LGBTアスリート最多出場の東京オリンピック

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LGBTアスリート出場最多

東京オリンピックのメダル獲得のうれしいニュースが飛び込む中、こんな記事を見ました。

「東京オリンピック、LGBTアスリートの出場が史上最多に。」という見出しでした。

先日、トランスジェンダーのアスリートのオリンピック参加の意義についての記事を書いた時に、多くのLGBTアスリートが東京オリンピックに参加しているのを知りましたが、まさか史上最多と言われているとは驚きでした。

その数は、前回のリオデジャネイロオリンピックの2.5倍だと言われています。

東京オリンピックには、163人のLGBTアスリートが参加しており、開会式の旗手には6人のLGBT当事者が選ばれています。

 

国籍は、アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、オランダ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドなどの国から、アジア圏ではフィリピンとインドの選手がいます。

カミングアウトするアスリートが増えている理由とは?

なぜこんなにも、東京オリンピックの参加者の中で、LGBTアスリートが増えているのでしょうか?

理由の一つに、2014年にオリンピック憲章が性的指向による差別を禁止することを明示したことが大きいです。

スピードやパワーを競うスポーツは男性性の象徴と捉えられていることから、スポーツ界は一般にLGBTQに対する差別意識が強いとされ、LGBTQの人たちの間では「ファイナルフロンティア」(最後の未開拓地)と呼ばれてきた。そのスポーツ界でカミングアウトが増えていることは、「ファイナルフロンティアが消滅し始めた、つまり、それだけ差別意識が薄まってきた証拠」と松中さんは指摘する。

引用:東京五輪、LGBTQ選手が過去最多に 関係者、日本社会への影響を期待(猪瀬聖) – 個人 – Yahoo!ニュース

多くのLGBTアスリートの中から、彼らのメッセージを伝えたい

トム・ボスワーズ選手

イギリスの男子競歩の選手。2015年にゲイであることをカミングアウトしている。16年のリオデジャネイロオリンピックの、大会開催中にパートナーにしたことは有名な話である。

いつも「ゲイのアスリート」として知られるのは望んでいません。まずアスリートとして知られたいが、ゲイでもある。自らを型にはめられたくないのです。だから多くの人がカミングアウトするのを恐れるのだと思います。「あの人はゲイのサッカー選手だ」「ゲイのハンドボール選手だ」と言われるからです。「彼はいい選手だ、そしてゲイでもある」と言われたい。私の二つの面であって、異なることだということがとても重要です。どちらかだけが私を定義づけるわけではないのです。

引用:「ゲイの選手」でなく「いい選手だ、そしてゲイだ」と言われたい 東京五輪競歩へ:朝日新聞GLOBE+

トーマス・デイリー選手

こちらもイギリスの男子水泳飛び込みの選手です。東京オリンピックでは、水泳のシンクロナイズドダイビング10m高飛び込みで。マティ・リー選手と共に金メダルを獲得しました。

メダル獲得後のインタビューでは、「ゲイであり、オリンピックチャンピオンであることを誇りに思う。」と語っています。

「子どもの頃は、自分が部外者で他とは違うと感じていた」とデイリーは話しています。

社会に求められる存在に自分はなれないから、自分は何者にもなれないんだと思っていた。とも。

そして、LGBTの若者たちにこのようなメッセージを送っています。

 

「LGBTの人たちがオリンピックで活躍するのを見て、若い子どもたちが自分を信じ、怖がったり孤独を感じたりしなくなればと思っている」

「あなたがどんな人でも、どこから来たのだとしても、五輪チャンピオンになれる。僕がなれたんだから」

参照:【東京五輪】 「僕はゲイで五輪金メダリスト」 ベイビーの夢実現……トム・デイリー選手の物語

 

オリンピック選手ではないですが、元女子バレーボール日本人選手もカミングアウトをしています。

滝沢ななえ選手

2006年~2013年まで、女子バレーボールのリベロとして活躍。

引退後、2017年にTV番組でレズビアンであることをカミングアウトと同時に、同性のパートナーがいることを告白している。

滝沢選手は、多くのメディアで、LGBTアスリートの悩みなどを理解してもらうための活動をしている。

「スポーツをやるにあたって、メンタルはとても大事になってくると思います。プライベートで悩んで苦しんでいる、そういうところもプレーに出てしまったりします。私が言えるのは、理解してくれる人は思っているよりもきっとたくさんいるということ。言えないことが苦しい、孤独を感じているとか、それによって前向きにプレーできないのであれば自分自身で一歩踏み出すと世界が大きく変わるんじゃないかと思います」

引用:「海外では同性愛者の存在が見えている」元バレー選手・滝沢ななえが思う日本の「女性ってさ」問題の難しさ(松原孝臣)

これからの希望

東京オリンピックで一つ残念なことがあるとすれば、オリンピック開催前に「LGBT法案」が可決されなかったことです。

しかし、今回のオリンピックのLGBTアスリートの出場増加にも見えるように、スポーツの世界も確実に変化していっています。

次の2024年のパリオリンピックでは、どのように世界は変化しているでしょうか?

私はそれが楽しみで仕方ありません。

 

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参考サイト:

東京オリンピック、LGBTQアスリートの出場が史上最多に。開会式の旗手には6人(ハフポスト日本版) – Yahoo!ニュース

【東京五輪】 「僕はゲイで五輪金メダリスト」 ベイビーの夢実現……トム・デイリー選手の物語

「ゲイの選手」でなく「いい選手だ、そしてゲイだ」と言われたい 東京五輪競歩へ:朝日新聞GLOBE+

Tom Daley: The boy with the Olympic dream that came true

金メダリストから性的マイノリティーへのメッセージ | シンクロ高飛び込み | 東京オリンピック | 東京2020オリンピック | NHK

「海外では同性愛者の存在が見えている」元バレー選手・滝沢ななえが思う日本の「女性ってさ」問題の難しさ(松原孝臣)

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。