大人のチック症

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こんにちは。TAMAOです。パニック障害をベースに、うつ病を大さじ一杯、そして隠し味に境界性パーソナリティ障害を一滴垂らすと出来上がるTAMAOです。

今日は『チック症』について書いていこうと思います。

1.チック症とは

チック』とは、本人の意志とは無関係に、筋肉の運動や発声が反復的に起きてしまう症状です。一見するとただの癖のようでもあります。でも、癖はよく気をつければ抑えることができるのに対し、チックの場合はそうはいきません。どう気をつけても身体が勝手に動いてしまうのです。

チック症は「子供によく見られる症状」という見解が一般的ですが、大人でもチック症を持っていることは少しも珍しくありません。

 

チック症は『運動性チック』と『音声チック』に分けられます。

①運動性チック

筋肉の収縮が連続して起こります。

多く知られる症状として、まばたき、首を振る、顔をしかめる、肩をすくめるなどが挙げられます。

②音声チック

咳払い、発声などが意識せずに起こります。「アッ」「ウッ」などの発声を繰り返したり、「フンフン」と鼻を鳴らし続けたり、「ばかばかばかばかばか」などとつぶやき続けたりという症状があります。また「自分で言った言葉を何度も繰り返す」「相手の言葉をオウム返しする」という症状もあります。

 

これらの症状が現れ、一年以内に消失するものを『一過性チック』、運動性チックか音声チックのどちらかが一年以上続くと『慢性チック』、両方のチックが一年以上続くものを『トゥレット症候群』と呼びます。

トゥレット症候群という疾患名は、最初にその症状を報告したフランス人医師のジル・ド・ラ・トゥレット氏の名前にちなんでいます。

2.チックの発症メカニズム

チック症は、脳内にある『大脳基底核』と『ドパミン』が関係していると考えられています。

大脳基底核は神経系からの様々な情報を処理する場所です。

ドパミンは運動調節、ホルモン調節、意欲、快感を司る神経伝達物質で、このドパミンが大脳基底核の中で過剰な働きをするとチックが起こるとされています。

3.チック症になる原因

チック症はかつては「子供に起こる病状」と考えられていて、その原因は家庭環境にあるとされていました。現在では、家庭環境のみではなく、様々な心的ストレスが原因であると考えられています。ストレスを抱えることにより、脳内の神経伝達物質の働きが乱れるのです。だから子供も大人も関係ないのです。

4.チック症の治療法はあるのか

日常生活に支障をきたすほどの症状が出てしまうようなときは、ハロペリドールという薬を少量服用することが有効とされています。ハロペリドールは、主にドパミンの受容体を遮断し、運動量亢進に拮抗する作用がある抗精神病薬です。

ただ、薬でチック症そのものを治すという方法はまだ確立されていません。

5.まずはストレスのない生活を

チック症になる人は間違いなくストレスを溜め込んでいます。ストレスは実に様々な病気を引き起こしますが、チック症もそのひとつなのです。ストレスを完全に取り除くことができれば、チック症は消滅します。

規則正しい生活を心がけ、ストレスのない生活を送ることが何よりの薬になります。とはいえ、それが難しいのですけどね。

6.おまけ。チック症を持つ有名人

①ビートたけし(北野武)氏

ものまね芸人誰もが真似するあのしぐさ、首をひねりながら肩を回すあのしぐさは、運動性チックです。もはやご本人はまったく気にしていませんね。

②石原慎太郎氏

作家で元政治家の石原氏は頻繫にまばたきをし、顔をしかめます。運動性チックです。こちらもご本人はまったく気にしていませんね。

③ビル・ゲイツ氏

マイクロソフト創業者、億万長者のビル・ゲイツ氏も、頻繁に体を揺り動かすというチックを持っていることで有名です。またアスペルガー症候群を持っていることでも知られています。

7.最後に。

この記事を書こうと思ったのは、最近お友達になってくださった方がチック症を持っており、「たまに人から『まばたきの多さ』を言われることがある」と話してくれたことがきっかけです。

僕たちは、知らず知らずのうちに、その人が気にしていることを口にしているのかもしれません。まったく悪気は無くても、こちらの無知が原因で相手に悲しい思いをさせていることがあるかもしれません。とくにストレスが原因で起こる数々の疾患は、一見しただけではわかりません。相手がどんな悩みを持っているのかもわかりません。たとえば、人の貧乏ゆすりが気になるという方は多いと思いますが、その貧乏ゆすりですら実はチックかもしれず、本人も悩んでいるかもしれないのです。

できるだけ多くの知識を身に付け、たくさんの人のことを理解したいと、僕は思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。