うつ病viviの「1分前のこと」

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うつ病viviの「1分前のこと」

はじめに

私は物覚えついたころから「フラッシュバック」という症状がたびたび起きています。何かおかしいなと感じていましたが皆がそうだと思ってずっと耐えていました。

だから、まさかこれが精神病的症状だと知らずこのフラッシュバックは当たり前なことなんだとばかり。

そうやってずっと耐えてきたフラッシュバックも、最近酷くなってきて回数も頻繁になり、流石にきつくなってきました。回避したくても回避できず頓服薬をのんで乗り越える毎日。正直、限界の域に達してきました。

フラッシュバックとは

フラッシュバックを起こす主な方々は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」で、PTSDを発症する方々の半数は「うつ病・各種の不安障害等」を合併しているそうです。

私の場合フラッシュバックという症状は、日常的にずっと前から物覚えついたころからありました。うつ病・不安障害があったかどうかは今となってはわかりません。

私は若いころから、いくつかの大きな転機を経験してきました。そしてそのたび大きな壁にぶつかって、少しずつ「うつ病」を発症してきたようです。

ある日更に大きな転機にぶつかり重いうつ病を発症この大きな転機で激しく泣き叫びたくなるほどのフラッシュバックを起こすようになりました。また日常的に起こるフラッシュバックと重なって苦しく追い込まれるようになりました。

数年たち次第にうつ病の方は一時は寛解したかのようにみえました。だけど気がしただけでまだまだだったようです。私はまだ、やっぱりうつ病でした。

またPTSDでもあるようで、そのために起こるフラッシュバックに悩まされています。

そこで大きな出来事によって起きるフラッシュバックについてはお話しできませんが、「私の場合」の「日常的に起きるフラッシュバック」の一部をお話しすることでフラッシュバックとはどのようなものかを知っていただければと思います。

参考:ドクターズファイル 「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」
https://doctorsfile.jp/medication/64/

その一言が・・

何気ないその一言が、たったその一言が突然フラッシュバックしてきます。

ついさっきのその一言が急に頭をよぎり「あら?」と思った瞬間、イライラ・モヤモヤ・不安・悲しみの感情に襲われ、またその瞬間の映像・その一言・声色・音・空気までも思い出して、私の頭の中にある脳や首、胸を締めつけ息苦しくさせる。

時には涙があふれて立っていられず床に倒れ込む。

一度このフラッシュバックが起きると頓服薬を飲んでも飲んでも治まらず、深夜も続き翌朝まで続く。一旦フラッシュバックが治まっても、そのときの一言は私の頭の中に焼き付く。そして酷似する出来事が起きた時、そのときの一言はフラッシュバックする一場面のひとつになり蘇る。

いつまでもいつまでも私の頭の中にこれらは焼き付いていて何かの拍子にフラッシュバックしてきてそのたびに息が苦しくなる。

その一場面が・・

誰もが気にせず普通に通り過ぎる些細な一場面が私はどうもきついようで、何度も何度もその一場面が繰り返し連続してフラッシュバックしてくる。

その一場面の瞬間の映像・匂い・空気・表情・身振り・手振り・声色・行動などが蘇る。

それが1分前の出来事だったとしても、その一場面は頭の中に焼き付く。それは何度も何度も間髪入れずに襲ってくる。

あまりにも酷い時は立っていることもできなければ座っていることもできない。

だけど人前では無意識に隠してごまかしてしまう。なぜなら多分誰にも理解できない理解できるわけではないし見られたくない見せたくないと思っているからだと思う。

そんな一場面のフラッシュバックは酷似する出来事に遭遇すると、二重三重と重なり苦しくなり私を追いつめる。

いつまでもいつまでも、その一場面はフラッシュバックするたびに私を追いつめ追いかけてきて忘れさせてくれない。

私の口からでた一言が・・

私は基本的に人前では上手く話せない。

だからよく、おかしな言葉を使ったり上手く説明できなかったりで自分のこともよく話せない。だからその都度落ち込んで情けなく感じる。

そんな自分のことでもフラッシュバックは起きる。何度も何度も起きる。

その時に使った言葉、一言や話しの内容などが頭に焼き付いてしまって私の頭の中にある脳や首、胸を締めつけ息苦しくさせる。

こんなだから私は前に進めない。もう二度と人前に立ちたくなければ人と関りをもちたくないと思ってしまう。

いつまでもいつまでも、情けないと感じた自分自身のことまでもが何かをきっかけにフラッシュバックして追いつめて追いかけてきて忘れさせてくれない。

1分前のことまでもが・・

ついさっきの出来事が私の頭の中で繰り返し繰り返しフラッシュバックする。

大半、その出来事の最中は何事もないように通り越していて後からフラッシュバックし、はじめは「あら?」「んっ?」という感じ。それが段々酷くなって何度も何度も繰り返して頭に飛び込んできて襲ってくる。

そしてその瞬間の一言・一場面は私の中にある脳や首、胸を締めつけ息苦しくさせ、今度はモヤモヤしてきたりイライラしてきたり不安になったり悲しくなってきたりする。

すかさず頓服薬を飲む(飲んでいないと気が変になる)効いてくるまで飲む。でも飲んでも飲んでもフラッシュバックから解放されない。解放されるのは一時的で、しばらくするとまた始まる。

いつまでもいつまでも頓服薬を飲まないといられなくて、私をどこまでも追いつめる。

何十年も前のことから1分前のことまで

何十年も前のことから1分ことまで全ての一言全ての出来事がかわるがわる私に襲いかかってくる。それは一つ一つではなく関連し酷似した出来事がまとめて襲いかかってくる。

段々酷くなってきて最近はもう限界の域に達してきた。これ以上は無理。頭の中がパンクしてしまう。だけど世間は無情でなんとかしたいのになんとかさせてくれない。もう仕方がないと思うしかない。

そう諦めてはいるけれど、どうしてこんなにいつまでもいつまでもきつくて苦しいのか?

フラッシュバックして蘇った出来事は、いまだに私の頭の中の脳や首をしめ胸を苦しくさせる。何度も何度も繰り返し、いつまでもいつまでも解放してくれない。

1分前の出来事までもが私に襲いかかってくる。

補足

心的外傷後ストレス障害(PTSD)について

診断

強いストレスを感じる出来事を体験または目撃した後、恐怖感・無力感・悪夢・フラッシュバック・感情の委縮などの症状が1か月以上持続し、社会的また精神的に機能障害を起こしており日常生活や社会生活に大きな支障が出ている場合にPTSDと診断される。

治療

PTSDの特定の症状を和らげるための対処療法とPTSDそのものの治療にわけられる。

症状を和らげるためには

不安・強い不安感、うつ状態などの症状の改善には抗うつ薬や抗不安薬、気分安定薬などが使われる。

PTSDそのものの治療としては

精神療法が一般的でなかでも

トラウマに焦点をあてた認知行動療法で「持続エクスポージャー療法」があります。

これは医師などの治療者のサポートのもとトラウマとなった場面をあえてイメージしたり、逃げていた記憶をわざと呼び起したりし恐怖を乗り越えるというもので、「思い出しても危険がない」「怖いことはない」と感じられるようになるための訓練を行うもの。

その他

「認知処理療法」「眼球運動脱感詐療法」「グループ療法」といった治療法がある。

参考:ドクターズファイル 「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」
https://doctorsfile.jp/medication/64/

最後に

私は、もしこのような治療を受ける機会があったとしても受けようとはまだ思っていません。

きつくて苦しいけど限界の域に達しているけれど私はこのまま薬だけでいいと思っています(薬を増やしてもらえたらそれでいい)

なぜなら私はこのフラッシュバックで思い出す様々な記憶をバネにして、ここまで歩いてきたからです。これがあるから頑張れた。多分これがなかったら頑張ってこれなかったと思います。

それに繰り返すようですが記憶はひとつだけではなく、いくつかの大きな転機そして1分前のことまでもがフラッシュバックします。

私にとっては、これらのフラッシュバックが起きることは当たり前のことです。

これがあるから「私」なのです。それが「私」

そんな私が治療したらどうなるのか?

きつい?疲れる?私が私でなくなるのでは?

いろんなことを考えると前向きには今はまだなれません。

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2 件のコメント

  • 貴女のメールを読ませていただきました。
    今回の記事で私の中で起きていることが同じなのです。仕事の時よりもプライベートの時にあらわれてきついけど励ましてくれてありがとうございます。がんばります。

    • おはようございます。そうですか。同じなんですね。私も励みになりました。いつもコメントありがとうございます。ぼちぼちでいいから頑張りましょう。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    うつ病と闘うアラフィフ。おまけに、腰部脊柱管狭窄症!踏んだり蹴ったり。のんびり穏やかに毎日を送っていきたいと思ってます。