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改めまして、M.Jです。
二刀流、と聞くと、「大谷翔平のことですか?」と思う方も多いと思います。
もちろん大谷翔平もスゴいのですが、今回の記事をご覧になっていただければ、二刀流は「大谷翔平だけではない」と感じると思います。
今回は「2つ以上の競技をしているパラリンピックのアスリート」など、障がいを感じさせない「ハツラツとしたアスリート」について掘り下げていきたいと思います。
今年は4年に一度の「オリンピック・パラリンピックの年」です。
7月から9月にかけて、フランスのパリで開催されています。
もちろん「オリンピックのアスリート」はスゴい選手ばかりですが、「パラリンピックのアスリート」にもスゴい選手はたくさんいます。
パラリンピックはスポンサーが少ないので、ご存じない方も多いのかもしれません。
ただM.Jが、テレビで前回の東京五輪を見た感じでは「オリンピックと同様、パラリンピックも感動させられるシーンが多い!」と感じています。
テレビで多く報道されていないだけで「パラリンピックのアスリート」は、スゴいアスリートが意外と多いのです。
この記事をご覧の皆さん、今年こそは「パラリンピック」に興味を持って、M.Jと一緒に視聴していただきたいと思います!
今回は、「パラリンピックについて知ってほしいこと」と「3人のパラリンピックのアスリート」について書きます。
● パラリンピックについて
● 村岡桃佳選手
● 谷真海選手
● 車椅子ラクビー:倉橋香衣選手
● 追記事項:このほかにも・・・
● 心のバリアフリーのために学んでいこう
パラリンピックについて
【パラリンピックとは】
●世界最高峰の障がい者スポーツ大会
●トップアスリートが高いパフォーマンスを競う世界的なイベント
●4年に1度オリンピックの終了後に同じ場所で開催される
【パラリンピックの4つの価値】
《勇気》…マイナスの感情に向き合い、乗り越えようとする精神力
《強い意志》…困難があってもあきらめず、限界を突破しようとする力
《インスピレーション》…人のこころを揺さぶり、駆りたてる力
《公平》…多様性を認め、創意工夫をすれば、同じスタートラインに立てることを気づかせる力
【パラリンピックの意義】
●多様性を認める場
●誰もが個性や能力を発揮し、活躍できる場
●共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会
●社会の中にあるバリアを減らしていく大会
●発想の転換が必要な大会
【パラリンピックの参加資格】→関連記事①から引用
⚫️視覚障がい者
⚫️身体障がい者→切断・車いす使用者
⚫️進行性の難病
⚫️脳性麻痺
《⚠️注意:ただし、聴覚障がい者と精神障がい者は参加することができない!》
こんなに素敵な理念《4つの価値》と大会の意義があるにも関わらず、テレビで放映しているのは「NHK」だけというのは、M.Jはものすごく悲しくて残念な思いです。
過去の民放の報道も「オリンピック」のみ報道されていて、オリンピックが終わると一斉に「スポーツは終わった・・・」という感じで「パラリンピックの報道」をしている放送局は「NHKだけ」という悲惨な状態でした。
M.Jは、そんな状態を何度も見て嘆いていました。「パラリンピックも面白い競技はある!」「アスリートの質だけだったらオリンピックには負けない!」という気持ちでいます。
オリンピックに比べて認知度が著しく低いことが、大きな「社会問題」だと思っています。
「障がい者について知らない」日本人が多いことも想像されるので、今後は「障がい者アスリートについて知る人が多くなる」ことを願っています!
また、パラリンピックを通して「障がい者に関心のある方が増えていく」ことを強く願っています。
障がい者に関心を持つ方が増えることで、多様性を認め合う、差別のない「生きやすい社会」になると思います!
今回は、ご存じの方が少ない「スゴい!パラリンピックアスリート」について掘り下げていこうと思います。
村岡桃佳選手
第一に「冬のパラリンピック」と「夏のパラリンピック」に出場しているアスリートのことについて書きます。
この選手は、一般的に「冬の女王」と呼ばれています。
冬のパラリンピックでは「金メダル」「銀メダル」など5つの競技でスゴい成績を収めています。
また、夏のパラリンピックでは「6位入賞」という「二刀流アスリート」です。
この方は「村岡桃佳」選手です。ご存じのない方もいると思いますので、今回はM.Jと共に学んでいきましょう。
【村岡桃佳選手:プロフィール】
● 4歳の時に「横断性脊髄炎」によって車いす生活
●小学3年生の時にチェアスキーを始める
●中学2年生の時に競技スキーの世界に入る
●17歳の時に日本代表に選出される
●ソチパラリンピック《冬》に出場
●平昌パラリンピック《冬》に出場《この時、選手団の旗手を務める》
●平昌パラリンピックの 1年後にパラ陸上短距離を始める
●東京パラリンピック《夏》に出場
●北京パラリンピック《冬》に出場《この時、選手団の主将を務める》
【村岡桃佳選手:主な成績】
《冬の競技》
⚫️ジャパンパラ競技大会➖ほとんど優勝《日本ではトップ》
⚫️ソチパラリンピック➖大回転: 5位
⚫️世界選手権→イタリア:2017年
➖滑降 3位、スーパー大回転 3位、スーパー複合 4位、大回転 3位、回転 4位
⚫️平昌パラリンピック
➖滑降 銀メダル、スーパー大回転 銅メダル、スーパー複合 銅メダル
➖大回転 金メダル、回転 銀メダル
⚫️世界選手権→スロベニア・イタリア:2019年
➖大回転 優勝、回転 2位、滑降 3位、スーパー大回転 2位、スーパー複合 優勝
⚫️北京パラリンピック
➖滑降 金メダル、スーパー大回転 金メダル、スーパー複合 銀メダル、
➖大回転 金メダル、回転 5位
《夏の競技》
⚫️日本パラ陸上:100M・T54 優勝
⚫️東京オリンピック:100M・T54 6位入賞
【村岡桃佳選手:メッセージ】→一部紹介
◎「心のバリアフリー化」が進んでほしい!
→あらゆる人がお互いに思いやりをもって助け合う行動が必要!
《身障者用の駐車スペースに一般車両が停まっている など》
◎スロープや点字ブロックの設置も特定の場所に限らないでほしい!
◎障がい者やお年寄りが「ここしか通れない」状態ではなく・・・
→「ここを通りたい」ということを自分自身で選択できる社会になってほしい!
改めて、村岡桃佳選手のスゴいところは、冬「アルペンスキー」、夏「トラック競技(=競技場内)のパラ陸上」という大きく異なる競技で「メダルまたは入賞」という結果を多く残しているというところです。
大きく異なる競技ということは「冬と夏では違ったトレーニングを行なっている」ということです。
「使う筋肉・求められる動き」が違うので、ものすごく驚くしかない感じです!
この方をネットで検索するたび、M.Jは「もう少し知名度があってもいいのではないか!」と感じています。
「障がい者・健常者の枠を超えたスゴいアスリート」だとM.Jは思います。
今後、NHKだけではなく「民放」や「SNS(youtubeなど)」といった、さまざまなメディアで取り上げられていくことで「村岡桃佳選手の驚異の能力について」認識する方が多くなると思います!
この記事をご覧の皆さん、まずはNHKで「村岡桃佳選手」の活躍をご覧になってみましょう!
そうすれば「二刀流は大谷翔平だけではない!」と感じられると思います。
谷真海(たにまみ)選手
第二に、2021年東京オリンピックの「招致活動のスピーチ」でものすごく素敵なスピーチをされた「トライアスロン」のアスリートのことについて書きます。
結婚する前は、走り幅跳びの選手でした。
結婚して出産した後に「トライアスロン」という比較的ハードな競技にチェンジした「驚異の経歴」をもっています。
トライアスロンといえば複合競技で「スイム(=水泳)」「バイク(=自転車)」「ラン(=長距離走)」の3つを通した合計のタイムで競う競技です。
1つの競技を極めることでさえもかなり難しいのですが、年齢を経て「複合競技を極めるという「更に難しい挑戦」をしているという「驚異としか言えないアスリート」です!
「出産後の復帰」でさえも数少なくスゴいことなのですが、もっとスゴいのは「1つの動作の競技」から「3つの動作の競技」の選手としてパラリンピックに出場するということです。
そんなスゴいアスリートが「パラリンピック」に出場するのです。
【谷真海(旧姓:佐藤真海)選手:プロフィール】
●中学から陸上競技を始める
●大学に進学してチアリーディングをする
●大学に在学中、右脚に「骨肉腫」を発症→右膝から下を切断
●アテネパラリンピックに出場《走り幅跳びの選手》
●北京パラリンピックに出場《走り幅跳びの選手》
●ロンドンパラリンピックに出場《走り幅跳びの選手》
●2017年から競技をトライアスロンに変更《日本・世界大会に出場》
【谷真海選手:競技以外の活動】
⚫️2013年:IOC総会の東京五輪招致のプレゼンテーションでスピーチ
⚫️2021年:東京オリンピックの選手団の旗手を務める
【谷真海選手:主な成績】
《走り幅跳びの選手》
⚫️アテネパラリンピック: 9位
⚫️北京パラリンピック: 6位
⚫️ロンドンパラリンピック:9位
《トライアスロンの選手》
⚫️世界トライアスロン選手権横浜・2017年:優勝
⚫️世界トライアスロン選手権・2019年:横浜: 2位
⚫️東京パラリンピック:10位
【谷真海選手:メッセージ】→一部紹介
◎スポーツは、目標に向かってできるのでオススメ!
◎スポーツは、みんなで協力し合う気持ちが生まれる!
◎パラリンピックの普及活動をしていきたい!
◎パラスポーツの普及活動をしていきたい!
【谷真海選手:招致の時のスピーチ】→一部紹介
◎2011年 3月11日(東日本大震災による)津波が私の故郷の町を襲いました。
《自分の個人的な幸せなど、「国民の深い悲しみ」とは比べものになりませんでした》
◎いろんな学校からメッセージを集めて故郷に持ち帰りました。
◎被災した故郷に「食糧」を持って行きました。→他のアスリートと一緒に・・・
◎被災地の人たちが「自信を取り戻すお手伝い」をしました。
◎私は「スポーツの真の力」を目の当たりにしました。
◎スポーツの力→《「新たな夢と笑顔を育む力・希望をもたらす力・人々を結びつける力」》
◎日本が目の当たりにしたのは「言葉よりも大きな力」が存在することです。
◎言葉よりも大きな力→《「貴重な価値・卓越・友情・尊敬」》
改めて、谷真海選手のすごいところは「20年以上もパラリンピックに出場することができている」ということです。オリンピック同様、4年に1回の開催ですので「5大会出場するための身体機能を維持している」ということです。
一般的なアスリートでも「2大会〜3大会」というところではないでしょうか!
通常よりも「更に一歩進んだトレーニングをしている」ことが容易に想像できます。
加えて、出産後に「トライアスロン」に変更して、「大会で優秀な成績を残す」という驚異のアスリートと言えると思います!
出産後に「大会に出場できる身体にしていく」のは、並大抵のことではできません!子育てを兼ねているので「トレーニングの時間の制約」はどうしても出現します。そんな中で「効率的」に行なっていることにM.Jは感激しています。
また、東京オリンピック2020の招致のスピーチの「美しさ」「素敵さ」は、ものすごく感動をされた方も多いと思います。この方の存在なしでは「東京オリンピックの実現」はなかったのかもしれません。
谷選手は「東日本大震災」のあった「宮城県出身」であったことも「スピーチの感動」に繋がっていたようです。
「東日本大震災の復興にスポーツの力を・・・」というものすごいメッセージは、日本のみならず世界の人たちの感動を引き出し「素敵なアスリート」として、認知されるようになりました。
テレビの放映が少ないからといって、視聴しないのは「もったいないアスリート」「偉大なアスリート」だと思います!
この記事をご覧の皆さん、まずはNHKで「谷真海選手」の活躍をご覧になってみましょう!
違った意味で「複合競技」とされています。身体機能を維持し続けている「驚異のアスリート」に感動していきましょう!
車椅子ラクビー:倉橋香衣選手
第三に、「車いすラグビー」という「ハードな競技」をされている女性アスリートのことについて簡単に書きます。
「車いすラグビー」という競技、一般的にご存じの方が少ないので、今回はルールを中心に書きます。
【車いすラグビー】
⚫️人数:1チーム:4人《選手交代は自由》
⚫️男女混合のチーム編成
⚫️チーム構成:障がいの程度で点数分けされている
→「筋力・体幹機能(背部や腰の状態)・動作の機能・競技観察」にて決められる
⚫️4人の点数の合計が8.0以下であることが条件
⚫️女性選手がいる場合、持ち点に0.5点加点してもOK
⚫️車いすラグビーのコート:28m✖️15m→バスケットのコートと同じ
⚫️競技時間:8分✖️4ピリオド(各ピリオドにインターバル有り)
⚫️使用する車いす:競技用(攻撃用・守備用)
改めて、倉橋香衣選手のスゴイところは「男女混合の競技に出場している」だけではなく「海外の男性(車いすを駆動している男性の体当たりを止めている」ところです。
どうしても「男女の身体機能・筋力の差」は大きいので、体当たりを止めるためにはトレーニングが必要です。それに加えて、海外勢となると「身体の大きさが違う」のでしっかりとしたトレーニングができていないと「大きなケガ(骨折・靭帯損傷など)」に繋がります。
おそらく、倉橋選手は「上半身と体幹のトレーニング」で運動負荷を高めに行なっていることが容易に想像することができます。
オリンピックなどの健常者の競技は、男女混合であっても「男性が女性に体当たりをする競技」はほとんどないと思います。パラリンピックでしか見られない「激しい体当たりを防ぐアスリート」の姿は、ぜひご覧になっていただきたいです!
迫力のある「倉橋香衣選手」の車いすラグビー、楽しみにしていただきたいです!
この競技はものすごく面白いので、NHKでご覧になってみてください!
面白いだけでは語れない「奥深さ」を感じることができます!
身体の奥のほうから「活力」が出てきて、生きるためのモチベーションにつながるのではないでしょうか!
追記事項:このほかにも・・・
前述した3つの競技のほかにも、パラリンピックの競技があります。以下に挙げる競技もオススメです。
【ご覧になっていただきたい競技】
⚫️車いすテニス
⚫️ゴールボール
⚫️卓球(車いすの部・義足の部)
⚫️水泳(身体障がいの部・視覚障がいの部)
⚫️走り幅跳び(身体障がいの部)
⚫️マラソン(視覚障がいの部)
⚫️柔道(視覚障がいの部)
⚫️ボッチャ など
以下の4つの文献には、過去にパラリンピックに出場された「驚異のアスリート」のことについて、わかりやすく書いてあります。ご覧になっていただけると、元気が出ると思います。
この記事をご覧の皆さん、パラリンピックの競技はおそらく「NHK」でのみの放送ですが、ご覧になっていただけると「出来ることから少しでも頑張ってみよう!」という気になるのではないでしょうか!
別所さんは60歳ごろから卓球をして国際大会に出場、伊藤さんは進行性の病気を抱えながら「身体機能を保ってきた」驚異のアスリートです!
4年に1度と考えると、何度も出場されることにM.Jは「驚き」以外の言葉が出てきません。
パラリンピック、ご覧になってみると「あなたの人生を変える一歩」になるかもしれません!
【関連記事】
以下は、素敵なライターたちが書いた「パラリンピック」についての記事です。わかりやすくかつ詳しく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです
心のバリアフリーのために学んでいこう
この記事をご覧の皆さん、ぜひ「パラリンピック」をご覧になって、これをキッカケにして「障がい者の頑張っている姿」を見ていただきたいと思います!
「障がい者」を認識して「障がい者に対しての知識」を得ていただきたいと思います!
そして、できれば下記の推奨文献にある、「障がい者に対する対応の方法」を身につけていただきたいと思います!
そうすれば、街中で障がい者に出会った時も声かけなどの「対応」が出来ると思います!
健常者の皆さん、パラリンピックのアスリートではなくても「障がい者は障がいと向き合って」日々一所懸命に生きています!
「心のバリアフリー宣言」にもあるような「お互い認め合い」「お互い支え合う」ような社会になれば、今までよりも一層「生きやすい」「働きやすい」社会になると思います!
パラリンピックをご覧になって「障がい者について知る」ことからはじめていきましょう!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
【推奨文献】
文献①:日本パラリンピック協会:パラスポーツの振興・共生社会の実現(PDF)
文献②:首相官邸ホームページ:誰もが暮らしやすい社会を目指して(PDF)
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
TOKYO UPDATES:村岡桃佳が語る/誰もが暮らしやすい社会
パラサポWEB:【アスリートの名言】谷真海のスピーチで振り返る
深谷市立豊里中学校:IOC総会で東京大会のスピーチをする佐藤真海(PDF)
パナソニック:車いすだって、やってみなわからんやん➖倉橋香衣の世界
読売新聞オンライン:「女子が当たり前になってほしい」倉橋香衣
これまでに私が書いた記事です。ご覧いただけると有り難いです。
新たな価値観を提示するM.Jのオススメ記事10選!
Noteのほうにも記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
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