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こんにちは、金次郎です。
私は現在、障害者手帳を持っている難聴で耳鼻科と、その難聴の元になった若い頃の長時間労働によるストレスから発生した、うつ病やパニック発作と不眠症などの治療で精神科に通院しています。
実は私、耳鼻科での医療費は普通に3割負担ですが、精神科での医療費は1割負担で済んでいるんです。
何故でしょう?
自立支援医療制度(精神通院医療)とは?
何らかの精神疾患で精神科への通院を続けなければいけない人は、表記の自立支援医療制度と言うのを利用できます。
精神科で診断書を作成してもらい、診断書と共に世帯の収入が確認できるものを持って住んでいる自治体の福祉課に行って申請します。
私は実家に両親と共に住んでいますが、これを申請する為に市役所に行って住民票の「世帯分離」と言うのを行いました。
そうしないと、私個人の収入だけでは無く親の収入も合算されてしまうからです。
申請が通れば、役所から「自立支援医療受給者証」と言うのが送られて来ます。
ただし、受給者証の有効期限は1年なので、毎年有効期限前に継続申請の為に診断書を作成してもらわなければいけません。
精神科で処方されるお薬は、法律によって1回の診察で2週間分しか処方できない規則になっていますので、隔週で通院している私は、この制度のお陰でだいぶ助かっています。
さて何故、今回高齢者の医療費負担を増やす検討を始めたのか?
現在の日本での医療費負担は、70歳~74歳の方は2割負担、75歳以上は1割負担(現役並みの収入がある方は、年齢に関わらず3割負担のまま)です。
しかし、お年をめされると身体のあちらこちらが悪くなって来ます。
それで、去年2018年の医療費窓口負担を見ると約43兆円のうち、37%に相当する16兆円が75歳以上の方の医療費だったそうです。
あと3年ほどで、もっとも人口の多い「団塊の世代」が75歳を超えます。
そうすると医療費の負担が飛躍的に増える事が予想されることから、政府は「国の借金を増やさない」&「現役世代の保険料負担を増やさない」の、2つの増やさないを目標に新たに75歳以上になる人の窓口負担を現在の1割から2割に引き上げる検討に入りました。
上記「新たに75歳以上になる人」を太文字にしたのは、現時点で75歳以上の方は1割負担のままで負担割合は変更にならないからです。
インターネットでは「平等に全員2割にしようよ」などと言う意見も見受けられます。
終わりに
現在85歳の私の父も、歳のせいか色々な科目の病院に行っています。
昭和一桁生まれは、理屈っぽいのか「あの医者はダメだ!」とか「この病院は患者に対する対応がなっていない」とか言ってコロコロと病院を変えています。
対する母は、たまに腰が痛いとか言いながらも、今でも元気に週2回の卓球クラブに通っています。 母に聞くと、大企業に勤めていた父の年金額が多額なので、両親の医療費は3割負担のままだそうです。 ですから、近所の方と医療費の話になっても、負担割合については言わない様にしているそうです。
耳鼻科に精神科に胃腸科に、時々整形外科にも通院している私。 高齢の両親より、私が一番色々な科目の病院に行っている感じです。 私が75歳になる頃には、更に負担割合が増えている事が容易に想像できますが、どのくらいの負担割合になっているか怖いですね。 皆さんもテレビや新聞のニュースを良く見て、毎年送られてくる健康保険証を確認し、疑問があれば随時住んでいる役所の健康保険課に確認をしてみましょう。
・みんなのメンタルヘルス総合サイト(自立支援医療制度) https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_05_01med.html
・75歳以上、負担2割で医療費8千億円削減 厚労省試算 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191202-00000006-asahi-soci
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