三環系抗うつ薬とは? 効果と副作用、どのように作用するのか

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1.三環系抗うつ薬とは?

三環系抗うつ薬とは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が登場する以前から使われていた抗うつ薬です。

「三環系」という名前の由来を調べてみると「化学構造中にベンゼン環を両端に含む環状構造が三つある――」などと難しい言葉が並んでいますが、要するに「三つの輪がある化学物質」だということですね。

2.三環系抗うつ薬の特徴

三環系抗うつ薬は、脳内の神経細胞から放出されたセロトニンとノルアドレナリンが正しい働きをする前に再び元の神経細胞に戻ってしまう(再取り込み)ことを防止します。それによって脳内のセロトニンとノルアドレナリンの量を増やし、脳内に安定と活気をもたらします。この部分の仕組みはSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と同じです。ただ! しかし!

3.三環系抗うつ薬の副作用

三環系抗うつ薬は、セロトニンとノルアドレナリンの神経細胞への再取り込みを防いでくれますが、そのついでに、ヒスタミン受容体、アドレナリン受容体、そして副交感神経に情報を伝達するアセチルコリンの受容体をも遮断してしまいます。

ヒスタミンとは

主に血圧降下、血管拡張、腺分泌促進などの薬理作用があり、アレルギー反応や炎症が発現すると、その前に立ちはだかってくれます。

アドレナリンとは

脳内におけるアドレナリンは、興奮すると分泌される神経伝達物質です。交感神経が興奮した状態、たとえば動物が敵と出会い、「闘うか、逃げるか」などの判断に迫られたときに生じるストレスに対する応答を、全身の器官に呼びかけます。

アセチルコリンとは

副交感神経を刺激し、脈拍を遅くし、唾液の産生を促します。

 

ヒスタミン、アドレナリン、アセチルコリンの受容体までも遮断された結果、眠気、口渇、便秘、排尿障害などの症状が現れることがあります(なお排尿障害については、むしろそれを利用し、夜尿症に対して投薬されることもあります)。

4.三環系抗うつ薬、効き目は強いが副作用も強い

三環系抗うつ薬は、SSRIやSNRIが開発される前から使われていた「第一世代の抗うつ薬」です。効果があることは確かですが副作用も強く、投薬するにあたり「24歳以上から」と定められている薬もあります。

5.まとめ 三環系抗うつ薬、どう使うのか

新しい抗うつ薬であるSSRI、SNRIと比べるとデメリットが多いようにみえますが、SSRI、SNRIは副作用が少ない分、効き目のほうも三環系抗うつ薬と比べてマイルドといえます。ですので「SSRIやSNRIで効果がみられないときに、三環系抗うつ薬を試してみる」という使われ方が、現在では一般的です。

やはり薬は本人との相性がいちばん大切です。自分の症状をしっかり把握し、お医者さんとよく相談して、自分に合った薬を服用するようにしましょう。

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パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。