加害恐怖にどう立ち向かうか

この記事は約 7 分で読むことができます。

 

こんにちは。TAMAOです。「心の病、大歓迎! 来るもの拒まず! 何でも患います!」がモットーの疾患コレクター、TAMAOです。

晴れて『強迫性障害』のお墨付きをいただき、新たに発生した不安感、恐怖感が『加害恐怖』だとわかりました。これからは勇気を持って、その『加害恐怖』に立ち向かっていく所存でございます。

まずは敵をじっくりと分析することから始めたいと思います。

加害恐怖とは

「自分が人に迷惑をかけてしまうのではないか」、もっと極端になると「自分が人に危害を加えてしまうのではないか」というような「不安」「恐怖」を抱えてしまう心理状態をいいます。例えるなら(過去の記事で何度か使った例えで恐縮ですが)、「目の前にあるこの繊細な繊細なガラス細工、これに触ったら壊してしまうかもしれない」という心理を想像していただくとわかりやすいかと思います。その恐れを他者に対して日常的に感じ続けてしまう状態が『加害恐怖』です(対象が「人間」ではなく「物」の場合もあります)。

人によっては、特定の条件の人に対して加害恐怖を覚えます。例えば『子供恐怖症』。これは「子供」を前にすると不安や恐怖を覚えてしまうというものです。か弱い子供に対し、「自分はこの子を傷つけてしまうのではないか、ケガをさせてしまうのではないか」という恐怖感を覚えるのです。やはり「繊細なガラス細工を前にすると――」の心理にとても近いものがあると思います。

現在、僕が患ってる加害恐怖は

①誰かに話しかけると、その人から嫌がられるのではないか

僕は現在、限られたほんの数人にしか、自分から話しかけることができません。相手から話しかけられれば誰に対しても返事はするし、会話もできますが、自分から話しかけることはできません。ものすごく怖いのです、嫌がられることが。

心を閉ざしているわけではありません。ただ単に、「僕が話しかけることによって、その人から嫌がられる気がする」のです。そんな気がして仕方がないのです。

②僕は嫌なにおいを発しているのではないか

これはおそらく、僕自身が「におい」というものに敏感だからだと思います。

現在の僕は、自分の口臭、体臭、職場で昼食のときに食べる物のにおい、あらゆるにおいを人に嗅がせてしまうことを恐れています。だから異常なまでに口臭スプレーを使うし、ミントタブレットを次々と口に放り込みます。加齢臭を発しないようにシャワーは一日に二回浴びるし、昼食のときは、ほとんどにおいを出さないであろう食べ物、コンビニのおにぎりしか食べません。お弁当は食べることができません。何かしらの具がにおいを出すと思うからです。またおにぎりでも、たまに「この“あらびきソーセージおむすび“とか、この“とんこつラーメン御飯と半熟煮卵おむすび”っていうの、美味しそうだな」と思うのですが、職場では食べることはできません。もう明らかに、においを発するだろうと思うからです。だから梅や昆布などシンプルなものしか食べません。

ちなみに人が食べている物のにおいはまったく気になりません。キムチだろうが納豆だろうが気になりません。自分が食べるものが発するにおいを人に嗅がせてしまうことだけが怖いのです。

とにかく「僕が発するにおいを誰かに嗅がれてしまうと、臭いと思わせてしまうことになるのではないか」、つまり「迷惑をかけてしまうのではないか」という考えから逃れられないのです。

③新品に触れない

これはつい先日、新たにわかった加害恐怖です。

職場に先日、新品のパソコン、タブレットが数台導入されました。

TAMAOさん、新しいパソコン、よかったら使ってください。いま使われているそのパソコンよりもずっとスムーズに動きますよ」

そう声をかけていただいたのですが……

使えませんでした。加害恐怖が襲ってきたのです。どんな加害恐怖かというと、

「僕が使うことによって、この新品のパソコンを汚してしまう」

というものでした。「壊してしまうかも」とかではなく、「汚してしまう」です。僕が使うことにより(例えば手汗などで)キーボードとマウスが汚れ、それによって「次に使う人に嫌な思いをさせてしまう気がする」というものです。

そういうわけで僕はこれからも、もう僕専用と化しているパソコン、このNo.6」のラベルが貼られた古いパソコンを使い続けることでしょう。

あ、もしくは、新品のパソコンやタブレットも、この先さんざん人に使われまくって「新品ではなくなったら」、使えるようになるかもしれません。

強迫性障害の治療法、『暴露反応妨害法』

さて、強迫性障害は、うつ病やパニック障害と同じで「脳内セロトニンの慢性的な不足」が原因です。これに対する治療として一般的なのが「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」の服用です。そして、それと並行して行うことで有効、というかそれだけでも超有効な方法が『暴露反応妨害法』という心理療法です。

「暴露反応妨害法」の「暴露」とは、不安や恐怖、苦痛を感じる場面に、あえて直面することをいいます。そして「暴露反応妨害法」の「反応妨害」とは、脅迫行為をしたくなっても頑張ってそれを行わないようにすることです。

「暴露反応妨害法」は、自分が不安や恐怖を感じる場面にあえて直面し、その場面に心と体をじょじょに慣らしていくという方法です。

もちろん、いきなり恐怖の対象に真正面からぶつかるわけではありません。暴露反応妨害法開始までは次のようなステップがあります。

①面接

医師の場合は初診、カウンセラーの場合はインテークという初回の面接を行います。

治療者が患者にいろいろな質問をし、患者の現在の状況を調べます。

②アセスメント

アセスメントとは「査定」「評価」という意味の言葉で、この場合は「診察(面接)を繰り返すことによって、患者の状態をより詳しく調べていく」ということになります。

③心理教育

病気と治療法についての説明が行われます。患者がどんなことに対してどのような反応を起こすか、それに対してどのような心理療法を行うかを、患者にしっかり理解してもらいます。

④治療計画

治療者と患者、共同で治療計画を立てます。「どんな状況から暴露を始めるか」「そのとき起こりうる反応に対し、どんな対処をするか」などを詳しく決めていきます。

ひとまず、おわりに

さあ、僕はこの暴露反応妨害法に取り組むことになるのでしょうか。

僕はパニック障害を持っているので、ストレスを受けることに対して尋常ではない恐れがあります。その僕が本当に、この少々手荒ともいえる治療法を受けることになるのでしょうか。

僕は勇気を出して、周りの人に自分から話しかけていくことになるのでしょうか?

僕は自分から、自分の口臭を人に嗅いでもらわなければならないのでしょうか?

僕は職場で、においがする食べ物を、あえて食べるようにするべきなのでしょうか?

僕は勇気を出して、新品のパソコン、タブレットを使ってみるべきなのでしょうか?

 

果たしてどうなるのでしょうか。楽しみ――というか、超怖いです。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

TAMAOの絵本 アマチュア童話作家TAMAOの作品紹介

2018.10.26

【AKARIの新しい取り組み】
あなたの声をAKARIにしよう!

小さい声だと届かない思いを、AKARIを使って社会に発信しませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です