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こんにちは、どうも、ゆたです。
最近、めっきり暑くなって、夏だなー、と感じる今日この頃。
夕焼けを見ていると何故か、学生の頃を思い出したりして、ノスタルジックな気持ちになります。
そんな中、目にしたとあるニュース。
それは、文科省が各教育委員会に送った通知でした。
その内容は「『交流』の側面のみに重点を置いて共同学習を実施することは適切ではない」とのこと。
これは何を言っているのかというと、障害がある子供たちと障害がない子供たちを一緒の教室で授業を受けることは適切ではないというものです。
最初、これを見たときは悲しい気持ちになりましたが、調べていくうちに感情だけの問題ではないこともわかりました。
今回は、少し難しい話題ではありますが、文科省の通知について、皆さんと一緒に考えていこうかなと思います。
文科省の通知、その真意とは?
文科省の通知があったのは令和4年4月のことです。
文科省は各教育委員会に通知を交付し、特別支援学級の子供は授業時間の「半分以上」を特別支援学級で過ごすよう求めました。
そもそも、なぜ、このような通知を出したのか。
考えられる要因は大きく分けて3つほどあります。
①特別支援学級の在籍者の増加
現在は皆さんの知っている通り、少子高齢化の時代です。
しかし、実は、特別支援学級の在籍者は年々、増加傾向にあり、5年度は37・3万人で、10年前から倍増しています。
昔よりクラスに在籍する障害のある子どもは多いのです。
そのため通常学級で教育を進めるには困難な可能性があります。
②支援のための特別な教育課程が生かされていないため
現在、特別支援学級の子どもも授業時間の半分以上を通常学級で過ごしています。
そのため、支援のための特別な教育課程を十分に編成しているのにも関わらず、生かされていないケースもあります。
③教育現場の負担を軽減するため
現在、教育現場はかなりひっ迫した状況です。
教員数も足りておらず、十分な休みも取れない状況だといいます。
そんな中で特別支援学級の子どもたちを複数人、教育することはただでさえ、負担が大きい先生たちにとって、重みになる可能性もあり得ます。
このような理由から文科省は今回の通知を出したのだと思います。
学校現場や保護者の反応
それでは通知を受けた際の教育現場や保護者の反応を見ていこうかなと思います。
3月末、特別支援学級に在籍する子どもを持つ保護者は会見を開き、不安と憤りをあらわにしました。
「障害のある子とない子がお互いを知る機会が奪われる」
保護者らは、通知の授業時間に関する部分の撤回を国に勧告しました。
「『半分以上』で分けるのは分離教育の促進にほかならない」と批判しています。
枚方市の担当者は、今回の文科省の通知を受け、「それぞれの生徒にあった丁寧な対応が本当にできていたのかや、生徒が指導内容をしっかりと理解していたかを確認する必要がある」と説明してます。
また、約50年前から支援教育に力を入れてきた豊中市は、「特別支援学級の子どもであっても、1日中通常学級で過ごすケースもあった」といいます。
そして、その効果について「子供たちの中でクラスメートという意識が高まり、友人の中で自立の力が養われる」と強調してます。
続けて「通知は重く受け止める。今後も変わらず丁寧な支援教育を実施していく」と述べています。
参考:突然の文科省通知は障害者分離か 「ともに学ぶ」大阪の特別支援教育に逆行で保護者困惑
終わりに。
私は文科省のいわんとしていることも分かりますし、保護者の方々や教育現場で頑張っている皆様の気持ちも人一倍わかります。
それを踏まえて、障害がある子どもだとしても、通常学級での教育を認めてあげてほしい、と思っています。
これは障害者が可哀そうだから、といった理由ではなく、これから社会で生きていく障害のない子どもたちにとって必ずプラスになるからです。
社会に出れば同じ職場に障害を抱えた人もいるでしょう。
特に従業員が多い企業に行けば、その可能性は大いにあります。
それ以外でも電車や買い物中など、外で障害者を見かけることもあるでしょう。
そのたびに、驚いてしまっていては、お互いに生きづらい世の中になってしまうと私は思うのです。
しかし、子どものうちから障害のある子どもと一緒に生活していれば、障害のある人に対して、慣れることができると思うのです。
慣れておけば、職場で障害ある人を見ても驚かず、すんなりと受け入れることができると思います。
なので、障害がある子どもであっても同じ教室で授業を受けるという経験をしてほしいのです。
少し持論が過ぎましたが、皆さんはどうお考えでしょうか?
皆さんにとっても、何かを考えるきっかけになれたら嬉しいです。
それでは今回はここまでです。お相手はゆたでした。
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