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皆さんこんにちは。Pinkです。今回は、PRESIDENTOnlineの記事について書きたいと思います。子どものいない私にとって、難しい題材でしたが、とても考えさせられました。
「中絶手術前に胎児の心音を聞かせる」国内外から批判多数も地元ハンガリーの若者が「妥当」だと語る深い理由
といったタイトルでした。
ハンガリーの出生率
ハンガリーが、2011年以降出生率が1.23から1.54に上昇した背景にあるものは何か。日本人ジャーナリストは「性教育にかける量と質が全然違う。」と話しています。それが、日本とハンガリーの「出生率の差=性教育の違い」のようです。
また、ハンガリーで高校生から大学院生15人以上の若者と交流して衝撃を受けたことは、全員が口を揃えて「将来、結婚して子どもを2、3人作りたい」と言っていたことだそうです。
2つの例を挙げてみたいと思います。
- 博士課程で、既婚者の男性は、「子どもができたら、育休を妻と交互にとり、育児と家事は平等に分担する。お互いの夢を叶えて夫婦2人で成功したいから」と語っていた。
- 19歳の女子学生は、「パートナーシップで一番大切なことは何だと思うか」との問いに「クオリティの高い時間を一緒に過ごすこと」と答え、大学生とは思えない精神的成熟さは日本の同世代には見られないものだった。
こういった学生の声を証明するかのように、2010年以降ハンガリーの結婚数は約2倍近く増えており、出生率も1.23(2011年)から1.54(2024年)に上昇しているとのことです。
その一方で、日本の出生率は1.20であり、婚姻数も出生数も年々減少しているそうです。また、それだけでなく、結婚して子どもをもつだけでなく、パートナーをもたない、あるいは、もてなくなってきているとのことです。
17歳~19歳の男女1000人を対象にしたアンケート調査によると、「結婚したい」は男女ともに約4割いたそうですが、「必ず結婚すると思う」と回答したのは男性の約2割、女性の約1割だったことが判明したそうです。
また、20歳〜49歳の未婚男女1200人を対象に行った調査では、34%になる3人に1人が恋愛経験をしたことがなかったとのことです。
ハンガリーの少子化対策について
ハンガリーは2010年のEU経済危機を迎えて、積極的な移民を受け入れずに、「少子化対策」として総合的な「家族政策」をとってきたとのことです。その「家族政策」には、下記の通り4つのことが柱となっているそうです。
①「経済インセンティブ」
②「ワークライフバランス」
③「住宅購入支援プログラム」
④「ひとり親や孤児を支援するNGOなどに対する大規模投資」
- 「所得税控除」:30歳前に子どもを出産する母親は60歳まで所得税が免除。子どもを4人産むと母親の所得税が生涯無料
- 「出産ローン」:子どもを出産するほど減額され、3人目で返却免除(最大約436万円)
- 「住宅購入ローン」:子どもの数が増えれば増えるほど減額される(最大656万円)
ハンガリーは「経済インセンティブ」や「住宅購入支援プログラム」以外にもインパクトのある政策を展開しているうちのひとつが「性教育」とのことです。性的なことをどこか後ろめたいものとしてとらえがちな日本とは違い、とても前向きなのが特徴とのことです。
ハンガリーの中絶手術について
ハンガリーの中絶手術は、公立の医療機関なら2万円未満で受けられ、社会的に困難な人などは無料とのことです。10万円前後する日本より安いけれど、手術前にカウンセリングで「胎児の心音を聞かなければいけない」とのことですが、国内外で批判の声が上がっているそうです。
「中絶」について女子学生に聞いた意見を紹介したいと思います。
- 未成年だと無料で中絶手術を受けられる場合が多いと聞いているし、中絶を気軽に考えないように、胎児の心音を聞くのは妥当だと思う
- 私も世論も中絶を支持しているけど、避妊の手段として気軽に使うべきではない。でも当事者だったら嫌な気分になるだろう
以上になります。「胎児の心音を聞かせる」ことに対して、やや感情的な反応をする他国の人とは違い、受けた「性教育」の基本の上に立った冷静な判断をしているということだろうかとのことです。
最後に
皆さんは「胎児の心音を聞かせる」ことに対して、どのように思いますか。
私は、「中絶」に至るまでの経緯には様々な理由があると思います。なので、「責任」という意味では、「胎児の心音を聞かせる」ことについて妥当だと思いますが、望まない妊娠をした女性については、より傷が深くなるのではないかと思います。
noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみてください!
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