アンガーマネジメント part2 「怒り」が健康に及ぼす影響

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こんにちは。TAMAOです。アンガーマネジメント、前回は「『怒りという感情』はいったい何なのか」ということを学びました。

今回は「人が怒ることによって身体にどんな影響があるのか」ということを学びたいと思います。

1.怒りと健康の関係

2004年、「敵意性と怒り喚起時の心臓血管反応性の関連」をテーマとして、男子学生20名に対して調査が行われました。その結果、衝動的な怒り情動を表す「短気」が収縮期血圧、拡張期血圧の上昇と関連を示すデータが得られたそうです。

論文『敵意性と怒り喚起時の心臓血管反応性の関連(PDFファイル)』

なんと、「怒り」は心臓に……

論文を要約すると、「短気、敵意的な人は、そうではない人と比較すると、日常場面でも怒り喚起時に高い心臓血管反応性を示し、その結果、冠動脈疾患に罹患する確率が高くなることがわかった」そうです。つまり怒りやすい人は、穏やかな人に比べて心疾患に罹患しやすいということです。

これはショックです。何かと怒り発作に襲われる僕は、心臓を患う可能性がグンと高くなっているということなのですから。

2.怒り、敵意性が心疾患を呼び起こすメカニズム

欧米ではすでに「敵意性」が冠動脈疾患の有力な危険因子のひとつであると考えられているそうです。その理由として「心臓血管反応性」が注目されており――

「怒る」と……ホルモンが、血液が、そして皮膚の下に……

「敵意的な人は、そうでない人と比較すると、ストレッサー(ストレスを引き起こす物理的・精神的因子)に対して大きな神経内分泌的・血行力学的反応性を示すという仮説が立てられ、このような交感神経を介した反応性は内皮の損傷やアテロームの集積、心臓の不整脈を増加させると推測されている」、つまり、

怒ると、下垂体からのホルモン分泌に変化が生じたり(神経内分泌)、血流速度や血液粘度に変化が生じたり(血行力学的反応性)すると考えられ、その結果、血管の内表面(内皮)を傷つけたり、皮膚の下に粉瘤(ふんりゅう=かゆ状の塊=アテローム)ができたり、不整脈を発生させると推測されている

のだそうです。

ショックです……僕は怒り発作に見舞われるたびに血液がドロドロになったり、血管が傷ついたり、皮膚の下にわけのわからない塊ができたりしている可能性があるということなのですから。

3.怒りと心疾患の関係性、人種にも違いが?

人種(「人種」という言葉は嫌いなのですが……)によって、攻撃性と心臓血管反応性の関連は異なる、という報告もされています。

たとえば、日常場面における血圧を測定した結果、いわゆる黒人には敵意性と血圧の関連が見られたが、白人ではその関連は見られなかったそいうです。またインド系シンガポール人と中国系シンガポール人を対象にした実験でも、怒りが誘発されたときの特徴に違いがみられたそうです。このことから、敵意性と心臓血管反応性の関係性は、人種、あるいは文化によって違いが出る可能性があると考えられています。

ちなみに日本人は、怒りに関連した冠動脈疾患を含む心疾患の発症率は、欧米の人たちに比べると低いのだそうです。僕の中で「日本人はせっかちだ」という印象があっただけにちょっと意外でした。これはどういうことなのでしょうか? せっかちで心に余裕がないだけに、みんなしょっちゅう怒っていて、もはや怒り程度では心疾患の原因にすらなりにくくなっているということでしょうか。

4.今日のまとめ

日本人の「怒りと心疾患の関連性」が欧米の人に比べて低いとはいえ、怒り、敵対性が、血液や血管、心臓に決して良い影響を与えることはないという事実に変わりがないことは間違いありません。

アンガーマネジメントをしっかり学び、怒りをコントロールすることをマスターしないと、人に迷惑をかけるだけではなく自分の人生の長さまで損してしまうのですね。

とある意見によれば、怒りやすい人と怒らない人の平均寿命は平均で約7年も違うのだそうです。また極端な意見では、怒りやすい人と怒らない人の年収は2倍近くもの差があるそうです。

何にせよ「短気は損気」ということなのですね。

 

さて、次はいよいよ「怒りのコントロール」について学ぼうと思っています。

 

part3はこちらです。

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パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。