し等により、逮捕されるまで使い続けられることが特徴です。
参照:(警察庁)犯罪実行者募集の実態 (pdf形式13ページ)
万が一、申し込んでしまったら
もし、「闇バイトに申し込んでしまった」と気が付いたら、すぐに以下に相談しましょう。
・最寄りの警察署
・警視庁 総合相談センター(電話:#9110 又は 電話:03-3501-0110(代表))
・警視庁 ヤング・テレホン・コーナー(電話:03-3580-4970)
参考:(警視庁)ヤング・テレフォン・コーナー
参考:(警察庁)闇バイト
終わりに
始めの総論に書いた過去記事で紹介した、空いた時間にアルバイトが出来る求人情報サイトの「タイミー」社も、アプリに「闇バイト」に対する啓発記事を掲載しています。
東京都も、求人情報サイト「バイトル」を運営する「ディップ」社と協力して、「闇バイト」でよくある特徴的な募集文言を紹介する特設サイトを作っています。
最初の「ルフィ事件」以降も、続々と起こる「闇バイト」による強盗事件。
非行少年の立ち直りを支援するNPO法人「陽和」の理事長をしている渋谷幸靖氏は以下のように分析します。
・「昔であれば、例えば反社会的な人たちと繋がりがある人たちが、根が深い犯罪に加担して
いましたけど、今はSNSを通してそういった人脈が無くても繋がれてしまう時代なんで.
すよね」・「本当に詐欺ってわからずにやる子って、実際にいるんですよ。加害者ではあるんだけども、
被害者になってしまう、知らずに加担してしまう子たちが増えています」
引用:(東海テレビ)詐欺とは知らず加担「このまま人生終わるのか?」”闇バイト”で犯罪者となった元少年たち 証言から見えた事実
このように、「闇バイト」が子供たちを“闇”に引きずり込む罠になってしまっています。
「簡単なアルバイトだ」と思って応募したら「闇バイト」だった。
仕事探しも、慎重さを求められる時代。
なんとも働きづらい世の中です。
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