プライド指標2021~受賞企業、続々発表~

PRIDE指標2021

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プライド指標 2021

任意団体「work with Pride」は、職場におけるLGBTQ+等の性的マイノリティの働きやすさを考えるカンファレンス「work with Pride 2021」を、オンラインにて2日間開催しました。

初日の11月11日(木)午後には、職場でのLGBTQ+に関する取組評価指標『PRIDE指標』の2021年の結果が、カンファレンス内にて発表されました。

2021年で6回目となる「PRIDE指標 2021」には、300の企業・団体より応募がありました(グループ連名応募573社)。

これは昨年の233(グループ連名応募468社)から約1.3倍となりました。各賞の内訳は、ゴールドが237社、シルバーが40社、ブロンズが21社、選定なしが2社となりました。

プライド指標とは?

PRIDE指標は、日本で初めての職場におけるLGBTQに関する取り組みを評価する指標で、2016年から表彰制度がスタートしました。 LGBTQに関する取り組みを5つの評価指標に分類し、企業や団体は各指標の獲得点数により「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」の3段階で表彰されます。2021年には、新設された「レインボー」があります。

引用:LGBTQに関する取り組みを評価する「PRIDE指標」で 4年連続最高評価の「ゴールド」を受賞 | ニュースリリース | 株式会社ブリヂストン (bridgestone.co.jp)

指標の目的

「企業・団体等の枠組みを超えてLGBTQが働きやすい職場づくりを日本で実現する」ために、以下の目的で本指標を活用することを考えています。

1)企業等に、LGBTQが働きやすい職場の要件を認識いただき、社内施策を推進するためのガイドラインとして活用いただくこと。

2)毎年、本指標に対する企業等の取組み状況や取組み事例を募集し、優れた企業を表彰することで、LGBTQが働きやすい職場づくりを応援すること。

3)募集した取組み事例の中から、ベストプラクティスを可能な範囲で公開して、LGBTQが働きやすい職場づくりの定着状況や具体的な方法を、広く社会に認識いただくこと。

引用:PRIDE指標とは

 

新設「レインボー」に10社認定

2021年度には、日本社会でのLGBTQに関する理解促進 や権利擁護において、企業や団体が果たす役割や存在感が増していることも視野に入れ、国・自治体・学術機関・NPO/NGOなどとの、セクターを超えた協働を推進する企業を評価する「レインボー」認定を新設しました。

2021年から新設されたコレクティブ・インパクト型の取り組みを推進する企業を認定する「レインボー認定」には41社からの応募があり、専門家による選定委員会により10社が「レインボー認定」として選出されました。

レインボー

その中でも「P&Gジャパン」は、2021年5月からは新しく、LGBTQ+に対する「アライ」(理解者・支援者)の輪を日本社会に広げることを狙いとした研修プログラム「アライ育成研修」の社外無償提供を開始しました。

当初は社員啓発を目的に社内向け研修として実施していたが、P&Gのこれまでの知見や失敗も含めた経験を社外に提供することで、誰もが自分らしく活躍できるインクルーシブな職場・社会づくりに、貢献したいという想いから、プライドハウス東京の協力の下、社外のさまざまな方にも受講いただけるプログラムへと改編しました。

現在までに33社、合計220名以上の社外の企業や団体に提供しているそうです。

ベストプラクティスを受賞の「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の取り組み

ベストプラクティス

MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)では、性⾃認や性的指向にかかわらず、誰しもが⾃分らしく活躍できる職場の実現をめざし、2016年度以降、ハラスメントや差別を禁⽌する⽅針を明⽰し、社員向け研修を含むさまざまな啓発活動の継続実施、「同性パートナーシップ認定制度」の導⼊などに取り組んでいます。

今回、それらの取組みが「work with Pride」から評価され、前年に引き続き「PRIDE指標」の最⾼ランクである「ゴールド」を獲得することができました。

また、MUFGが参画した活動が、特に優れた取り組みとして「ベストプラクティス」に選定されました。

MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)は、社内だけでなく社会に対しても影響力を発揮するべく、みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループと協働して「私たちから変えていく~MUFG・〈みずほ〉・SMBCグループ LGBTQアライメッセージ動画」を制作し、2021年4月に開催された「東京レインボープライド2021」で公開しました

ダイバーシティ推進の取り組みは、社員を対象にしたものが中⼼になりがちですが、LGBTQに関する活動は社会に向けて取り組むことも大切です。

私たちが社会に向けてできることは何かを考えるなか、3つの⾦融機関が「チカラをあわせれば、できることが広がるはず!」と⼀致団結し、メッセージ動画を協働で制作しました。

すべての⼈がしあわせに⾃分らしくいられる世界をつくるために、「私たちから変えていく。世界を。そして、未来を。」というメッセージを伝えた本動画は、特に優れた取り組みとして評価され、MUFGを含む3社は「ベストプラクティス」に選定されました

引用:【MUFG】LGBTQに関する取り組み評価「PRIDE指標」で最⾼評価の「ゴールド」と「ベストプラクティス」をダブル受賞!|株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのプレスリリース

最後に

プライド指標への応募は、年々多くなっていっています。

それと同時に、受賞企業も増えていくことで、LGBTQに対しての理解も増えていくことでしょう。

 

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参考サイト

P&Gジャパンは「PRIDE指標」で、2年連続の最高評価「ゴールド」に加え

三好不動産LGBTの取り組みが評価されPRIDE指標2021で最高評価の「ゴールド」を受賞|株式会社三好不動産のプレスリリース

work with Pride

LGBTQに関する企業の取り組みを測る「PRIDE指標2021」の結果発表。応募企業・団体は過去最多の300社、「ゴールド」受賞が237社。今年新設の「レインボー」には41社が応募し、10社が認定。|NPO法人グッド・エイジング・エールズのプレスリリース

LGBTQに関する取り組みを評価する「PRIDE指標」で 4年連続最高評価の「ゴールド」を受賞 | ニュースリリース | 株式会社ブリヂストン (bridgestone.co.jp)

【MUFG】LGBTQに関する取り組み評価「PRIDE指標」で最⾼評価の「ゴールド」と「ベストプラクティス」をダブル受賞!|株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのプレスリリース

 

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。