抗うつ薬と酒 ほんの少量でも、アルコールはダメなのでしょうか

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『うつ病の治療中に飲酒はタブー』? ほんのちょっとでもダメですか?

僕はお酒が好きです。いや、好きでした。いやいや、今でも好きかな? うーん……でも、以前ほどの「飲みたい」という欲求はなくなりました。とはいえ今でもたまに飲みたくなります。抗うつ薬を毎日服用している僕、はたしてお酒を飲んでもいいのでしょうか? それとも絶対にやめるべきなのでしょうか?

抗うつ薬とお酒は絶対にNG?  

1.『うつ病の治療に飲酒は禁忌』とされている理由

まず「うつ病 酒」で検索してみると、「うつの人は、ツラさを紛らわそうと酒にたよる傾向がみられる」「アルコールには依存性があるため、常に酔いを求めるようになってしまう危険性がある(アル中になる恐れがある)」「アルコールの作用で気分の変化が起こり、抗うつ薬が効いているのかなどの判断が難しくなる」という記事が出てきます。どんどん出てきます。というかそんな内容の記事しか出てきません。なるほど、それはよくわかりました。

2.ほんのちょっとでもダメですか?

検索して出てきた記事にはお酒の量についての問題は書かれていませんでした。はたして缶ビール1本だけでもダメなのか、それを知りたいのですが……。

まあ、医療関係者の立場からすれば、ほんの1本が呼び水になってどんどん量が増えていく危険性を恐れているのだと思います。

でも、うつを患っているとはいえ、かつてのように軽い晩酌を楽しみたいという方は多いと思います。「むしろちょっとした気晴らしになるのではないか? べつに浴びるほど飲むというわけではないのだから」、そんなふうに思っちゃいますよね、お酒好きとしては。

ただやっぱり、医療関係者の方としては、責任ある立場の人間が責任ある情報を開示するという意味で、『うつの治療中はお酒はダメ!』と言い切っているのでしょう。

3.抗うつ薬服用中の飲酒体験談

実は僕、よく飲んでました。抗うつ薬を服用中にもかかわらず、とてもよく飲んでました。

結論から言うと、よくないです。非常によくないです。

まず、突如として猛烈な眠気に襲われ、気絶するように眠りに落ちたことが何度もありました。寝支度を整えてからではなく、飲んでいる最中に眠ってしまい、気づいたら明け方で、電気は灯りっぱなし、おかしな体勢で寝ていたため体中が痛くなり、しかも目覚めの気分は最悪でした。

僕には、例えば映画のDVDなどを観るときは「お酒とおつまみ(絶対に焼きスルメ!)を揃えて万全の態勢で臨み、その時間を目一杯楽しまねば損である」という強迫観念にも似たこだわりがありました。でもそうして楽しんで観ていた映画の途中で、気を失って眠りに落ちていたことが何度もありました。そしてそういった日はもちろん、しっかり布団で寝た日でも、それほどの量を飲んだわけでもないのに翌日は頭痛に襲われました。

また、うつ病治療中は抗うつ薬とともに睡眠導入剤を処方されている方が多いと思いますが、僕もその一人です。

お酒でオチた日はもちろん睡眠導入剤を飲みませんでした(だって飲む前に寝ちゃってるんですからね)。すると、その晩はすごく嫌な夢を見るんですね。もうもれなく悪夢を見るんです。トラウマとなった出来事、うつとパニックを発症する原因となった出来事が、毎回ちょっとずつちがう形で夢の中で再現されるのです。そうなると次の日の目覚めは最悪です。朝から悶々とし、一日じゅう気分がすぐれないのです。

 

やがて、「僕は損をしている」と思うようになりました。せっかく気分を安定させる薬と、質の良い眠りを得るための薬を飲んでいるのに、お酒がそれを台無しにしているとわかったのです。

それからはお酒をコーヒーに、焼きスルメをクッキーに替えることにしました。コーヒーとクッキーという組み合わせは、僕の中でお酒と焼きスルメに次ぐものだったからです。

最初は「せっかくの映画鑑賞なのにお酒無しか……」と物足りなかったのですが、じきに慣れてきました。

たま~にお酒が飲みたくなって、つい飲んでしまったことがあったのですが、やはりまた同じ思いをしただけでした。

そんな感じで、僕はお酒から遠ざかっていきました。いまでもあのほろ酔い気分を味わいたいと思うこともありますが……楽しく気持ちよく酔うことができないので、飲んでいません。

4.血中濃度

あらゆる薬がその効果を正常に発揮するには、ふさわしい血中濃度であることが必要です。血液中にアルコールが入ってくると血中濃度に乱れが生じます。するととうぜん薬は正しい効果を発揮しなくなります。やはり、抗うつ薬に限らず薬とお酒は相性がよくないのですね。

最後に。薬を服用していると、お酒タイムはあまり楽しくなくなるようです……

お酒が好きで、お酒を飲みたいと思っても、抗うつ薬やその他の薬を服用していると、期待しているようなお酒の楽しみ方はできないのだとわかりました。だってすぐに眠くなっちゃうし、知らないうちにオチちゃうし、絶対に見たくない嫌な夢を見るはめになるし……。そりゃあ最初のひと口は美味しいかもしれません。でもそれだけです。最初のひと口だけなのです、満足感を味わえるのは。あとはもう……ろくなもんじゃないです。

 

お酒は、薬を飲まなくてもよくなってからにします。そのときにまだお酒が飲みたいかはわからないですけどね。

 

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パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。