「ダウン症のバービー人形が初登場」

ダウン症

この記事は約 4 分で読むことができます。

皆さんこんにちは。Pinkです。今回はアメリカ、ニューヨークの大手玩具メーカー「マテル」の人形バービーのシリーズに、「ダウン症」の女の子が初めて加わったことについて書きたいと思います。

ダウン症とは

最も多く見られる染色体疾患のことです。人間の染色体は常染色体1〜22番各2本ずつと、性染色体2本の計46本ありますが、「ダウン症」は21トリソミーとも呼ばれるように、21番目の染色体が正常であれば2本であるところ、何らかの原因で1本過剰となり「知的障害」や「身体的発達」の遅れなどを引き起こします。

また、「ダウン症」は染色体の構造によって次の3つに分けられます。

染色体の構造

①「標準型」     全体の約95%

②「転座型」                  全体の約3%

③「モザイク型」   全体の約2%

身体的特徴としては、つり上がった目と低い鼻頭が小さく扁平な顔立ちが挙げられます。

ダウン症」は筋肉が低緊張であるため、口が開いたままの状態も多く見られ、全体的に小柄、肥満傾向であることも身体的特徴となります。

低緊張…自分の体を支えるための筋肉の張りが弱い状態のこと

参考サイト:ダウン症患者の健康と生活実態・NIPT(新型出生前診断)について …

 



バービーシリーズ

バービーは1959年の発売から数十年間、いつも白人で金髪、ウエストが細くて胸が大きく、実用的ではないハイヒールを履いた人形でした。

マテル」は2016年に売上の伸び悩みを受け、より現実的なモデルを導入することで、体格4種類と肌の色7種類、目の色22種類、髪型24種類のバービーが選べるようになりました。

それから3年後に誕生したのが「ファッショニスタ」シリーズです。

ダウン症」のある女の子が初めて加わったことは、子供達に美しさの多様さを伝え、障害へのネガティブな視点を取り除こうとする「ファッショニスタ」シリーズの新モデルとなります。

全米ダウン症協会と協力し、医学専門家の監修の下で、「ダウン症」のある人の体格や顔の特徴、「ダウン症」でよくみられる手相まで、正確に反映するよう努めたとの事です。

新しいバービーは足首を支えるピンクの装具を着け、足底装具に対応するファスナー付きのスニーカーを履いています。ワンピースの柄にはダウン症啓発運動のシンボルマークである蝶や、シンボルカラーの黄色と青を取り入れています。

また、「ダウン症」は染色体22対のうち21番目が3本あるために起きることから、啓発運動には3本の染色体を示す矢のマークが使われる。ピンクのネックレスには、このマークを採用しました。

参考サイト:ダウン症のバービー人形が初登場 多様性を反映(2/2) – CNN.co.jp

 

最後に

マテル」のバービー部門を率いるリサ・マックナイト上級副社長は次のように話しています。

「すべての子供達に自分と同じバービーを見つけてもらうこと、自分と違う外見の人形で遊んでもらうことが私達の目標」だと。

そこには、「ダウン症」のあるバービーの発売によって、さらに遊びを通して子供達に障害のある人のことを理解してもらおうといった思いが感じられます。

子供達だけでなく、一緒にいる周囲の人達を通して、障害に対する理解が深まることを願っています。

ダウン症」について、他のメンバーさんが書いた記事を関連記事に挙げているので、あわせて読んで頂けると、より分かりやすと思いますので、宜しくお願い致します。

関連記事

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

HOME

ダウン症

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です