年々酷くなる夏の暑さ-高校野球も、対策を色々講じています-

野球でボールを打つバッター

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こんにちは、金次郎です。

 8月7日は「立秋」で、暦の上では秋になりました。
 しかし、秋には程遠いほどの気温が続いています。
 ここ久留米市も、8月5日に39.5度を記録しましたが、この気温は福岡管区気象台職員によると「観測史上、福岡県で最も高い気温でした」との事です。
 この酷暑の中、7日より夏の高校野球も開幕しましたが、暑さから球児を守る為に色々と対策を講じています。

 今回は、この「近年の夏の暑さと、高校野球の暑さ対策」について書いてみます

夏の暑さの歴史

 気象庁が記録を取っている「暑さ寒さのランキング」では、1933年(昭和8年)7月25日に山形県の気象台で観測された40.8度が長い間、最高記録でした。
 しかし、2007年(平成19年)8月16日に岐阜県多治見市で40.9度を記録し、74年ぶりに最高気温の記録を更新しました。

その後は、地球温暖化の影響か
・2013年(平成25年)8月12日 高知県江川崎 41.0度
・2018年(平成30年)7月23日 埼玉県熊谷市 41.1度

と、最高気温の記録更新の間隔が短くなっています。

参考:(気象庁)歴代全国ランキング

高校野球も改革を実行

 近年のこの様な暑さですから、日本高校野球連盟(高野連)も夏の高校野球の開催に際して対策を行っています。

暑さ対策の履歴
・2017年(平成29年):決勝の開始時間を、気温が下がり始める午後2時に繰り下げ
・2018年(平成30年):開会式や試合途中に給水時間を設ける
・2020年(令和02年):黒に限られていたスパイクの色を、熱を吸収しにくい白も認める
・2021年(令和03年):大会期間中の休養日を1日増やして、3日にする

 そして去年、2023年(令和05年)から始まったのが5回終了後に、選手たちが最大10分の休息がとれる「クーリングタイム」の導入です。
 クーリングタイムでは、クーラーの効いた部屋で水分補給やユニフォームの着替えなどが行える様にしました。

今年は新たに、気温が上がる時間帯を避けて、午前と夕方に分けて試合を行う「2部制」を、開幕から3日間に限って新たに導入されました。

 また、開会式も今までより30分早い午前8時30分にして、第1試合開始を午前10時にしました。

参考:(NHK 関西NEWS)夏の全国高校野球 暑さ対策で午前と夕方の2部制を導入へ
 

賛否が分かれる「7イニング制」

 更に、日本高校野球連盟(高野連)が今年6月からワーキンググループを設置して検討しているのが、試合を7回で打ち切る7イニング制の導入です。

 今年から導入された「2部制」の試合時間が、暑さに対する小手先の対策だとすると、7イニング制は、夏の高校野球の形態自体を変えてしまう可能性があります。
 ですから、高野連も「7イニング制」の議論には慎重な態度で考えていまして、各高校の監督など指導者も、賛成or反対と意見が分かれています。

一例を挙げると
今年の春の選抜で準優勝した報徳学園(兵庫県)の大角健二監督は
・「時代に合わせて進化する事は必要」
と一定の理解を示している一方で、

大阪桐蔭の西谷浩一監督は
・「野球は8回、9回が大事だと思っている。僕個人としては9回やらせてもらいたいなって言う
 気持ちを持っています」
との意見を示しています。

両校以外にも
・7イニング制だと、控え選手の出場機会が減ってしまう
・イニングが減ると、戦い方そのものが変わってしまう

等の意見も有ります。   

参考:(JBpress)高校野球「7イニング制」検討、強豪校だけ9イニング制で甲子園を目指せばいい理由…そもそも実力差がありすぎる

終わりに 

 私は、高校時代はアマチュア無線部という部に所属していました。
 在学当時、サッカー部やラグビー部は強かったですが、野球部は大体県大会の3回戦辺りで敗退していた記憶が有ります。
 でも卒業後、私が30代の頃は強かった様で、平成5年から平成19年の間に、春2回夏4回の計6回甲子園に行っています。

 サッカーやラグビーは冬のスポーツですが、野球は夏場のスポーツですから、どうしても暑さとの闘いになってしまいます。
 今の様な、凄まじい暑さの夏の時代。
 夏の高校野球大会も、球児達の体調を考えて、どんどん変革をして欲しいものです。

  

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2 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。気温も高くなり日差しの強さもかわりました。運動するには厳しく陽射しの下では危険な状況になってしまったようです。これからも記事を楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます。
      異常気象とも言うべき暑さですよね。
      延長戦になった場合も「タイブレーク形式」と言う、走者1.2塁の状態で開始しますから。
      高校野球だけではなく、夏場のスポーツ全体で試合形式を考えなければならない時代になったと思います。

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