世代間の一票の格差-ドメイン投票制度は格差解消につながるか?-

一票の格差

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はじめに

先日の都知事選挙は小池百合子さんの3選で幕を閉じました。石丸伸二さんは若者世代の後押しを受け2位の得票数で善戦しました。今回は世代間の一票の格差についてです。

今回の都知事選は選挙期間中にメディアであまり取り上げられなかったことについて本当に残念だなと思いました。開票され当選が決まってからほかの候補者でこんな政策を掲げ、活動をする候補者がいましたよ、それでは遅い気がします。

56人の候補者がいたので、公平性を担保したのかもしれません。または、現職である小池氏が公務をしながらだったのであまりメディア露出が少なく感じたのかもしれません。

現状の投票制度では、どうしても上の年配の方が投票数や投票率で高いので、シルバー民主主義になりやすく、政策や候補者の選択に影響する。しかし、これからを生きる若者の声も反映してほしい、その願いから何のしがらみのない既存の政治家ではない若い政治家が出てきたので政治を託したかったのでしょう。もちろん、年代関係なく共感した人もいたでしょう。

ドメイン投票制度

今の投票制度では、シルバー民主主義と呼ばれる現状を変えることが難しいのでしょうか?

皆さん、ドメイン投票制度というのをご存じでしょうか?ポール・ドメインによって提唱された投票方式です。投票権を、赤ちゃんからお年寄りまで全員に投票権を与える制度で、まだ実現には至っていませんが、最近維新が0歳児選挙権というのを次の衆議院総選挙の公約に盛り込んで導入しようとして話題になったようです。

ドメイン投票制度と0歳児選挙権というのはほぼ同じ内容です。

親は子の将来を考え投票するのではないかと思われ、すべての人が投票権をというのは達成し公平な選挙が行えるという意見もあります。

反対意見としては、親が子供のことを考えて投票するとはわからない、有権者ではなく候補者の世代や男女構成を変えるべきで多様な政策を提示するべきだ、などの意見があがっています。また、法的にも問題があり導入するには議論などが必要となってくるようです。

ポスターの掲示

また今回、選挙ポスターがいろんな意味で話題になりました。56人分も貼りだせなかったり選挙のたびに掲示板を設置しないといけないなど様々な問題がありました。今回、都知事選に立候補し5位の得票数を得た安野貴博さんは、デジタルサイネージを活用すれば問題の解消につながるのではと述べています。実際にデジタルサイネージを活用するのならばこれから解決しないといけない問題、どこで表示させるのかや、いろんな諸問題がありますが、すごくいい案だと思います。

都知事選以後

石丸伸二さんは開票の結果を受けて何本かのTVに出ていました。

しかし質問者の問いに真正面から答えずに見ててとても残念な気持ちになりました。推測ですがメディアに対する不満や不信感が態度として出てしまったんだろうと思います。

この石丸伸二さんが出てきたことによってこれから選挙の応援の仕方が変わるかもしれません。イメージからである紫のTシャツを着た人や投票権のない東京以外から実際に熱を感じたい為に遠方から演説を聞きに来た人もいたようです。

まるで、芸能人の応援やアメリカの大統領選に近い盛り上がり方だなと思いました。石丸さんのような候補者が後を追うようにたくさん選挙戦に出てくれば政治に関心を持つ人が増えるかもしれません。

メディアが報じなかったから投票数を伸ばせたのか?今後メディアに出ることによって、切り取られたイメージから実像が浮かび上がるかもしれません。

石丸伸二さんについては賛否両論ありますがきっかけや変化を与えてくれたことはまちがいないでしょう。今後の動きも気になります。 

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考記事

参考:「テレビが1秒も取り上げなかった」都知事選5位の安野貴博さんと考える“選挙報道” 不適切ポスター・政見放送…候補者として感じた課題は?【news23】 | TBS NEWS DIG (1ページ)

参考:ドメイン投票方式のメリット・デメリットと票を貯えられる投票方式の提案(島澤諭) – エキスパート – Yahoo!ニュース

参考:「0歳児選挙権」が波紋 維新・吉村氏、衆院選公約で是非問う考えも法的ハードル高く – 産経ニュース (sankei.com)

参考:選挙の「1人1票」は平等か…「余命に応じ票配分」で若者に不利な現状が変わる? | 政治 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ

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