今年は硬貨の発行枚数が減ってるんだって

この記事は約 5 分で読むことができます。

 こんにちは、金次郎です。

 9月になると言うのに、今年は「令和4年」刻印の硬貨を、未だ手にしていないです。例年、3月から4月には、その年の元号の硬貨を手に入れていましたので、今年は何で手に入らないのだろう?と思っていました。

 実は下記の様な理由が有ったのです 

2022年の硬貨発行枚数を削減

 財務省は、7月15日に2022年度に製造する硬貨の枚数を6億2907万枚と発表しました。
 この枚数は、年度当初の4月1日に発表した発行予定枚数より2割強減らしており、比較可能な2003年以降で最小の発行枚数となります。
 2003年度の硬貨発行枚数が、約13億9000万枚でしたので、今年はその半分以下です。
 発行枚数が当初予定より減らされたのは100円硬貨と10円硬貨です。

        当初計画     改定後
・100円硬貨 3億4400万枚 → 2億枚
・10円硬貨   1億0200万枚 → 6100万枚

 10円硬貨の製造枚数が、1億枚を下回るのは初めてだそうです。
 なお、それ以外の硬貨は当初の予定通りの発行枚数です。

(財務省)貨幣の製造枚数の改定(令和4年7月15日)https://www.mof.go.jp/policy/currency/coin/lot/2022kaheikeikaku-kaitei-1.html

何故、発行枚数を減らしたの?

 どうして、こんなにも硬貨の発行枚数を減らすのでしょうか?
 これは、近年ICチップを使ったプリペイドカード型電子マネーや、QRコードを使ったキャッシュレス決済が、かなり普及した事が理由にあります。

 更に、ゆうちょ銀行が2022年1月からATMで硬貨を入金する際に、手数料を取り始めるなどしたのも、硬貨の使用数が減少したことの要因の1つです

 皆さんも、スーパーやコンビニのレジなどで、カードやスマートフォンを読み取り機にかざして買い物をしている人を見た事が有ると思いますし、実際にその方法で買い物をしている方もいるでしょう

キャッシュレス決済の落とし穴

 現金だと「あと財布に、いくら残っている」と目視で確認できますから、買い物し過ぎちゃったなと言う時は、自分を抑える事ができます。

 キャッシュレス決済だと、その様な金銭感覚が無くなり気軽に買い物をしてしまい、使い過ぎが分からずに請求書の金額を見て「こんな金額なんて払えないよ」と言う事態に陥る可能性があります。

 1990年代初めのバブル経済時代には、ほとんど無審査な状態で複数社にまたがってクレジットカードが作れたりしましたので、クレジットカードによる「カード破産」が問題になりました。
 それと同じ様な事が、また起こりそうな気がしています

キャッシュレス決済の普及で困る人々

 ズバリそれは、IT機器の扱い方に慣れていない方々です。
 今でもスーパーでオートレジを目の前にして、操作方法が分からず店員さんを呼んでいる方を良く見かけます。そのため、スーパーによっては、オートレジの近辺に操作方法を教える店員を配置しているお店もあります。

 オートレジを苦手としているのは、高齢者の方が多いですが、パソコン等IT機器をあまり使った事のない中年世代も、苦手と感じている方が少なからずいます。
 その様な方々は、スーパーでもオートレジを避けて通常レジに並ぶ様にしている感じがします。

閑話休題

 ハローワークの求人検索機も、数年前にタッチパネル方式からマウスを使って求人画面をスクロールしたり、見たい求人をマウスの左クリックで選んだりの方式に変えています。

 私は「これ、パソコンの操作に慣れていない人には難しそうだな?」と思い、帰り際に受付で「求人検索が、し辛くなりましたね」と言ったら、受付職員さんは苦笑いしながら「皆さんから言われます」と答えていました      

終わりに 

 この造幣局の硬貨発行枚数削減に合わせたのかな?と思っているのが、ここ福岡県に在る私鉄の西日本鉄道(西鉄)が運営する、西鉄ストアでのポイント付与の制度改定です。

 今までは、現金でもICカード乗車券「nimoca」での清算でも、どちらでも買い物するとポイントが付いていました。でも、9月1日からポイント付与はICカード乗車券での支払いのみに変え、現金払いだとポイントは付かなくなりました。

 「nimocaポイント付けたかったら、ICカード乗車券で清算してね」と、暗に現金の取扱量を減らそうと言う意図が感じられます。その代わりに、現金払いでも楽天ポイントが付く「ユナイトカード」と言うのを作りましたが、なぜnimocaポイントでは無く楽天ポイントなのか?私的には謎です。

 このnimocaポイント、1ポイント=1円でICカード乗車券の残額に交換する事ができますので、私は「今月からは、いつもより多めにチャージしておくか」と、早くも店舗の制度改定に乗っています。
 しかし「電車やバスに乗らないから、ICカード乗車券を作ってないので現金で買っている」と言う人は、わざわざ新しく出来た「ユナイトカード」を作るかなぁ~?なんて思ってます。

(西鉄ストア)スターnimoca会員のお客様へ 大切なお知らせ
https://nishitetsu-store.jp/unitecard/
※ 画面を少し下にスクロールすると「大切なお知らせ」画面が出て来ます。

(Yahoo)今年度の硬貨の製造枚数が過去最少に。100円玉と10円玉は製造減。
     最も枚数が多いのは何故か500円玉https://news.yahoo.co.jp/byline/kubotahiroyuki/20220716-00305844

HOME

 

2 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。
    今回の記事で思ったことは、キャッシュレスのメリットとデメリットが如実になったように思われます。
    個人によっての収入と支出をわかっていても
    、決済方法が選べなくなるのが悲しくなりました。
    これからも記事を楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます。
      財務省は、2年後の2024年に発行する新しい肖像画の紙幣は、予定通り発行すると言っています。
      記事にも書いた様にクレジットカードなどを始め「キャッシュレス決済」は使い過ぎが分かりつらく
      請求書が来て慌てる事になります。
      現金の方が、使い過ぎを律する事ができますから、私は現金払い派です。

  • カメレオン へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。