【ソラナックス減薬体験記】苦しい離脱症状「ベンゾジアゼピン離脱症候群」との闘い 

この記事は約 11 分で読むことができます。

 

こんにちは。TAMAOです。

現在、減薬に挑戦中です。3月7日(木)から始まり、昨日3月14日(木)で一週間。現在、噂に聞く「離脱症状」というやつを絶賛体験中です。

 

僕は、朝食後にセルトラリン25mを一錠、ソラナックス0.4mgを一錠、抑肝散(漢方薬)を一包飲み、夕方にソラナックス0.4mg一錠、抑肝散(漢方薬)一包、コントミン25mg一錠、就寝前にブロチゾラム(睡眠導入剤)一錠を飲んでいます。このなかで今回減薬することにしたのはソラナックスです。パニック発作を抑えるために飲み始めた、いわゆる「精神安定剤」です。

ソラナックス(アルプラゾラム)
区分:ベンゾジアゼピン系(向精神薬)/マイナートランキライザー(抗不安薬)

製品名:ソラナックス(ファイザー)、コンスタン(武田薬品工業)、メデポリン(沢井製薬)、アゾリタン(武田テバファーマ)、アルプラゾラム「トーワ」(東和薬品)、カームダン(共和薬品工業)

医療用途:パニック障害・強迫性障害などの不安障害に伴う不安・緊張・抑うつ・睡眠障害。また整形外科では筋弛緩作用を利用して、頚椎症、腰痛症、肩こりに対して処方される。

一日二錠飲む生活をかれこれ三年ほど続けてきたのですが、先日、主治医から減薬をすすめられました。肝臓で代謝されるこの薬、長く飲み続けるのは肝臓によろしくないとのこと。

肝臓は「沈黙の臓器」の異名を持ち、機能が低下してきても限界を迎えるまで持ち主にそれを隠し続けます。そんな肝臓に、ある日突然「ごめん! いままで黙ってたけど、実はぼく……もう限界! 動けません!」と言われてはたまりません。そこで減薬に挑戦することに決めたのです。

ベンゾジアゼピン離脱症候群

ソラナックスを含むベンゾジアゼピン系の薬は、減薬あるいは断薬した際にしばしば『ベンゾジアゼピン離脱症候群』に見舞われることが知られています。

ベンゾジアゼピン離脱症候群とはベンゾジアゼピン系の薬を続けて服用することにより身体的依存が形成され(つまり中毒ですね)、飲む量を減らしたり止めたときに、いわゆる禁断症状が出てしまうことです。

ベンゾジアゼピン離脱症候群は次のような症状が現れるといわれています。

・深刻な睡眠障害

・易刺激性(いしげきせい:ほんの些細なことで、周囲に対してすぐに不機嫌、攻撃的な態度で反応する状態)

・不安と緊張の増加

・パニック発作

・手の震え、発汗、吐き気、むかつき

・動悸、頭痛、筋肉の痛みと凝り

・集中困難、認識困難、意識の混乱

など。これらはアルコールの離脱症状と非常に似ています。

 

さあ、これからベンゾジアゼピン系の薬であるソラナックスを減薬する僕。これらの症状は現れるのでしょうか?

ソラナックス減薬体験記

以下、一週間の日記です。

一日目(3月7日)

通院日のため、仕事はお休み。減薬開始。これまで朝と夕、一日に二回飲んでいたソラナックスを一日一回に。朝に一錠飲んだので、夕方は飲まないことにする。

夜になっても体調にこれといった変化はなし。「もしかして減薬って簡単なんじゃないの?」と思いながら就寝。

二日目

朝、こんなことを考える。

「たとえば禁煙。タバコを止めるには『だんだん軽い銘柄にしていき徐々に止めていく』などとぬるいことは考えずにスパッと止めるべきだ。そうじゃないと却ってタバコへの欲求が強くなる。減薬も同じなのかも」

そこで、朝も飲まないことにした。つまりスパッと止めるのだ。昨日もなんともなかったことだし。ふふふ……減薬……簡単だ!

仕事へ。

とくに何事もなく仕事を終え、帰宅。

夜。

……そわそわする。動悸がし、なぜか汗が出る。この日の福岡は日中は暖かな陽気だったが夜の気温は約6℃。暑さを感じるのは不自然だし、そもそもふつうに「寒い」と思い、冬用の部屋着を着重ねている。それなのに汗が出る。僕は思う。「来たのか? これが『離脱症状』か!?」

眠れない。そわそわ落ち着かず、あくびは出るのに頭は忙しく回転する。ふだん通り夜11時に布団に入ったが、まったく眠れない。……12時……1時……まったく眠れない。

「酒を飲むしかない!」

なぜそんな考えになるのか? ソラナックスを飲んでないせいであるなら、ソラナックスを飲めばいいじゃん! ……しかし缶ビールを二本飲む。アルコールの力で気絶するようにして就寝。

三日目

ふだん通り朝7時起床。気分は最悪。酒を飲んだ翌日はいつもそうだ。睡眠導入剤+アルコールで良い睡眠を得られるはずがない。

今日も、いつも朝食後に飲んでいた一錠を飲まない。仕事へ。

 

……仕事に集中できない。普段は気にならない人の話し声が、ものすごく気になる。耳栓をするが、朧(おぼろ)に聞こえてくる声のほうに勝手に神経が集中してしまう。却って気が散るので、イヤホンをしてYou Tubeで音楽を大音響で流す。汗が出る。異様に出る。とくに手汗がひどい。テーブルに手の平をつけると手形が残るほど。わけのわからないそわそわ感。

昼食後、「こ、こここ、こりゃたまらん、もうダメだ!」と思い、一錠飲む。

すると落ち着いた。やはり僕は完全にソラナックス中毒のようだ……。

 

帰宅し、普通に過ごしていたが、寝る前になって再びそわそわしはじめた。布団に入ったが眠れない。昨日とまったく同じだ。どうする? 飲むか? 酒を飲むか? そうしないと眠れないか? いや! 肝臓のために薬を減らしているというのに、アルコールを摂ってしまっては元も子もないではないか! 我慢だ! 我慢するんだ!!

……缶ビール二本を飲み、気絶するように(いや完全に気絶して)眠りにつく。

四日目

休日。平日と同じように6時に鳴った目覚ましを止め、少しだけ二度寝。8時に起床。朝食後、ソラナックスは飲まず。

頭が痛い。休日なのに気分が最悪なのはすべてソラナックスのせいだ、と思う。本当は睡眠導入剤を飲んだ後に酒を飲んだからだとわかってはいるが……逆恨みでもせんとやってられん。

重い体を無理矢理動かし、日曜の日課、生き物たち(なんと爬虫類!)の世話をする。飼い主は絶不調だが、小さな家族はみな絶好調だ。

日中は少しそわそわ感を覚え続けていたが、どうにか過ごしきる。

 

夜。

そわそわ感が強くなる。暑くはないのに汗がとまらず、肌着代わりのTシャツを着替える。なぜか外を走る車の音が気になる。とくにうるさい暴走バイクの音が聞こえてくると、怒鳴りつけにいきたい衝動に駆られる。

今日は一錠も飲まなかった。

もちろん眠れず。

酒を飲んで気絶。

五日目

出勤するが、朝からそわそわ落ち着かない。

今朝もソラナックスは飲んでいない。

今日は3月11日。東日本大震災の日だ。僕は当時、神奈川に住んでいて、震度5強の揺れを体験した。僕自身は被災者ではないが、昨年亡くなった母方の祖母が、当時、岩手にいた。震度6の揺れにより家の中がめちゃくちゃになったそうだ。そして祖母、母の友人が数名亡くなった。そんなことを考えたせいか、気持ちが落ちた。

 

今日も仕事中、人の話し声がものすごく気になる。またイヤホンをし、音楽を盛大に鳴らしながらAKARIの記事を書く。

手汗でマウスが濡れる。指が震えてタイピングが捗らない。昼食時、食欲がなく、わずか二個のパンすら食べきれなかった。

 

夜。

「今日は絶対に酒を飲まないぞ!」と決意。ソラナックス中毒から抜け出してもアルコール中毒になってしまってはどうにもならない。

やはりそわそわ感が訪れる。

筋トレを始める。筋トレはいつもしているが、今日はいつもの2倍こなした。You TubeでUFC(アメリカの総合格闘技)の動画を流し、「オラァ! 殴れぇ! ボコれぇ! 締め落とせぇ!」と心の中で絶叫しながら鉄アレイを持ち上げ、腕立てをし、腹筋をする。鉄アレイを持ち上げながら、心の中で相手をボコる。

汗をかいたので、今日はシャワーではなく風呂に浸かる。

すると!

酒に頼らずに就寝成功! 今日はソラナックスを一錠も飲まず。

六日目

久々に良い目覚め。前日に酒を飲まないとこうまでも清々しい気分を味わえるのか~、そうかそうか。

「今日も張り切って減薬、というか断薬に挑むぞ」と思いながら出勤。

始業するやいなや、さっそくそわそわ感がやってくる。手汗も果てしなく湧いてくる。今日はハンカチを忘れるという痛恨のミスを犯してしまったため、ティッシュを丸めて握りしめ、手汗を吸収させながら仕事をする。

 

昼頃、そわそわ感が頂点に達する。やがて、そわそわ感が不安感に変化。いや、治まらないそわそわに対して不安が湧き上がってきたのか? どちらかわからないが、とにかく得も言われぬ不安に囚われる。恐ろしい。イライラする。恐ろしくイライラする。

いよいよどうにもならず、ソラナックスを一錠飲む。ふうう……やっぱりこの薬は効くぜえ……

 

夜。

筋トレに精を出す。ハードな筋トレと長めの風呂は離脱症状に対してとても有効だ。素晴らしく気がまぎれる。

今日も酒を飲まずに就寝できた。ソラナックスも一錠で済ますことができた。本当はゼロにしたかったが、まあ良しとする。

七日目

もうすっかり、朝食後の一錠は飲まなくなった。……が、決まって始業と同時にそわそわ感がやってくる。今日はハンカチを忘れなかったので、しっかり握りしめながら(手汗を吸収させながら)パソコンに向かう。

しかし、まったく集中できない。何も頭に浮かんでこない。一見仕事をしていながら、ただひたすらハンカチに手汗を吸収させることに午前中を費やしてしまった。

 

午後になり、なんとなく「ソラナックス 減薬 離脱症状」と打ち込んで検索してみると……

なんと、「長く飲んでいた薬をいきなりスッパリ断ってしまうのはよくない」という内容の記事を目にする。そして目安として、「数ヶ月から年単位で減らしていくことを考えよう」とのこと。そうだったのか! 目から鱗である。そうとわかれば、とさっそく一錠飲む。

睡眠薬や抗不安薬を飲んでいる方にご注意いただきたいこと 東京女子医科大学病院 医薬品安全管理委員会 神経精神科 薬剤部 2018年10月

いままで毎日二錠飲んでいたのをいきなりゼロにするのはやはり無理があったのだ。却って良くないのだ。無用な不安を感じ、ストレスを溜め込むことになるのだ。そわそわして落ち着かないときは躊躇いなく飲めばいいのだ。そう思うことができ、気が楽になる。

 

帰宅後も「そわそわしてきたら飲めばいい」と思っていたら、不思議と大丈夫だった。筋トレをし、風呂に入り、酒も飲まず穏やかに就寝。

一週間経過(3月14日)

休日。減薬開始から一週間が経過。

昼頃にそわそわを感じたので一錠飲んだ。

これからは、かつてそうだったように、「ソラナックスは頓服として、不安を感じたら飲むことにする」と決めた。そわそわや不安を感じたらすぐに飲み、そうじゃないときは放っておく、そのペースでいこうと思う。

減薬開始からの一週間を振り返って

いま僕に襲いかかっている離脱症状は「睡眠障害」「易刺激性」「不安と緊張の増加」「手の震え、発汗」「集中困難」「動悸」です。どれも『ベンゾジアゼピン離脱症候群』の症状例として挙がる通りのものです。どれもこれもなかなか、いや非常に辛いです。

とにかくわかったことは、「かれこれ三年近くも、一日に二錠飲む生活を続けてきたのだから、いきなり断ち切るのは却って良くない」ということです。まあ一般に言われている通りでした。とにかく精神的そして肉体的に辛く、ストレスが半端ではないのです。

今日も職場で、「大丈夫ですか? 汗が止まらないんですか?」と心配の声をかけてもらいました。どうやら傍から見ても、僕が離脱症状に苦しんでいるのがわかるようです。

でも、どうやら一日一錠のペースにするのは頑張ればなんとかなりそうだと思いました。まだ夜になると、昼に飲んだ効果が薄れてきたのか、そわそわ感、不安感を覚えますが、筋トレと風呂でなんとかなっています。もしもなんとかならなければ飲んでしまえばいい、そんな気楽な心構えで、減薬していこうと思います。

 

後日、また経過報告したいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

TAMAOの絵本 アマチュア童話作家TAMAOの作品紹介

2018.10.26

【AKARIの新しい取り組み】
あなたの声をAKARIにしよう!

小さい声だと届かない思いを、AKARIを使って社会に発信しませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。