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こんにちは、どうも、ゆたです。
私は常々、女性、男性、そして多種多少な性自認について、興味が尽きません。
私は男性としてこの世界に生まれました。すると、周りは私を男性として扱いますし、女性に対して、恋愛対象として見ることは自然だと思っていました。
しかし昨今、そうではない場合もあり、色んな意見を聞いていると、一人一人が認知している性の感情によって様々な考え方が入り組んで複雑に絡み、もう訳がわからなくなってしまうこともあります。
正解というのは、既に存在していないと私は思います。
ただ、最低でも他人を否定したり、貶したり、そういったことはしたくないですし、自分のことも認めて欲しいとまでは言わないけど、許してもらいたいなと私は思っています。
特にこういった性別や性自認に関する話題については正誤の考え方をしてしまうと、必ず衝突します。
なので、お互いが無理に理解しなくてもいいのではないか、と思うのです。
長々となりましたが、私はこのような考えの元、今回の記事に対し、いち男性として忌憚のない意見を述べようと思います。
マンスプレイニングとは?
タイトルにもある通り、女性への偏見を表す言葉にマンスプレイニングというものがあります。
マンスプレイニングとは、「man(男性)」と「explaining(説明する)」を組み合わせた造語だそうです。
意味としては、「女は男よりモノを知らない」というジェンダー的偏見を持ち、男性が女性に対して上から目線な態度で、何かを解説したり知識をひけらかしたりする行為のこと、だそうです。
まず、言いたいことがあります。
マンスプレイニングは大前提として「女は男よりモノを知らない」といった偏見がある、と言いますが、これに関しては本当にごく僅かな男性だと思います。
この時代において女性も男性も知識量に差はほとんどないと言えると思います。
平たくいえば、個人や環境、今までの積み重ねによってその人の知識は決まってくると思うので、そこに男女間の違いはあまり感じません。
ただ、男性なら共感してもらえると思いますが、女性の前ではかっこいい自分でありたいと思うことがあります。
見た目に自信があるなら、話は変わりますが、多くの男性はそこまで自信満々にイケメンだぜ! と言える人はそう多くないと個人的には思っています。
そうなると、女性にかっこいいと思われるためには自分の内面をアピールしようとします。
その結果、相手の気持ちを考えず、自分の持っている知識だったり経験だったりをひけらかすことがあるのです。
状況としては、マンスプレイニングとあまり変わらないですが、知識をひけらかす=女性に対する偏見を持っている、というわけではないことをわかって頂けると幸いです。
さて、話を戻しますが、マンスプレイニングとしてあたる例をいくつか紹介しようと思います。
マンスプレイニングの例とあれこれ
女性は無知であることを前提にした発言や態度
女性医師に対して男性患者が看護師扱いをしたり医療について解説したりする。
車や釣りが好きな女性に対して、「女性にしては感心だ」と上から目線な態度で自分が持っている知識を教えようとする。 このような「女性には学がない」という先入観や偏見から、偉そうな態度や発言をしてしまう行為は、マンスプレイニングに当たる。
何かとアドバイスしたがる恋人や夫
ふだん料理をしない夫が、いつも料理をしている妻に対して「その野菜の切り方は間違ってる」などと指摘したり、料理のいろはに関するうんちくを披露したりする。
また、生理・避妊を理由にピルを服用している彼女に対して「ピルを飲むと太る」などと言い、テレビやネットで耳にした根拠のない噂を語る。
このような、よく知らないことや女性の方が詳しいことでさえアドバイスしたがり、自分の優秀さをアピールしてマウントを取るような行為も、マンスプレイニングだと言える。
SNSでの概念の押しつけ
子どもを持つ女性が友人と外出先で楽しそうにしているSNS上の写真を見て、相手の状況を何も知らないにも関わらず、「母親なのに外で遊んでばかり。子どもがかわいそう」とコメントする。 切り取られた日常の一部分だけで判断して説教をしたがり、「女性はこうあるべき」という概念を押しつけるような発言は、マンスプレイニングに当たる。
参考:女性への偏見を表す行為「マンスプレイニング」 説明したがる男性の心理とは
こちらの記事に記載がありました、三つの例を取り上げました。
皆さんはどう思いますか?
言いたいこともあるとは思いますが、こういったことがマンスプレイニングに当たると言います。
私も言いたことはたくさんありますが、一言でまとめるなら「言い方が悪いのでは?」と思っています。
女性医師の話では、車や釣りが好きな女性に対し、「女性にしては感心だ」と言っていますが、こんな言い方せず、「女性で好きな人が珍しいから話ができて嬉しい」といえばいいだけのことですよね。
もしかしたら、差別意識があるからこそ、こんな言い方になるのでは、というお話かも知れませんね。私、個人の意見としては嫌なやつって思ってしまいます。
夫の話に関しても「野菜の切り方が違う」と思うなら、夫が料理すればいいのでは?と思うのですが、皆さんどうですか?
もしくは実際に野菜を切ってみて「こうやって切ってくれると嬉しい」といえば、お嫁さんもそこまで嫌な気持ちをしないのではないですか?
やはり、言い方がよくないですね。
「ピルを飲むと太る」に関しては、マンスプレイニング的にどうこうというよりかは、シンプルに失礼な発言だと思います。
ここまで来ると女性・男性は本当に関係ないです。
ただ、一番気になるのが、SNS上での「母親なのに外で遊んでばかり。子どもがかわいそう」とコメントする件についてですが、これって、男性の意見なんでしょうか?
私もたまにこういった意見を聞きますが、毎日育児を頑張っている女性たちがコメントしているとばかり思っていました。
子どもが幼いのに、遊んでばかりはだめだ!と先輩のお母さんたちの意見だとばかり思っていました。
私のこういう考え方がもしかしたら、偏見に繋がるのか、と思い凄く反省しております。
もしかすると、これをコメントする男性の多くは母親に育てられたのかも知れませんね。
母親=子どもを育てる人、といった感覚なのかなと思います。
だからこそ、育児をたった一瞬でもしていない女性を見てしまうと、嫌悪感も抱いて、このようなコメントをしてしまうのではないかと思います。
確かに一説によると育児は女性が向いている、と言われています。
女性には生まれ持っての母性があり、男性より子どもに対して深い愛情を送ることができる、なんて評されることもあるほどです。
これは私個人の意見かも知れませんが、私自身、子育てのほとんどが母親でした。
父に育ててもらった記憶はほとんどありません。
ただ、それと同時にもう少し父親と遊びたいなと寂しく思っていたこともありました。
育児にしろ、家事にしろ、仕事にしろ、半分半分と綺麗に分けることは難しいと思います。
だからと言って、一方にタスクが偏ってしまうのはストレスや不満になっていくでしょう。
お互いが満足いくバランスを考えることが、何より大事であるのだろうと思います。
終わりに。
さてさて、このようにマンスプレイニングをする男性の多くは女性を下に見ているような発言が目立つため、共感されにくいと思います。
私自身も、女性だから、男性だから、LGBTQ+だから。
そんなカテゴライズで好き嫌いを決めるつもりは毛頭ありませんし、きっとこれを読んでいるあなたもそんなことで差別をするつもりはないと思います。
ただ、そんなつもりがなくても、育った環境や周りの当たり前によって、自分と存在が形成される以上、時として誰かを傷つけることに繋がることがあると思います。
今回はマンスプレイニングというある種、男性が女性に対する蔑視のお話でしたが、逆もあり得るだろうし、男女関係なく、なんなら自分の意識とは関係のない部分で、何かを否定し、誰かを傷つけることがあります。
そんな時に、「自分は正しい!」と意固地になるのでなく、「そういう考え方もあるんだ」と思えるような人間になりたい、私はそう思っています。
皆さんがこの記事を読み、何かを考えるきっかけになれれば幸いです。
今回はここまで。
以上、お相手はゆたでした。
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