対人恐怖症(社会不安障害)克服に向けて

この記事は約 5 分で読むことができます。

 

こんにちは。TAMAOです。おみくじの大吉の効果はいまのところ現れていないTAMAOです。今日は『対人恐怖症』として知られる症状について書いていこうと思います。

 

「人前に出ると緊張する」「冷や汗をかいてしまう」、そのようなことは誰にでもあることです。たくさんの人の前に立って何かを発表するような場面になったとき、緊張しない人のほうが珍しいでしょう。しかし、それが病的といえるほどの程度になってしまうと『社会不安障害(=対人恐怖症)』と呼ばれるようになります。

「病的といえるほどの程度」とはどの程度かというと、「手足の激しい震え」「激しい動悸」「胸が詰まる感覚」「大量の発汗」「視界が真っ白になる」など、もう「明らかな恐怖、明らかな(それも尋常ではない)不安を感じる状態」です。

普通の人であれば、人前に出ることも場数を踏めばある程度慣れてくるものですが、社会不安障害を抱えているとそうはいきません。なにしろこれは立派な『恐怖症』であり、その症状は物事に対する「反応」として生じるものだからです。

1.『社会不安障害』発症のメカニズム

まだ「100%これが原因!」とまでは解明されていませんが、「どうやらドパミンが鍵を握っているようだ」ということまではわかっています。

ドパミンは、運動調節、意欲、快感などをもたらす神経伝達物質で、興奮をもたらすノルアドレナリン、落ち着きをもたらすセロトニンとともに「三大神経伝達物質」と呼ばれています。

脳内でこの三大神経伝達物質がバランスよく働くことによって人は正常な精神状態を保つことができますが、これが乱れてしまうと様々な疾患を引き起こすことになります。たとえば、うつ病やパニック障害、強迫性障害。これらはセロトニンの不足が原因で発症することがわかっています。そして『社会不安障害』は、脳内のドパミンが不足することによって発症すると考えられています。

2.『社会不安障害』はどんな人がなりやすいのか

『社会不安障害』は、日常的に親から叱られてきた、家庭環境が複雑だったなど、子供の頃から日常的にストレスを感じていた人に多くみられます。また、統計では女性の患者は男性の2倍、10~20代前半までに体感し、生活に支障をきたすレベルに達するのは20~30代に多いといわれています。

ただ注意したいのは、このように「統計上、女性の患者は男性の2倍――」という言葉を見ると、「男性はなりにくい」とかん違いしてしまうことがあるということです。「男性は『社会不安障害』になりにくい」ということではなく、「男性も普通になり得るし、女性の場合、もっとなりやすい傾向が見られる」ということであり、男性が人前で異常に汗をかいたり緊張したりパニックになったりすることも、まったくおかしいことではないのです。

「子供の頃から日常的に――」という部分についても、「子供時代はとくに変わった環境ではなかったけれど、大人になって突然発症した」ということがあってもぜんぜん不思議ではありません。結局はストレスが原因であり、ストレスに子供も大人も関係ないということですね。

3.『社会不安障害』は治るのか

不安障害は「意志ではどうにもならない心や体の反応」なので、放っておいて治るものではありません。

かつては不安障害の治療は難しいと考えられていましたが、現在では二つの方法に効果が確認されています。

①認知行動療法

認知行動療法は、自分が恐怖、不安を感じる場面に遭遇したときに、心と体がどのような反応を示すかをひとつひとつ把握していき、少しずつ少しずつそれに対面し、心と身体を徐々に慣らしていくという方法です。『社会不安障害』の場合は、まず「周りの人に自分から挨拶をするよう心がける」など簡単なことから挑戦していくのがいいでしょう。

②薬物療法

薬物療法としては次の薬が用いられます。

・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

精神に安定をもたらす脳内セロトニンの量を増やす薬です。

・抗不安薬

中枢神経系を抑制する脳内神経伝達物質GABAの働きを強め、脳内の活動をゆるやかにすることによって緊張や不安を和らげます。

・β遮断薬

β-アドレナリン受容体を遮断することによって気管支拡張、血管拡張の効果があり、体の緊張を和らげます。

β遮断薬は、『社会不安障害』そのものの治療に用いられるのではなく、「これから緊張する場面に立つ」ときのための頓服として処方されるのが一般的です。

4.最後に

『社会不安障害』は、心と体に極度の緊張をもたらし、途方もないストレスを与える非常に厄介な疾患です。社会不安障害によるストレスが呼び水となり他の疾患を引き起こしてしまうことも珍しくありません。

それだけで非常に生きづらくなってしまう社会不安障害。これを克服するには、医師、カウンセラーとよく相談し、認知行動療法と適切な薬を服用することが大切になります。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

パニック障害とうつ病を併発しているTAMAOのおすすめ記事5選!

2018.10.26

【AKARIの新しい取り組み】
あなたの声をAKARIにしよう!

小さい声だと届かない思いを、AKARIを使って社会に発信しませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。