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本日のお題
お疲れ様です。蒼生(あおい)です。
今回はインクルーシブ教育(包括)について紹介したいと思います。
障害のある人とない人が一緒に学ぶインクルーシブ教育システムは、
インクルーシブ教育はSDGs17の内、【4】質の高い教育をみんなに で掲げられています。
合理的配慮と基本的環境整備を行い、障害のある者とない者も一緒の教室で受けることができるように支援してくシステムです。場のみを統合するインテグレーション教育とは違い、先ほども述べたように合理的配慮と基本的環境整備を行うものを指します。
合理的配慮と基本的環境整備
合理的配慮とは、互いに公正な立場に立って生活できるようにするためのものです。
インクルーシブ教育においての合理的配慮として挙げられている具体例。
合理的配慮の提供の例
・聴覚過敏の児童生徒のために机・いすの脚に緩衝材をつけて雑音を軽減する
・視覚情報の処理が苦手な児童生徒のために黒板周りの掲示物の情報量を減らす
・支援員等の教室への入室や授業・試験でのパソコン入力支援、移動支援、待合室での待機を許可する
・意思疎通のために絵や写真カード、ICT機器(タブレット端末等)を活用する
・入学試験において、別室受験、時間延長、読み上げ機能等の使用を許可する
次に基本的環境整備について紹介いたします。
車椅子で移動しなければならない生徒がいる場合はスロープで段差をなくすなどそれぞれに合わせた、合理的配慮が必要となってきます。
他にも点字教科書・点字ブロック・エレベータ・支援員の配置などがあります。
合理的配慮は一人ひとりに必要であり、個人によって必要な合理的配慮の仕方や程度も違うため、難しい所です。
通常クラスに行くことでのストレス負担や障害のない児童の負担を考慮したり、教員は現在でも多忙なため、合理的配慮をどこまで行うか、教員の負担をどう減らしていくのか。学校全体の課題です。
私自身がいた環境
さらっと、私の学歴をお話ししますと
小学校(8割程度のちょい不登校、高学年になると毎回遅刻し朝礼の時間に教室に入っていました)
中学校(1年生の1学期以降不登校で、別室登校で2年生のみ行き、また3年に不登校)
高校生(長く在学はしたが、チック症状がひどく授業が受けられず中退) 全て通常学級です。
小学生はなんとなく行くことが嫌になりました。私は発達障害を持っているため、友人はいましたが集団の中で合わせるということが苦手だったのかも知れません。朝も苦手でなかなか起き上がることができませんでした。
周りの子たちはこういう子として受け入れていてくれたような気がします。
ですのであまり小学校では苦になる事はありませんでした。
鬱のひどかった中学の頃ですが、発達障害のトゥレット症が顔を見せ始めました。
別室登校をしていた私ですが、別室は2部屋ありました。
一般教室くらいの大きさの部屋と小さな教室です。
精神的ストレスが多い場合はその小さな教室で手の空いている先生と私だけで勉強する環境を与えてもらいました。
ですが、中には精神状態が落ち着いていない時に無理やり所属していたクラスに連れていき授業を受けさせる先生達や、私の持病トゥレットで時計を凝視してしまう行為があるのですが、授業を完全に止め注意を受けました。
その先生は「他にもチラチラと時計を見る人がるけど、先生は不快だからそんなに時間気にするらな授業しなくてもいいのね!」「こうやって授業を止めてみんなの勉強時間を減らすけれどいいの!?」等言われましたが
今考えるとそのやり方は職務放棄で、止めたの先生じゃんと言いたくなりますね。
教員自体の情報の伝達ができていない部分や、そもそも障害に偏見を持っている人もいました。
子どもの自分には何も抵抗のすべがなく泣いたのを覚えています。
無意識のため、私は時計を見ていたことをその時は知りませんでした。
なんで怒られなきゃなん。と泣いていました。
こういう風に振り返っている生徒の方は特段気にすることもなく受け入れてくれていました不登校になったからといってよそよそしくることもなく。教室は別だけどそれだけじゃんみたいでした。
どちらかというとその当時は親も含め、大人の方が受け入れることをしてくれなかったなと思います。
新しいことを受け入れること。稀有なものを受け入れることは、大人の方が嫌がることが多いのかも知れません。
教員での伝達や偏見をそのまま出すような、環境も整っていない教室に、無理やりに腕を引っ張り中へ連れて行かれることは苦痛でした。
障害児側に強要する形で行っていくことは、互いに潰れていくのではないかと思いました。
まして私は、トゥレット症という障害で、声が出てしまう症状がありました。
別室環境を全てなくされてしまうと休息する場所がなくなってしまうという思いはあります。
諸外国の取り組みは
教育先進国と言われているフィンランドでは、「一部の子どもだけではなく、全ての子どもに、合理的配慮の上で教育を受けられる権利がある」というのを前提に特別支援教育には3段階の支援体制が用いられています。
画像引用:フィンランドでインクルーシブ教育を実践している小学校の先生にインタビュー!障がいの有無に関わらず、全ての子どもに特別支援の視点を。(先生の学校)
おおまかな説明となりますが
基盤となるGeneral support(一般的な教育)は全ての子どもが持つ教育の権利
二段目がIntensified support(より強化された支援)は支援は同じだが、保護者と子ども向けに個別計画が作られる
一段目Special support(特別な支援)は保護者と子どもと一緒に個別計画を作成し、より充実した支援を受けられるようにする
これらを掲げ、取り組みを行なっています。
フィンランドでは先生に生涯学習の機会が設けられ、それらを行う環境が整っているようです。
市が提供する研修では教員は休むことができ、他の先生が授業を担当し研修が受けれるとのことでした。
参考・参照:フィンランドでインクルーシブ教育を実践している小学校の先生にインタビュー!障がいの有無に関わらず、全ての子どもに特別支援の視点を。(先生の学校)
日本はどこまで進んでいるのか
テレビなどメディアでは頻繁に見聞きすることはありませんが、
こちらのサイトでは多くの事例を見ることができ、「インクルーシブ教育システムの定義」や「特別支援教育の理念と基本的考え方」に乗っ取り、ひとりひとりと向き合い学校生活を進めているようです。
サイト:「合理的配慮」実践実績データベース(インクルDB〜インクルーシステム教育構築支援データベース)
感想
日本に合理的配慮や基本的環境整備が浸透しているのかと言えばそうではないように感じます。
偏見や元々あった建物の環境などから難しい部分もあると思いますが、みんなが公正に教育を受けれるより良い日本や世界になっていけるようにしたいですね。
お付き合いいただきありがとうございます。蒼生(あおい)でした。
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