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こんにちは、金次郎です。
私は生まれた時からの難聴でありません。
過去の記事にも書いていますが、新卒で入社した会社で無茶な時間の労働をした為に「うつ病」や「パニック発作」を起こし、その時に有った「めまいや耳鳴り」を放置してしまった結果、徐々に聴力が落ちて行きまして、6年前に「障害者手帳」が交付されるまで聴力が落ちてしまいました。
今回は、聴覚障がい者だって働けると言う実例と、聴力に障がいを持っている人の悩みや、その様な人と対応する時に知っていて欲しい事を書いてみます。
店員は全員、聴覚障がい者
福岡県福岡市早良区に「店員は、全員聴力に障がいを持っている人」が対応する「リンゴ飴」専門のお店が、4月3日にオープンしました。
お店のコンセプトは「何度でも失敗してもいい」です。
代表を勤める梶本真佑さんは、次の様に語ります。
「これから考えるのは、当たり前ではなく新しいこと。
失敗しても大丈夫。
分からない時は100回までは聞いて大丈夫。
101回目は相談しましょう。
障がいの中でも難聴の人の離職率は高いと聞きます。
仕事を辞めて、職業訓練に行く人もいるけれど、受け皿となる会社が少ない。
飴は1回塗り方を失敗しても、もう1回塗れば、きれいにできあがる。
『あっぷりてぃ』で働いて、自信を取り戻して、再就職という流れがあってもいいと思います。」
梶本さんは、このお店だけではなく障がいを持つ子供たちの「放課後デイサービス」の責任者もしています。
「あっぷりてぃ」と言う、お店の概要
店名 :りんご飴専門店「あっぷりてぃ」
場所 :福岡県福岡市早良区藤崎1-14-5(福岡市営地下鉄 藤崎駅より徒歩10分」
駐車場 :有り
支払方法:現金・クレジット決済・電子マネー・PAYPAY・交通系IC
電話番号:070-1943-0242
HPアドレス:http://appretty.net/
「あっぷりてぃ」のこだわり(HPより抜粋)
主に青森、長野県産の減農薬りんごを使用しております。
季節などに合わせて、その時々の見た目や、味を厳選したりんごのみを使っておりますので、品種によって香りやジューシーさや食感、甘味と酸味のバランスの取れたりんご飴を楽しむことができます。
また、りんご飴としては珍しい直径約8cmの大玉のりんご飴となっており、見た目のインパクトもあり贈り物としても大変喜ばれる一品となっています。
知っておいて欲しい、聴覚障がい者の悩み
「聴覚障がい」と言っても、なった時期や状況は様々です。
なった時期
・生まれた時から聞こえない人
・途中で聞こえなくなった人
難聴の状態
・まったく聞こえない人
・補聴器をつければ聞こえる人
その様な、聴覚障がい者が悩んでいる事は以下の様な事柄です。
1・情報が入って来ない
・駅のアナウンス等が、良く聞き取れない
・病院の待合室での呼び出しが聞こえない
2・情報が伝えられない(電話が出来ない)
・110番や119番などの緊急ダイヤル
・クレジットカードやキャッシュカード紛失時の連絡
3・誤解される
・街を歩いていたら、掛け声に気がつかず「無視するな」と怒られた
・自転車に乗っていたら、補聴器を音楽プレーヤーのイヤホンと間違えられて、警察に止めら
れた
参考:(NHK福祉情報サイト ハートネット)
これだけは知ってほしい!聴覚障害のある人たちの悩み
便利なグッズ
福岡県春日市に有る「クローバープラザ」。
こちらは「福祉」や「人権」・「男女共同参画」などの情報提供を行っている施設です。
この施設に「福岡県聴覚障害者センター」と言うのがありまして、聴覚障害者の為にビデオの制作や貸出、手話通訳者・要約筆記者による相談を行っています。
ここが制作した「防災グッズ」に以下の様な物が有ります。
・「救援連絡カード」
画像引用:(クローバープラザ内「福岡県聴覚障害者センター」)
聴覚障害者のための防災
・「避難所での災害時問い合せシート」
画像引用:(クローバープラザ内「福岡県聴覚障害者センター」)
聴覚障害者のための防災
・「となりぐみバンダナ」
画像引用:(クローバープラザ内「福岡県聴覚障害者センター」)
聴覚障害者のための防災
これらはいずれも災害の際に避難所や近くの方に助けを求めたり、逆に手話ができることなどを周りに知らせることで同じ境遇の方の助けになるようにとの思いで制作されました。
終わりに
私は、補聴器を着けていますので、上記各論③で書いた「難聴の状態」では、補聴器をつければ聞こえる人に当たりますが、補聴器を着けていれば完全に聞こえるか?と言われれば「No」です。
騒がしい場所とか、小声で話しかけられると聞き取れない事があるので、2度3度と聞き返したりします。ですので、皆さんには補聴器を着けている人に話しかける時には、配慮して欲しい事があります。
1.マスクを外して口の形を見せてほしい。
2.ゆっくりはっきり話してほしい。
3.困ったときは筆談してほしい。
4.重要なことはメールしてほしい。
障がい者の皆さんは、誰だって好きで障がい者になった訳ではありません。
生まれつきの方もいれば、事故や過重労働でなった方もいます。
もっと、障がい者に優しい世の中になって欲しいです。
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