パラノイアの妄想

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こんにちは。TAMAOです。

僕ってやつは、困ったことにたびたび妄想に取り憑かれます。

妄想に囚われることが特徴の疾患には「統合失調症」「妄想性障害」などがありますが、統合失調症と妄想性障害の妄想はタイプが違います。統合失調症の妄想は「宇宙から電磁波で攻撃されている」「謎の集団から監視、盗聴されている」など現実離れしたものが多いのに対し、妄想性障害の妄想はある意味で現実的、説明のつくものです。

僕は自分が後者の「妄想性障害」のほうであると自覚しています。僕に取り憑く妄想は現実的なものだからです。もちろん妄想なので事実からはまったくかけ離れているのですが、それでも論理立てて説明することができるし、たとえ事実ではなかったとしても「あり得る」ことだからです。

「人から嫌悪されている」「職場をクビになった」

僕は年末頃からつい最近までに、二つの妄想に立て続け取り憑かれました。いま現在はそれらから解放されており、解放されたことによって「ああ、あれは妄想だったんだ」と自覚できています。しかし、その只中にいるときはそれらは完全な、「厳然たる事実」でした。僕は間違いなく「絶対に人から嫌悪されている」「僕は職場をクビになった」のでした。

どのようにして妄想から解放されたのか

正直なところ、「これこれこのようにして僕は妄想から解放されました」という説明はできません。「これ!」といった解決法があったわけではないのです。ただ、妄想を抱く原因となる事柄に触れ、それに向き合ったことがよかったのかなとは思っています。実際、妄想の中でもとくに『被害妄想』については、「被害妄想を抱かせる人に直接聞いて確かめる」「被害妄想を抱く状況に実際に関わってみる」という方法が、被害妄想の内容が事実ではなかったということを確認することができ、対処法として推奨されているそうです。

僕の場合、「人から嫌悪されている」という妄想に対しては、とくに僕を嫌っていると感じていた人のことについて、信頼の置ける人に「僕はあの人から嫌われているんです」と相談したことが解放へのきっかけになりました。

僕は完全に「嫌われている」と心から信じており「そのことが辛い」という意味の相談だったのですが、相談に乗ってくれた方に「そんなことはないよ。そんなはずがない」とはっきり言われました。そこでその人に勇気を出して話しかけ、その反応を見てみました。その人はまったく何てことのない反応で、普通に会話に応じてくれました。そうして僕は徐々に自信を取り戻し(この言い方が正しいのかわかりませんが)、気がついたらそのことはもう悩みではなくなっていました。妄想から解放されたのです。

 

次の「職場をクビになった」という妄想については、そのことを職場の友達に報告したことが解放のきっかけになりました。「僕、クビになったんだ」とLINEで報告したのです。

その友達はとても驚いていましたが、翌日、職場で「そんな事実はない」ということを知り、僕にそれをLINEで知らせてくれました。僕はクビになったはずなので、「クビになってなどいない」と言われて混乱しました。たしかにクビと言われたのですから。……でも、よくよく考えてみると、それを誰に言われたのかを思い出せません。そのときの状況、心境も思い出せないし、どんな言葉でクビを宣告されたのかも思い出せません。考えれば考えるほど、誰にもそんなことを言われていません。そこでやはり勇気を出して職場に電話をかけ、たずねました。すると「クビになんかなってません」とのこと。やはり妄想だったのです。

不安、困り事、心配事が妄想になる?

僕はものすごく極端な性格で、「これこれこうなのではないか?」という不安を覚えようものなら「もういっそのこと、そうなってほしい!」と考える癖があります。「これこれこうなのではないか? わからない……どっちなのだろう、不安だ……」と悩むよりも、ひと思いに「こうなのだ」と決めてしまいたいのです。たとえそれがすごく嫌な、辛い方向のことになってしまっても、どっちなのだろうとモヤモヤするよりはマシだと考えてしまうのです。この性格が妄想を呼び起こしているのではないでしょうか。僕は自分の極端なネガティブ思考によって、自分自身を妄想に取り憑かせてしまっているのではないでしょうか。

抗うつ薬の効き過ぎが原因?

主治医にそのことを相談したとき、「もしかしたら、抗うつ薬が効き過ぎているのかもしれない」と言われました。抗うつ薬は落ち込む気分をアゲる作用があり、人によっては神経が過敏になってしまうそうなのです。

「神経過敏」という言葉を調べると「神経が過度に鋭く、物事を気にかけること。少しの刺激にもすぐに反応する、神経系統が不安定な状態」と出てきます。神経系統が不安定な状態。物事を気にかける。なるほど、この二つが極端なほどにいき過ぎると、抱えている不安が心を完全支配してしまい、結果「妄想」という形になって具現化するということは充分に考えられますね。

妄想に囚われている人との接し方

妄想は「事実ではないことを心から信じ込んでいる状態」です。妄想に囚われている人は、普通に考えればあり得ない、奇妙なことを話します。しかし「妄想性障害(パラノイア)」の妄想は不安や心配事、恐れている事柄の表れであり、その部分を論理的に説明してあげれば、気持ちを楽にしてあげることは可能だと思います。僕が実際にそうでしたからね。

注意したい点は、相手が何かおかしなことを言い始めてもそれを頭から否定しないということです。妄想に囚われている人は、それを否定されるとムキになってしまい、結果さらに妄想を深めてしまうことがあるそうです。精神医学の世界では、妄想に囚われている人との接し方は「否定せず、かといって肯定もせず」なのだそうです。穏やかに話を聞き、意見を求められたら論理的に話す。これが大切だと思います。

「妄想」という病気をうまく鎮める大原則 否定も肯定もしない「第3の方法」 PRESIDENT Online

おわりに

僕は、自分が妄想性障害だとしても症状は軽度であり、僕に取り憑いた妄想も軽いものだったのだと思っています。だから僕は楽になることができたのだと思います。ただ、症状の程度がどうであれ、不安や心配事を聞いてくれる人の存在は大きいと思います。僕にはそういう人がいてくれたことが大きい、これは間違いありません。

人間は、心の中に何かを溜め込み続け、それを一人で処理することなんてできないのではないかなと思います。

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